2019/11/21 06:00

中国が新型「軽」戦車を作ったワケ 対戦車戦は無理! 特異なスペックに見る意図、背景

天安門広場を行進する15式軽戦車。砲塔側面には「黒豹」をイメージしたマーク。砲塔側面装甲は2重になっているように見える(2019年10月1日、Gordon Arthur撮影)。
天安門広場を行進する15式軽戦車。砲塔側面には「黒豹」をイメージしたマーク。砲塔側面装甲は2重になっているように見える(2019年10月1日、Gordon Arthur撮影)。

中国が新規開発し運用を始めたとある戦車は、対戦車戦など眼中にないようで、装甲も武装も強力とはいえません。それはまるで、かつての「軽」戦車のよう。伝えられるわずかな情報と写真や映像から、その開発意図を読み解きます。

軍事パレードの映像に見えた、いまどき珍しい「軽戦車」

 2019年10月1日に、中国、北京の天安門広場で中国建国70周年パレードが実施されました。派手なミサイルなどが目立つ、いわゆる軍事パレードです。記者(月刊PANZER編集部)はもちろん戦車を注視していましたが、中国が誇る99式戦車で構成された「戦車隊列」ではなく、装甲車で構成された「軽装甲車隊列」に参加していた、小型の戦車に注目しました。

 この戦車は制式名称「15式軽戦車(ZTQ15)」と分かっています。改めて映像を見てみると、気が付くことが多くあります。まず戦車砲、おもな国の戦車は120mm砲を搭載していますが、15式軽戦車は小さめの105mm砲です。車体にはブロック状の追加装甲が張り付けられていますが、砲塔上の乗員が立っているハッチから見て、車体の装甲は薄いようです。重量は33tから36tとされており、同じ中国の主力戦車である99式が54t、日本の10式戦車が48tであることと比べても、軽量で装甲が薄いことがうかがえます。

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