2018/06/19 23:30

屋上で愛を叫ぶ日本の子ども、親への不満をぶちまける中国の子ども―中国コラム

中国・湖南衛視で6月11日から放送している「少年説」は日本の「未成年の主張」をリメイクした番組だが、日本の子どもらが異性に対して告白するのが定番だったのに対し、中国版では告白以外のことを主張するのが目立った。写真は中国の中学の教室。
中国・湖南衛視で6月11日から放送している「少年説」は日本の「未成年の主張」をリメイクした番組だが、日本の子どもらが異性に対して告白するのが定番だったのに対し、中国版では告白以外のことを主張するのが目立った。写真は中国の中学の教室。

中国のテレビ局・湖南衛視で6月11日から「少年説」と題したバラエティー番組が放送されている。この番組は日本のバラエティー番組「学校へ行こう!」の人気コーナー「未成年の主張」をリメイクしたもので、本家と中国版の違いに関して書かれたコラムが16日に中国版ツイッター・微博に掲載された。以下はその概要。

日本の「未成年の主張」をリメイクした番組だが、日本の子どもらが異性に対して告白するのが定番だったのに対し、中国版では告白以外のことを主張するのが目立った。中でも、母親から同級生と比べられ努力を認めてもらえないと語る女の子と、7年間続けてきたダンス教室が成績悪化により止められた女の子の主張は印象深い。

前者の女の子は、毎回成績が優秀な同級生を引き合いに出しもっと勉強するよう求める母に対し、「なぜ私の努力はちゃんと見てくれないの」と叫んだが、母親は「あなたに勉強をするという習慣を身に着けてほしい。私が圧力をかけないとあなたはサボるでしょ」と反論し、女の子は肩を落としてその場を後にした。

後者の女の子は、好きなラテンダンスの教室を止められ「夢を追うかどうかを迷っている」と悩みを打ち明け、ギャラリーのリクエストに応じてダンスを踊ると途端に表情が柔らかくなり、笑顔を見せた。母親は娘のダンスを誇らしげに感じているようだったが、「全校で150位以内の成績」を条件に女の子の要求を受け入れた。

子どもらの訴えは多くの共感を得ている。子どもに過酷な条件を突きつけることは果たして子どものためになるのだろうか?このようなやり方では功利主義で精神的にもろい子どもを育ててしまうと感じる。

前者の女の子は母親から「あなたの成績こんなに低いのに、(成績優秀の子は)よくあなたと友達になってくれたわね」と言われたことがあるという。一見、子どもを叱咤激励しているようにも見えるが、実際は「必死に勉強するのは他人に好きになってもらうため」との考えを潜在意識に植え付けているに等しい。ダンスの女の子の母親もそうだ。成績アップを条件にダンス教室の継続を約束することは、功利的な考えを植え付けてしまう。つまり、成績をアップさせる目的はダンスであり、勉強することではなくなる。これは学ぶという本質からそれている。

親の中には自分の人生を犠牲にしてまで子どもの将来にかける人もいる。そのため子どもへの期待はどんどん大きくなり、要求も高くなってしまう。こうした重圧のもとで育った子どもは、「誰かに認めてもらうために頑張る。嫌われるのは自分の努力が足りないから」という考えを持ってしまいがちだ。11日の放送では、自分と距離を置くようになった兄に対して「どうして冷たくなったのお兄ちゃん!ごめんね」と涙ながらに語る女の子もいた。その後兄が登場し、お互いに成長したから当然の変化で気にすることはないと語っている。これは典型的なコミュニケーション不足と言える。なぜ兄が自分と距離を置いたのかわからず、きっと自分の問題だと勘違いして「ごめんね」と発したのだろう。

他人の評価を気にしすぎると、ご機嫌取りな人格が形成されてしまい、他人に否定されることで精神が簡単に崩壊してしまう。

一方の日本はどうだろうか。日本の「未成年の主張」は、子どもらの告白が見どころとなっているが、何も成就する恋ばかりではない。好きな人に恋人がいても、自分の気持ちに区切りを付けたいために胸の内を訴える子や、あふれんばかりの恋心を叫ぶもふられてしまう子もいる。ただ、ふられても告白相手に「ありがとう」と言って気丈にその場を後にする男の子の姿は印象深い。

愛は交換するものではなく、誰かに好きになってもらうために必死に取り入ろうとするのは間違っている。誰かを愛している時、自分はとても幸せな気分になるはずだ。これは恋だけでなく、家族への愛、友人への愛も同じこと。だから、告白を拒否されても大したことはない。少なくともその人を好きな時間は幸せだったのだから。自分への肯定は他人の評価に左右されるべきではない。それでこそまともな人格を作ることができる。「少年説」のような番組が多く出てくることを願っている。親や友人とのわだかまりも、声にして伝えれば解決の第一歩を踏み出すことができるのかもしれない。(翻訳・編集/内山)

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