2019/02/23 06:15

伊豆、心も体も喜ぶ"ファスティング"体験

不規則な食生活、やめられないおやつにお酒。体重は気になるし肌の調子も悪い。何とかしなきゃ……。そんなサインが出たら、ファスティング=断食が効果大。海あり山あり。自然豊かな伊豆高原で、週末+αの3泊4日を過ごすデトックスの旅。

■「ファスティング」で疲れた胃を休める

ダイエットや疲れた胃腸を整えるのに効果的という断食。その効果に頼ろうと訪れたのは、数ある断食施設のなかでも評判の高い、伊豆高原にある「やすらぎの里 高原館」だ。

平日働く人に向けた施設で、毎週金曜からスタートする3泊4日が基本プランになっている。

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(左)断食中は水分補給をしっかりと。ショウガ湯や梅酢水など、体に優しい飲み物が充実していて、好きなときに自由に飲める。(右上)宿近くにある城ヶ崎海岸の自然研究路は、森林浴、海の眺め、つり橋を楽しめる散策ポイント。(右下)宿は温泉つき。何度でも浸かって体を芯から温めたい。ぬるめのお湯だから長湯も気持ちいい。

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別荘地に囲まれた宿は清潔な快適空間。到着後、まずはロビーで30人ほどの滞在者と顔合わせをして自己紹介。そこで知った驚きの事実は、半数がリピーターだったことだ。「ほかの断食施設も巡ったけれど、やすらぎの里が一番、効果が高い」という女性もいて、期待が膨らんだ。

ここの大きな特徴は、鍼灸(しんきゅう)師でもある施設代表の大沢剛さんの方針で、さまざまな東洋医学的な施術も受けられることだ。顔合わせが終わると、まずはひとりずつ診察室で良導絡(りょうどうらく)検査を受ける。手足のツボに軽い電流を流して内臓の働き度合いを数値化するもので、担当の先生から「腸の働きが弱いです」と指摘された。

続いてマッサージルームへ移動。背中に真空の球をつけて血流の改善を図りながら内臓の不調を発見するカッピングという施術では、担当者から「胃がお疲れです」のひと言が。体の状態を把握できたおかげで、胃腸をしっかり休めようとあらためて決意し、断食生活はスタートした。

1日目は朝から食事を抜くよう言われていて、夜、登場したのは具なしのみそ汁。2日目は朝がにんじんスムージー、夜はじゃがいものすり流し。最初の2日間は少量の流動食で、固形物を一切口にしない断食だ。

時々、思い出したように「おなかが減った」と感じたけれど、自由参加の気功やヨガをしたり、近所の森を散策したりすることで気が紛れた。むしろ、おなかが空っぽという状態がすがすがしくて、気分爽快に!

ふだんの食生活を見直す勉強会が開かれるのも、ここならでは。2日目の夜、大沢さんによる「食のワーク」が開催され、ながら食べの弊害や、よくかむことの効用についていまさらながらに知る。

▼断食&回復食(写真左上から時計周りに)
【FRI(夜)】
朝食、昼食を抜いてチェックイン。この日初めて口にするのは、具のないみそ汁だ。ダシがきいていて、胃に染み渡る滋味深い味。案外、空腹は耐えられるけれど、口さみしいのが辛い……。
【SAT(朝)】
空っぽの胃が、しぼりたてのにんじんスムージーで満たされていく感じがたまらなくうれしい。りんごとショウガ入りで、とろりとした舌触り。体中の細胞が生き返るようだ。
【SAT(夜)】
昼食はなし。夜、口にしたのは、白みそ仕立てのじゃがいものすり流し。固形物は入っておらず、まるで離乳食のよう。さらさらっとした優しい口当たりで、じんわり体が温まる。
【SUN(朝)】
3日目の朝から回復食に。少しずつ食事の量を増やしていく。まずは、おかゆとみそ汁と小さな梅干しから。おかゆに入っている米の量はほんのわずか。ゆっくり、よくかみしめながら味わう。
【SUN(夜)】
3日目も昼食はなし。夜は朝食よりちょっぴり増量。おかゆ、みそ汁、梅干し、冷ややっこに、にんじんシャーベット。久しぶりの食後のデザートに感激! 自然な甘みをいかした素直な味。
【MON(朝)】
4日目、帰る間際に登場した普通食は、旬の素材をいかしたシンプルな和食だ。食材は細かく刻まれていて、丁寧にとったダシでつくられたおかずはどれも滋味深い。毎日でも食べたい!

そして、理想的な食べ方を学んだ翌朝から、普通の食事に戻すための“回復食”が始まる。まずは少量のおかゆからだ。久しぶりの固形物に感激したものの、ここで予想外の出来事が。もっと食べたい欲求が猛烈に襲ってきたのだ。これが断食の落とし穴。「食べない行為は体に刺激がない分、簡単です。難しいのはちょっと食べてやめること。だから断食は、食べ始めのコントロールが大事」なのだという。空っぽの胃袋に急に大量の食べ物が入ると、体に負担がかかる。そのため、回復食を重視した構成になっているという。

最終日の朝、普通食を味わい、診察室で大沢さんによる個人面談を受ける。体重は2kg減。再度の良導絡検査では数値が改善。理由を聞くと、「内臓の弱まりは体の疲れやストレスも原因。ここでのんびり過ごした成果です」との答えが返ってきた。

確かにとことん休息できた。仕事を忘れられる自然豊かな環境、連日のマッサージ、岩盤浴に温泉……。胃腸だけでなく、脳も心も整える要素が盛りだくさん! まさに、全身デトックスできる場所だった。

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▼識(し)る&休息(写真左上から時計回りに)
●到着直後、体重測定、内臓の健康チェックのための良導絡検査を行う。体年齢もわかる。●マッサージの一種であるカッピングは、血液の老廃物を吸い上げ、内臓の働きを改善する効果がある。内臓に問題があると、その臓器の背中側にまん丸の赤黒い跡が残る。●理想的な食べ方を知る勉強会も開催。玄米ご飯を100回かんで味わうという実習も。●ヨガや気功などの運動プログラムも豊富。●帰る間際に、「やすらぎの里」代表の大沢剛さんによる個人面談があり、安心して帰路につける。●最終日以外は毎日、マッサージがプログラムに組み込まれている。


やすらぎの里 高原館
静岡県伊東市八幡野1268-23 電話0557-55-2668 (営)毎週金曜から3泊4日、4万5360円~。2泊3日の体験プランもあり、3万240円~。(※表示価格は、税込みです。)

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(安井 洋子 撮影=平松唯加子)



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