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2019/12/01 19:45

20代が「産めない」のはなぜ?出生率からみる、若者のつらい現実

20代が「産めない」のはなぜ?出生率からみる、若者のつらい現実
20代が「産めない」のはなぜ?出生率からみる、若者のつらい現実

現代の日本は、少子高齢化が進み「超高齢社会」と言われています。日本全体の社会問題としても、大きく取り上げられています。

そして、それとは逆に増えていると言われているのが「高齢出産」。
筆者も44歳で出産した、高齢出産経験者です。それに伴って様々な資料を見ていくうちに、現在の出産事情と社会問題を垣間見る、新たな衝撃を感じてしまいました。

その内容を、ここでご紹介させていただきます。

「高齢出産」と「出産適齢期」について

まずは基礎知識として、「高齢出産」と「出産適齢期」に関しての定義を確認しておきたいと思います。

「高齢出産」とは、日本産婦人科医会(https://www.jaog.or.jp/)が「35歳以上の初産婦」と定義付けています。
※引用元:日本産婦人科医会「分娩時年齢と高年齢化~現状と問題点~(https://www.jaog.or.jp/sep2012/know/kisyakon/54_120509.pdf#search=%27%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%94%A3%E7%A7%91%E5%A9%A6%E4%BA%BA%E7%A7%91%E5%AD%A6%E4%BC%9A+35%E6%AD%B3+%E9%AB%98%E9%BD%A2%E5%87%BA%E7%94%A3%27)」より

初産婦とは「初めて妊娠・出産する妊婦」のことを言います。
定義上は、経産婦(出産経験のある妊婦)の場合には、例え出産年齢が35歳以上であっても、高齢出産とは言いません。

ですが、年齢が上がったことによって生じる出産に対する母体や胎児へのリスクは、経産婦であっても大きな違いはありません。そのため一般的には、経産婦であっても年齢が達していることで「高齢出産」と呼ばれることが多いのが現状です。

さらに50歳以上の出産は「超高齢出産」と定義付けられています。

続いて「出産適齢期」について、ご紹介します。
内閣府が発表した資料では、20代と記されています。
※参照元:内閣府「妊娠適齢期を意識したライフプランニング(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/taikou/k_3/pdf/s2-1.pdf#search=%27%E5%87%BA%E7%94%A3%E9%81%A9%E9%BD%A2%E6%9C%9F+%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%9C%81%27)」より

20代…とだけではとても幅が広く感じます。
実際には、大学を卒業して数年の社会経験を積んだ20代半ばが、「出産適齢期」と呼ばれています。

現在の年代別出生数の比率

では続いて、現在の日本の出産事情を見てみましょう。

まずは下記表をご覧ください。(表「母の年齢(5歳階級)・出生順位別にみた出生数」参照)

(/mwimgs/e/f/-/img_ef20b9fc17e06010542e205928bd420c82682.png)

拡大する(/mwimgs/e/f/-/img_ef20b9fc17e06010542e205928bd420c82682.png)

「母の年齢(5歳階級)・出生順位別にみた出生数」(引用元:厚生労働省「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況」より抜粋)

この表をざっと見てもお分かり頂けるように、出生総数が年々低下していること、35歳以降(35~39歳・40~44歳・45~49歳・50歳以上)の出生数が軒並み増えていることが分かります。(平成29(2017)年の35~39歳、40~44歳は若干の減少)

そして、この表から筆者が注目したのは、出産適齢期と言われている20代の出生数と、50代の出生数です。

「出産適齢期」の20代より、50代の出生率が上がっている現状

「出産適齢期」と呼ばれる、25~29歳の出生数を年ごとに見てみましょう。

まずは昭和60(1985)年です。この年の出生数は「68万2,885人」です。
出生総数から見るその割合は約48%あり、全体の半数弱を占めています。

続いて、平成29(2017)年の25~29歳出生数を見てみます、「24万933人」です。
その年の出生総数から見る割合は約25%と、全体の4分の1程度に留まっています。さらには、同年齢の出生数を比べても、昭和60(1985)年の約3分の1弱であることが分かります。

