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2019/11/27 09:00

【医師監修】初産は予定日より遅れる? 陣痛の時間も知りたい!

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初めての出産を控えたお母さんは、妊娠当初ならうれしい気持ちが先行しますが、だんだん出産予定日が近づいてくると不安の方が上回ってくるのではないでしょうか。

「出産ってどういう風に始まるの?」
「初産婦と経産婦では、どういったところが違うの?」
「初産ならではの出産の特徴やリスクはあるの?」

初めてのことだらけの出産で、お母さんの頭の中は疑問だらけでしょう。そこで、初産の場合、どういった出産になり、どんな傾向があるのでしょうか? 初めての出産についてくわしく解説しましょう。


【監修】
イシハラクリニック副院長 石原新菜 先生


小学校は2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。

著書に、13万部を超えるベストセラーとなった『病気にならない蒸し生姜健康法』(アスコム健康BOOKS)をはじめ、『「体を温める」と子どもは病気にならない』(PHP研究所)等30冊を数える。


■初産と出産予定日
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初産とは


「初産」は、初めて子どもを生むことをさし、「ういざん」「しょさん」「はつざん」といろいろな読み方があります。

そして、初めて子どもを生む女性を初産婦(しょさんぷ)と呼びます。

初産の年齢


厚生労働省発表の「人口動態統計(確定数)の概況(平成29年)」の「母の年齢・出生順位別にみた出生数」によると、第1子つまり初産を経験した女性の年齢は、30〜34歳で一番多く32.4%。次いで、25〜29歳の32.1%、35〜39歳の16.8%と続きます。

22年前の平成7年の調査では、1位は25〜29歳で48.1%、2位は20〜24歳で22.2%、3位は30〜34歳で22.0%。

この結果からも、初産を経験する女性の年齢が高くなっていることがわかりますね。

その証拠に、平成7年には45〜49歳での初産は0%だったのに対し、平成29年には0.2%。平成7年は調査対象外だった50歳以上の初産例もありました。

参考サイト:厚生労働省「母の年齢・出生順位別にみた出生数」



出産予定日とは


出産予定日は、最後の生理開始日から数えて満280日、つまり40週0日となります。この日が統計上、一番出産の可能性が高いことから、出産予定日とされています。

正常な出産時期、いわゆる正産期は、この出産予定日の3週間前から2週間後、妊娠週数でいうと37週0日から41週6日とされています。

■初産だと予定日を超過するって本当?
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予定日超過とは


出産予定日を過ぎても2週間までなら正産期となり心配はいりません。

もし、妊娠40週の受診で出産の兆候がない場合は、妊娠週数が合っているかどうかを確認します。生理不順などで、そもそもの出産予定日を計算する起点、最終生理開始日自体がずれていて、出産予定日もそのままずれている可能性もあります。

妊娠初期、赤ちゃんの個体差が少ない8週頃の超音波写真で大きさをチェックし、出産予定日にずれがないかどうか確認します。

出産週数の割合


日本産科婦人科学会の調査によると、一番多い出産週数は39週で全体の21.1%。次いで、38週の20.5%、40週の18.6%と続きます。

40週以上の予定日超過で出産している人は26.1%もおり、4人に1人は予定日を過ぎての出産となっています。

参考サイト:日本産科婦人科学会「婦人科64巻6号/FUJ06‐04(報告・周産期委員会)」



初産は予定日超過するケースも多い


初産婦の場合、すでに出産経験のある経産婦より、出産予定日を超える場合が多い傾向にあります。

ただし、これは初産婦、経産婦の違いというよりは、出産予定日の算出自体が間違っている場合も多いそうです。

陣痛にかかる時間も長くなる?


