2018/05/05 07:00

2歳から作れる「簡単ちらし寿司」のレシピ (親子の分担リスト付き)【子どもに料理を教えたい! Vol.2】

子どもに料理をさせてみようとキッチンに立たせたけど、具体的に何をやらせたらいいのかわからない。そんな相談を多く受けるという、2歳から通える料理教室「Little Chef Cooking」(リトルシェフクッキング)を主宰する武田昌美さんが開発したのが、「絶対に失敗しないレシピ」です。

武田昌美さん
子供料理研究家。フランスで料理の修行をしていた父の影響を受け、幼少の頃から料理に興味を持つ。航空会社にて客室乗務員をしながら、各地の料理や文化に触れ、知識を深める。2人の子どもの親となり、多くの子どもたちに料理の楽しさ、食の大切さを伝えていきたいと強く願い、2歳児から始められる料理教室を主催する。保有資格は、フードコーディネーター、スパイスマイスター、食品衛生責任者。
HP:http://little-chef-cooking.com
instagram: @littlechefcooking,@masamis__kitchen
ブログ: https://ameblo.jp/masamii0620/

「子どもたちがこぼしながら作っても、しっかり形になるようにレシピを作っています。こぼすと分量が変わってしまいますが、こぼしてもこぼさなくても成功する “ポイント” があって、それを探り当てて作っています。

例えば、うどんは大人でも足で踏んでこねるくらい弾力がありますが、油と砂糖を入れて、グルテンを吸収させてからレンジで温めると、子どもでもこねられる柔らかさになるんです。そんなふうに “小さな子どもでも作れるコツ” を織り交ぜて、レシピを開発しています」(武田さん)


教室の生徒さんのために作ったレシピブック。これは武田さんの娘のももかちゃんのもの。リング綴じになっていて見やすい。

そんなふうに、「親と子どもが、分業して作るレシピ」や、「小さな子どもが1人で作れるレシピ」を開発している武田さんに、お子さんと一緒に作れる「わくわく親子ちらし寿司」のレシピを教えていただきました。

武田さんの親子レシピは、親子の作業工程を分けてご紹介しています。子どもに伝えたいポイントなどもあわせて伺いました。

■「結局お母さんがほとんど作ってしまう」ではダメ
これが「ちらし寿司」のレシピカード。武田さんのレシピは、イラストで一目瞭然。絵で見ると簡単にできそうな気がしてきます。



© Little Chef Cooking


「大人向けのレシピを見ながら一緒に作ると工程が難しく、結局お母さんがほとんど作り上げてしまうことも。料理を完成させることにこだわって、子どもを制しながら作ると、子どもはまったく手が出せずつまらなくなり、『やっぱりまだできない』という気持ちになってしまいます。子どもがレシピを見て理解できて、失敗しづらい簡単なレシピなら、子どもが1人で最初から最後まで作り上げることができます。

子どもに料理を教える際、お母さんがイライラしてしまう原因は、どんどん時間がかかってしまうこと。例えば、今回ご紹介するちらし寿司ならば、炊き込んでしまえばすぐにできあがり、あとは盛り付けるだけなんです。子どもと料理をするときは、あっという間にできて形になり、かつ子どもも一緒に楽しめるという点が大事だと思います」と武田さん。



武田さんが考えた「わくわく親子ちらし寿司」のレシピには、お米を研いだり、卵を切ったり、お母さんの工程ごとに子どもの遊び場が作られています。そうすると、最初から最後まで子どもたちは飽きることなく、一緒にやってくれるのだそう。

「作るのも遊びのひとつ。役割分担を明確にすると同時進行ができるから、お母さんの負担も軽くなるし、お子さんも料理が上手になる。料理の時間がいい思い出にもなります。子どもとの料理は、楽しみながらできたらそれだけでOK!」(武田さん)



そして何よりも大事なのは、子どもと料理をするときはとにかく「怒らないこと」だと言います。

「お母さんはとにかく“忍”の一文字。我慢して怒らない、口を出さないで、見守るのが一番大事です。包丁を使うときなど、危ないところだけ側についてあげる。ずっと子どもの作業を見ていると、時間もかかるしストレスにもなります。

