2017/06/06 17:00

祖母の突然の死が、母に残したもの【新米ママ歴14年 紫原明子の家族日記 第25話】

祖母には、長女、長男、次女(私の母だ)、三女、四女、という順番の5人の子ども達がいた。みんな基本的には仲が良いものの、ことあるごとに、特に4人の姉妹は口をそろえて、「お母さんが一番好きなのは兄ちゃんよ」と言うのだった。ただ、そこには別にやっかみの感情がなさそうに見えた。

というのも、母の時代、長男というのは家の跡継ぎとして特別に可愛がられるべきものだったし、また早くに夫を亡くしていた祖母にとって、長男の存在というのは、当然ながら、夫にも匹敵する、唯一無二のたのもしい存在だったのだ。ところが深刻な問題は、長男を除く4人姉妹の中で生じる格差だった。

三女のミチコちゃんが、祖母から特別に可愛がられている、というのが、長らくミチコちゃんを除く、3人の姉妹の統一見解だった。

「ミチは小さい頃からほんとに愛嬌がよかったんよ」と母は昔からよく、隠しきれない苦々しい顔で語った。祖父がまだ生きているとき、今日は機嫌が悪いなと思えば、ミチコちゃんは砂糖をたっぷり入れたコーヒーをさっと出して、まあまあこれでも飲んで、と和ませるのだという。

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感情のアップダウンが激しくなりそう。怒りのあまり八つ当たり...もっと見る >