出産にかかる時間として、初産婦は12〜16時間、経産婦は5〜8時間といわれています。

個人差はあるものの、一般的に経産婦より初産婦の方が、出産に倍の時間がかかるようです。

■初産が予定日超過しやすい原因
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原因1:子宮口が硬い (熟化が起きにくい)


初産が出産予定日を超過しやすい傾向にある一番の原因として、子宮口の塾化が起きにくい、つまり子宮口が硬いからという意見があります。

ただし、これは陣痛が始まって出産までの時間には関係しますが、予定日の超過とは直接関係がないという意見もあります。

原因2:ママの運動不足


初めての妊娠・出産ということで、無理しないようにという気持ちが先立って、初産婦は運動不足の傾向があるようです。

妊婦健診で医師から体重増加を指摘されたり「なるべく歩くようにしてくださいね」と言われたら要注意。運動不足による予定日超過となるかもしれません。

それに対し経産婦は、すでに子どもがいるわけですから、ジッとしてはいられません。家事に育児に動き回らなければいけないので、運動不足とは無縁。逆に動き過ぎて、出産が早まる傾向があるようです。

■予定日を超えても赤ちゃんは大丈夫?
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42週未満なら大丈夫


出産予定日を超えたとしても、41週6日までは正産期なので何の問題もありません。

初めての出産で予定日を過ぎてしまうと「大丈夫かな」「陣痛ってどんな感じ何だろう」「突然破水したらどうしよう」と心配でしょうが、気にしすぎることはありません。

42週を超えた場合のリスク


ただし、出産予定日を2週間以上過ぎると「過期妊娠」となりリスクが多い出産となります。主に、赤ちゃんにとって次の3つのリスクがあるといわれています。
・鎖骨骨折
赤ちゃんが大きくなりすぎて、出産中に鎖骨を骨折するリスク。

・Erb麻痺
出産時の外からの力によって、赤ちゃんの末梢神経が圧迫されるなどで運動麻痺が残るリスク。

・胎便吸引症候群
赤ちゃんがおなかの中で胎便や羊水を飲み込んでしまい、呼吸障害を起こすリスク。


一方、母体にも以下のようなリスクがあります。
・分娩障害
お産が途中で止まってしまう。

・肩甲難産
赤ちゃんの肩の部分が引っかかって出てこない。

・弛緩出血
産後の出血が止まらなくなる。

いずれも、妊娠期間が長くなったことで赤ちゃんが大きくなりすぎたためのリスクです。

■初産で予定日を超えたらどう過ごしたらいい?
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落ち着いてリラックスして過ごしていればOK


出産予定日を超えているということは、赤ちゃんは十分育っているので、いつ生まれても大丈夫な状態です。

リラックスして、無理のない範囲で適度な運動を心がけ、出産を待ちましょう。

陣痛促進剤とは


陣痛促進剤(陣痛誘発剤・子宮収縮剤)は、自然陣痛で母体から分泌されるホルモン(オキシトシン、プロスタグランジン)と同じ製剤を投与することで、陣痛を促す効果があります。

病院や担当医の考え方や方針にもよりますが、一般的に、妊娠41週を過ぎたらこの陣痛促進剤を使用するかどうかを決断することになります。

陣痛促進剤については、事故やトラブルもあることから使用の賛否が分かれるところですが、自然陣痛を待って出産した場合に比べ、死産のリスクは約7割減、胎便吸引症候群のリスクは約6割減という報告もあります。

陣痛促進剤による分娩誘発を行う際は、赤ちゃんの状態に問題がないこと、子宮口が熟化していることなどを確認して行われます。陣痛促進剤を使用しない場合は、帝王切開の出産などに切り替える場合もあります。

陣痛促進剤の使用については、医師と十分相談したうえで決めるといいでしょう。

■まとめ

初めての妊娠・出産は楽しみが大きい反面、同じくらいの不安もあるでしょう。

「陣痛ってすごい痛いって聞くけれど耐えられる?」「子どもが生まれるまで何時間?」「ちゃんと赤ちゃんを育てられるかな?」と疑問と心配だらけだと思います。

しかし、「母は強し!」で、生まれてきた赤ちゃんの顔を見たらすべてが吹き飛びます。それまで、ゆったりリラックスして、赤ちゃんと会える日をゆったりした気持ちで待ちましょう。

参考資料:国立成育医療研究センター「出産に際して知っておきたいこと」



(山本知美)

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