私の親子レシピは、ところどころ、子どもには好きなようにやらせて、親は別の作業をするように組み立てています。私自身もよく粗相をするのですが、そういうときに『大丈夫だよ』って言われると嬉しいなと思うので、子どももそう言ってもらいたいんだと思うんです。子どもに怒った途端、自分も失敗したりすると気まずい気持ちになるから、お互い様という感じでいます(笑)」(武田さん)

<料理を教えるママの心構えとポイント>
▼2歳からでも料理はできる! 教える前に知っておきたい、母親の心構え【子どもに料理を教えたい! Vol.1】


■2歳からOK! 親と分担して作る
「わくわく親子ちらし寿司」のレシピ

では、親子の分担ごとに作り方をご紹介していきましょう。今回取材にご協力してくれた生徒は、ももかちゃん(4歳)と温くん(3歳)。



左がももかちゃん、中央が温(おん)くん。温くんは初めての料理教室体験!


まずは材料をご紹介。

「わくわく親子ちらし寿司」


【材料】(4人分)
<酢飯(炊き込みごはん)>
・米…3合
・A
 塩……小さじ1
 昆布だしの素……小さじ1
 水……2と1/2カップ
・人参(3mmにいちょう切り)……1/2本(90g)
・れんこん(3mmにいちょう切り、水につける)……1/2節(100g)
・油揚げ……2枚
・B
 酢……80g
 砂糖……大さじ4
 塩……小さじ1/2
 白ごま……小さじ1
<錦糸卵>
・卵……4個
・サラダ油…小さじ1/2
・C
 砂糖……大さじ2
 塩……小さじ1/4
<盛り付け>
・絹さや……6個
・れんこん(2mm幅に輪切り、水につける)……6枚
・いくら、スモークサーモン……お好みの量
・海苔……1/2枚 ※お好みで



【作り方】

まずは米とぎから。米をとぐのは、子どもの担当です。

1)
(大人)
炊き込みごはんの下準備をする。油揚げを油抜きしたら、ざるにあげて粗熱を取ったあと、水分を軽く絞る。人参とれんこんを切る。

(子ども)
米を洗い、ざるにあげる。


「お米をひたすら洗ってもらっている間に、お母さんは炊き込みごはん用の人参とれんこんを切ります。米とぎは、ボウルより大きめのざるを使うとやりやすいです。道具も子どもが失敗しないようなものを選ぶといいですね。お米は何回といでもいいので、子どもにはずっとやってもらいます。別々に作業を進行できることで、お母さんのストレスも軽減されます」(武田さん)

次はいよいよ包丁。子どもたちに、手でもちぎれるくらい柔らかな油揚げを切ってもらいます。

2)
(大人)
子どもが油揚げを包丁で切るのをフォローする。



(子ども)
油揚げを1枚ずつ包丁で切る


「危険がない範囲で、完全に任せてあげてください。切る大きさも気にせずに。子どもたちなりに考えた大きさだと思うので、それを尊重できたらと思います。包丁が心配な小さいお子さんには、プラスチック製の包丁を使っても。その子に合わせた、危なくない道具を使って、一人でやらせるというのが大事」(武田さん)

3)
(大人)
米を炊飯器に入れる。 A を計量し、子どもに手渡す。

(子ども)
炊飯器に切った具材をすべて入れ、A を加えて混ぜる。



(大人)
子どもが具材を入れ終わったら、早炊きモードで炊く。
「本来のちらし寿司は、具材をそれぞれ煮て味付けし、ごはんと合わせて仕上げますが、今回は炊飯器で炊き込みごはんに。子どもに切った具材と調味料を炊飯器に入れてもらったら、そのまま早炊きモードで炊きます。早炊きにすることで米がもちっとせず、一粒一粒がしっかりしたごはんに炊き上がります。また、炊きこみごはんにすることで、時短調理にもつながります」(武田さん)

