2019/04/21 06:15

葬儀場という仕事場で考えた生と死の本質

長月天音『ほどなく、お別れです』(小学館)
長月天音『ほどなく、お別れです』(小学館)
本作『ほどなく、お別れです』(小学館)で第19回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビューを果たした長月天音さん。不思議な力を持つ主人公の清水美空が、葬儀場でのアルバイトを通して経験する「心」と「魂」の交流を描いたこの作品は、実際に彼女が体験した、パートナーとの悲しい別れから生まれました。

■“ワケあり”の葬儀で美空が見たものは?

世代的な問題なのか、最近ふとしたタイミングで、親の葬儀について想像を巡らせることがある。まだまだ故郷で元気に暮らしているのに縁起でもないと思いつつ、“その日”はいつか必ずやってくるし、確実に近づいてもいるはずだ。しかし、果たしてそのとき自分に何ができるかというと、これが実に心許ないのである。

そもそも葬儀というのは、風習や作法、マナーの面で何かと疑問が多いものである。訃報はいつでも唐突にもたらされ、当事者(遺族)でなくても感情の整理もつかないまま、突風のように進行するのが常。それでいて頻繁に訪れる機会でもないから、いざそのときが来ると、焼香ひとつをとってもまごついてしまいがち――。

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一人の時間を満喫できそう。あれこれ空想したり、好きな趣味に...もっと見る >