2019/02/20 06:05

安田美沙子に「子育てママの敵」 迷惑を許せない社会になっていないか

 タレントの安田美沙子の子育てについて、Yahoo!ニュースのコメント欄で批判的なコメントが多くついている。安田美沙子のインタビュー記事がYahoo!ニュースに転載され、読者の感想が書き込まれたかたちだ。

 元記事は読売新聞「ヨミドクター」に掲載されたもので、Yahoo!ニュースでは<安田美沙子さん 街中で寝転がって泣くイヤイヤ期の長男、スタジオには「子連れ出勤」も>というタイトル。「イヤイヤ期の子どもを職場に連れて行きスタッフに面倒を見てもらうなんて迷惑だ、甘えている」といった論調のコメントが殺到している。

 安田美沙子は、2014年にデザイナーの男性と結婚。長男妊娠中の2016年12月には夫の不倫が『週刊文春』(文藝春秋)で報じられた。夫の謝罪を受けた安田は所属事務所を通じて「今回ばかりは許したいと思っています。お腹の赤ちゃんのため、もう一度、二人でやり直したいと思います」と同誌にコメント。2017年5月には長男の誕生を発表した。

 「ヨミドクター」では、1歳9カ月になった長男はイヤイヤ期が始まり、<自分がやりたいことを止められると、街中でも寝転がって大泣き>するが、<でも、それはそれでいいかなと。人に振り回されることって、あまりないことなので……。 子ども自身が葛藤していることも感じられて、「いろいろ考えているんだなあ」と思います。人間の発達って面白いなって、冷静に見ています>と語っている。

 現在は夫と連携して育児や家事を行っており、母親が東京に来て子どもを見てくれることもあるという。また、スタジオの仕事の時は長男を連れて行くこともあるそうだ。

<プレスクールは預けられる時間が月単位で決まっていて、それ以上は預けられません。スタジオでの仕事なら、メイクさんやスタッフさんが見てくれるので連れていけます。ママさんが多いので安心です。連れていけない時は、友達にシッターを頼んだりします>

 こうした安田の育児環境を「甘えている」と糾弾するコメントが、Yahoo!ニュースには大変に多く、暗澹たる気持ちになった。イヤイヤ期で街中で寝転がるような子どもを職場に連れて行き、尚且つスタッフに子どもを見てもらうという行為が、いかに「迷惑」かを指摘し、「仕事をセーブすればいい」「お金があるのだからシッターや託児所を使うべき」といった意見もある。

<どのような職場か知らないけど、やっぱり子どもを連れて来るなら、ずっと自分がそばにいなくてはならないと思う。メイクさんがみてくれるからなんて、甘えてないかな。メイクさんは嫌々してるかもしれない。よその子どもにうっかり怪我させないようにと、相手は神経を使うと思うし。もちろん謝礼もしているとは思うけど、やっぱり甘えすぎ。ベビーシッターを頼めないのかな>

<一時預かりやシッターを使わずに職場に連れて行くのはなぜ? スタッフの方は子連れで来たくても絶対に来られないですよね 自己中だな、と思いました>

<これは無いわ…。メイクさんは立場上断れないし、自分の子供以上に気を使うのにイヤイヤ期の子供の子守をさせるなんて考えられない。待ち時間に情報収集したり他の仕事の準備をしたりするだろうにあまりにも自分勝手。友達にシッターを頼むということはその友達が忙しい時に勿論子供を預かっているんですよね? ひとつ間違えたら命に関わることなんだしそうなったときお互いに後悔するのだからシッターを頼んだ方がいいと思う。ここまで自己中心的な人だとは、驚きです。でもテレビ局なんてタレントだけじゃなくスタッフも沢山いるのに託児所が無いということにも驚きました>

<寛容ではなく甘い風潮になっている、世界的に。仕事だよね。で通常のサラリーマンよりいい収入あるわけでしょ? シッターか保育園利用するべきでは? 子連れ出勤って他が迷惑するんだよね。当の親子はいいだろうけど、周りの人は仕事をしにきてるのに子供に気を使わないといけないとか苦痛だよ>

<これからはこの人をテレビで観ると「裏でメイクさんが子供の世話してるんだな」と思ってしまうでしょうね。自分より立場の弱い人に子育てを任せるなんて。しかも、ママさんのメイクさんやスタッフは自分の子供に加えて、この人の子供の面倒も見ないといけないんですよね? 一般の子育てママは誰かに預けられません。まして自分の子供の面倒に加えて、他人の子供の面倒なんて考えられません。この人は「子育てママの敵」だと思いました。>

<安田さんのお子さんと同い年の子供がいますが…うちもイヤイヤ期です。私は専業主婦なので1日1人で見ていますが自分の子供だからこそ対応できるイヤイヤ期です。それをメイクさんや友人にお願いするのは迷惑かと…子供のオムツ替えやご飯etc…安田さんご本人でされているんですよね? それもメイクさんに任せっきり? メイクさん達は朝早く起きて、家族、自分の準備を終わらせて子供を預けてから現場に入ってるんです。子供の相手をさせられるなら帰って自分の子供と遊んであげたい…と私なら思いますね>

 スタジオでの仕事に長男を連れて行く頻度や、長男を見てくれるスタッフへの謝礼の有無については安田のインタビューでは触れられておらず、スタッフの心中もわからない。ただ、タレントがヘアメイクやスタイリストと公私に渡って仲良く交流していることは珍しくないため、仕事中に長男を預けても「大丈夫」な間柄ということも考えられる。

 もちろん、子どもの世話を頼む以上、相手には迷惑をかけてしまうだろう。しかし、迷惑をかけてもよいし、かけられてもよく、頼れて助け合うことのできる相手がいることは、基本的には心強いものであるはずだ。

 ヤフコメで、安田の「子連れ出勤」を「迷惑」だと断定しているユーザーの中には、安田を「子育てママの敵」と中傷し、本当かはわからないが子育て中の母親を自称するユーザーからの批判などもあるが、迷惑をかけずに家庭だけで子育てをこなそうとすれば、疲弊するのは目に見えている。これでは自縄自縛だ。

 子育て中の芸能人が、SNSやテレビ番組で子育て事情や価値観を明かした結果「迷惑」「非常識」「子どもがかわいそう」だとバッシングを浴びた事例は枚挙にいとまがない。ベビーカー利用、子連れでの外出や外食をめぐっても、定期的に論争となっている。

 先月、自由民主党衆議院議員で内閣府特命担当大臣の宮腰光寛少子化担当相が、政府として「子連れ出勤」を後押しすると表明した際も、「職場の同僚に迷惑では」という意見は噴出した。たしかに迷惑を被ることはあるだろう。しかし核家族が当たり前となった現代、孤育てに陥り苦しまないためにも、「迷惑」をかけ合うことを恐れず、「迷惑」をかけても寛容に許しあえる社会を構築した方が良いのではないか。

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