2018/01/16 14:12

日本によって建てられた「白玉塔」、いまだに取り壊されていない理由=中国

中国の旅順にある「白玉塔」は、中国において、様々な思いを想起させる象徴のひとつになっている。(イメージ写真提供:123RF)
中国の旅順にある「白玉塔」は、中国において、様々な思いを想起させる象徴のひとつになっている。(イメージ写真提供:123RF)
 中国・大連の旅順に、白玉塔というろうそく型の塔がある。旅順口は2010年のNHKドラマスペシャル「坂の上の雲」にも登場していて日本人にもなじみがあり、白玉山の山頂にある白玉塔は、現在では旅順を代表する建築物また観光名所の1つとなっているが、複雑な思いでこの塔を見る中国人もいるようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、この塔に関して「日本によって建てられた侵略の証なのに、いまだに取り壊されていない」と指摘する記事を掲載した。

 1909年に完成したこの塔は、日露戦争の終結後、戦没者の慰霊として東郷平八郎と乃木希典の共同提案により造られたものだという。中国人からすれば、中国東北部(満州)の支配権を主張して日本とロシアが争ったうえに、その争いの戦没者を慰霊するために自国の領土に塔が建てられたことになる。記事は、これは日本人による戦争の美化だが、中国人にとっては屈辱の証だと強く抗議した。

 そのうえ、この難しく大変な工事に中国人が動員されたことも不満であると伝えた。では、なぜいまだにこの「日本人侵略の証」が残されているのだろうか。記事によれば、地元の中国人が大変な作業にかり出されたこと、そして屈辱の過去を忘れないための警告として残されているのだという。

 今は、美しく静かで穏やかな海が印象的な旅順港だが、ここに激動の歴史があったことは事実だ。中国人としては複雑な思いがあるに違いないが、この白玉塔は建築物としても価値があるといえる。旅順の町を約100年間も見下ろしてきた塔という点でも意義深い建築物であり、これからも旅順のシンボルとして残されていくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

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