一方、そんな20代の出産状況と反比例するように、50代の出生数は上がっています。
昭和60(1985)年では「1」だった50歳以上の出生数が、平成29(2017)年では「62」です。
出生総数が減っている中、割合を出さなくても、この年代の出産率が増えていることが明白です。

政府が掲げる「出産適齢期」の出生数は激減しており、高齢出産数は実際の数ならびに割合も格段に上がっている…この現状は、日本における根深い問題を表しているのではないかと思うのです。

「出産適齢期」で出産できない、その原因は?

高齢出産が増えて来たその事情は、医学の発展や、以前と比べて健康な40代・50代が増えたという点もあるでしょう。

筆者自身44歳で出産しましたが、同年代の人達を見ても、自分自身が子ども時代に抱いていた40代・50代のイメージよりはかなり若々しい気がします。
自分自身も、まさか40代で出産する…とは、10代・20代の時には想像もしていませんでした。

では、政府がいうところの「出産適齢期」の人が出産できないのは、何が原因なのでしょうか?もちろん「出産適齢期」の女性の数が減っているのも大きな要因といえます。しかしそれだけが原因なのでしょうか。

出産となれば女性だけの問題ではありません。妊娠するためには、必ずパートナーが必要なのです。

出産適齢期のパートナーとなれば、同年代が多いのではないか…と予想されます。
もし違ったとしても、30代くらいまでが大多数ではないでしょうか。

パートナーとの経済的な事情、家庭的な事情、個々人で異なる様々な「産めない理由」があると思います。
ですが、この数値からは「個人的な理由」として片付けられる問題とは、到底思えません。

筆者はまだ詳しく調べているわけではありませんが、このような状況を見て、『もし、年齢別の「就業率」や「年収割合」、さらには「昇給率」など…を調べて照らし合わせてみたら、どんな結果になるのだろう?』と考えてしまいました。

率直に言ってしまえば「20代に人生の選択肢を与えない社会になっているのではないか?」と思ったのです。

20代って、自分が一番自由だった時

筆者の20代は約20年ほど前ですが、その時を振り返ってみると、自分で選ぶ選択肢が多かった時期だったなぁ…と思っています。

筆者自身は20代での結婚も出産も選択しませんでしたが(できませんでした、と言った方が正しいかもしれませんが 苦笑)
それでも、自分で選んだ仕事をして、仕事で得た収入を自分のために使い、その上で生活を充実させていた、と記憶しています。

今の20代がそのように、自分で仕事も時間も「選択の自由」を幅広く持っているのだろうか?…と、今の世の中を見て心配になってしまうのです。

まとめ

実際に高齢出産を経験した筆者が、現在の若者が直面している社会問題を、「出産」という角度から問題提起させて頂きました。
なんとも厳しい20代の背景を垣間見たような気がしています。

正直に言ってしまえば「少子化だから産みましょう」と言うなら「産める環境をちょうだいよ!」って思うのです。年齢は関係なく、同じ女性の立場として、そう思います。

個人が「子どもを産みたい(欲しい)」と思った時に、その選択肢を選ぶことに躊躇しない世の中を目指していきたい、作っていくべきじゃないのか…。今回の記事を書きながら、筆者は強くそう感じました。
みなさんは、どのように感じ、考えたでしょうか?

今の20代が、筆者と同じ40代、さらにその先の50代になった時に、笑顔でいられる日本であることを願ってやみません。

【参考】
「分娩時年齢と高年齢化~現状と問題点~」日本産婦人科医会
「妊娠適齢期を意識したライフプランニング」内閣府
「平成29年(2017)人口動態統計(確定数)の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei17/index.html)」厚生労働省



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