2018/04/03 16:12

かつて中国の「性都」で合同就職説明会、求人倍率は1.4倍

東莞市は、広東省の省都である広州市と、ハイテク企業の集積地である深セン市の中間に位置する。(写真は東莞市の遠景。提供:123RF)
東莞市は、広東省の省都である広州市と、ハイテク企業の集積地である深セン市の中間に位置する。(写真は東莞市の遠景。提供:123RF)
 広東省東莞市で合同就職説明会が3月29日に開催され、現地の企業1154社に対し、電子科技大学、長安大学など高等教育機関267校が参加し、5万8000人の就業について契約が結ばれたという。21世紀経済報道などが伝えた。東莞市の製造業では人材不足が深刻で、高度な技術を持つ人材に対しては、1人に対して1.4倍の求人があるという。

 東莞市は、広東省の省都である広州市と、ハイテク企業の集積地である深セン市の中間に位置する。深センに隣接する香港や、海を隔てた台湾から、多くの企業が工場を建設し、中国で最大といわれる工場群が作られている。その工場での労働者は、「農民工」と呼ばれる農村部からの出稼ぎ労働者だった。その労働者を対象とした売春が盛んになり、東莞市はかつて「性都」とも呼ばれたことがある。中国全土から富裕層や役人などを集めていたものだ。

 その性都は、2014年2月に警官約6000人を動員した大規模な関連施設の一斉摘発によって壊滅した。1000人以上の関係者が逮捕され、夜総会(ナイトクラブ)、個室カラオケ、サウナ、マッサージ店など風俗産業で働いていた30万人とも、100万人ともいわれる関係者は、東莞を離れた。地域経済も深刻な打撃を受けた。さらに、その摘発の前後から現地の工場群は、より人件費の安いベトナム、カンボジアなどに移転が進んでおり、風俗産業の摘発が地域の空洞化に拍車をかけたといわれた。

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