4)
(大人)
B を計量し、ボウルに入れる。

(子ども)
B が入ったボウルをよくかき混ぜる。


ごはんを炊いている間に、錦糸卵を作ります。卵を割るのも、もちろん子どもたちの担当。

5)
(大人)
錦糸卵の準備をする。C を計量し、子どもに手渡す。

(子ども)
卵をボウルに割り入れ、泡立て器でよくかき混ぜる。C を入れ、さらに混ぜる。



「卵の殻が入ってしまい、ツルツル滑って取りづらいときは、手を濡らしてから取るとスルッと取れます。料理教室では、卵は1パック余分に用意して『うまく割れなくてもこれだけあるから大丈夫だよ』と見せるようにしています。そうすると、安心して勢いよく割ってくれるんです。おままごともいいですけど、実物を触ったり割ると、『黄身の色が違うね』と感想を言ってくれたり。子どもの発見力ってすごいなと思います」(武田さん)

次は、絹さやの筋取りと海苔を小さくをちぎってもらいます。

6)
(大人)
錦糸卵を作る。フライパンにサラダ油を入れてキッチンペーパーで全体にならしたら中火にかけ、5 の卵液の半分を入れてフライパン全体に広げて蓋をする。弱火にして表面が乾くまで3~4分ほど蒸し焼きにする。そのまま皿に重ならないように取り出し、粗熱を取る。もう一枚も同様に焼いておく。



(子ども)
絹さやの筋を取る。海苔を小さくちぎる。


「子どもが海苔をちぎっている間に、お母さんは錦糸卵を作り、絹さやを軽く茹でます。卵は弱火で蓋をして、放置するだけで簡単にきれいにできます。焼くのは表だけ。焼きあがったら、皿や牛乳パックのまな板にポンと出してできあがりです」(武田さん)

飾りつけは、まずは子どもたち。サーモンをくるくると巻いて、お花の形に。最後はお母さんが仕上げます。

7)
(大人)
盛り付け具材の準備をする。子どもが筋を取った絹さやと輪切りにしたれんこんをさっと湯に通し、ザルにあげる。サーモンを3cm幅に切り、子どもと一緒にサーモンの花を作る。

(子ども)
サーモンの花を作る。




8)
(大人)
錦糸卵を切る子どもの包丁をフォロー。子どもと半分ずつの量を切る。

(子ども)
錦糸卵を包丁で細かく切る。


「錦糸卵を切るのを子どもの自由にさせてしまうと、大きさのばらつきが気になってしまいます。そこで、子どもと半分こして切り、混ぜずに分けておくのも重要なポイント。盛り付けの際に、子どもが切った卵の上から大人が切ったものをのせれば、なんとなくアラが隠れるんです」(武田さん)

9)
(大人)
酢飯を作る。3 が炊き上がったら、4 を全体に回し入れ、ヘラで切るように混ぜる。



(子ども)
うちわなどで、ごはんを仰ぐ。ごはんを混ぜる。



10)
(大人)
盛り付けをする。酢飯の上に、卵、れんこんなど、そのほかの具材を乗せて完成。海苔はお好みで。

(子ども)
自分で切った錦糸卵をのせて、盛り付けをする。

「子どもが切った錦糸卵はそのままのせて、最後に大人が切った卵をのせてアラを隠します。その後、サーモンといくら、絹さや、れんこんを飾ったら完成。最後はお母さんが満足できるよう、きれいに仕上げてください。お母さんの達成感も大切です」(武田さん)

完成!


ももかちゃんと温くんが一緒に作って盛り付けたちらし寿司です。小さな子どもと一緒に作っても、こんなふうにきれいに仕上がります。



失敗しなければ、お母さんも怒る必要がない。それが子どもたちの自信に繋がると武田さんはいいます。子どもたちの思い出にもなる、親子で作る簡単ちらし寿司、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

次回は、お母さんがまったく手伝わない、子どもがひとりで作れる「ブルーベリーカップケーキ」のレシピをご紹介します。小さな子どもが作っても、ちゃんと膨らむコツがあるのです! どうぞお楽しみに。

レシピ提供;Little Chef Cooking(リトルシェフクッキング)武田昌美
 
 
(赤木真弓)

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