2017/05/27 17:00

【東京深夜0時、結婚しない女】男性化した女・明美(34歳)が抱える不倫体質~その1~

【東京深夜0時、結婚しない女】男性化した女・明美(34歳)が抱える不倫体質~その1~の画像
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地下鉄の水天宮駅の階段をのぼりながらボダンダウンのシャツが汗ばんできた。日本橋に夏が来るのは早い。栗原明美は息を整えてから、照り付ける5月の太陽の下を歩き始めた。

30歳で大手広告代理店を退職し、水天宮に自分の名前を冠した小さな広告代理店を構えて、4回目の夏になる。フリーペーパーやウェブサイトの仕事からスタートしたが、最近は、ブランドのディレクションなども増えてきた。

午前10時、陽ざしが強いというのに、水天宮の社殿を妊婦たちが大きな腹を抱え、安産の祈祷待ちのために並んでいる。「今日は戌の日なんだ」とつぶやいた明美は妊娠6か月の妹の桃子のために妊婦の列の横を通り、社殿に参拝した。結婚も妊娠も明美より先だった妹から漂う優越感と、そんな妹を尊重する両親から、いつまでも結婚できないダメなお姉ちゃんというメッセージを感じずにはいられないが、妊娠と安産の無事を祈らずにはいられない。

オフィスがある6階まで階段を上り、扉を開けデスクにつき、すべての窓を開けると、ゆっくりと水を飲む。ホッと一息つくと、昨夜、大学がある表参道駅の近くのレストランで5年ぶりに再会した同級生たちの顔を思い出した。ほとんどが結婚しており、男子には生え際があやしくなっている者もおり、女子の中には大きな腹をかかえている者もいた。広告業界にいると、気が付かないが30代というのは、“あきらめる”時期なのかもしれない。

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不安から暴走してしまうかも。自分がダメだと思ったら、親しい...もっと見る >