2019/02/04 09:15

なぜ人は都合よく"記憶"を書き換えるのか

※写真はイメージです(写真=iStock.com/eli_asenova)
※写真はイメージです(写真=iStock.com/eli_asenova)
人の記憶はあてにならない。なぜ人の脳は、事実を正確に記録しないのか。神戸大学大学院の増本康平准教授は「経験したことの詳細まで長期間、記憶できる超記憶力を持つ人もいる。だがそういう人は、記憶を忘れられずに苦しんでいる。私たちは記憶を書き換えることで現実に対応しているからだ」と解説する――。

※本稿は、増本康平『老いと記憶 加齢で得るもの、失うもの』(中公新書)の一部を再編集したものです。

■なぜ「起こっていないこと」を「起こった」と信じるか

以前、同窓会で同級生たちと修学旅行の話で盛り上がったことがあります。私は風邪をひいて、その修学旅行に参加できなかったのですが、ちょっとしたいたずら心で、あの時はこうだった、ああだった、と、さもその時に一緒にいたように相槌を適当に打ったりして会話に参加していました。

同級生たちは私の言動も気にならないようで、自然に受け入れていたのですが、その後に私がその修学旅行に参加していないとネタバラシをしても、まったく受け入れてくれません。私は確実に参加していないのですが、実際には起こっていないことを起こったと信じて疑わないのです。なぜ、そのような現象が生じるのでしょうか。

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