2018/06/12 21:45

「かわいい女子であれ」という不文律 小島慶子さんに聞く、テレビ業界の女性へのまなざし

小島慶子(以下、小島):私は、テレビ業界、放送局にいるときから、24時間の滅私奉公、マッチョな価値観に男性も女性もみんな適応してやっていくしかない、という環境に身を置いていました。

なので、女性記者が声をあげてもわかってもらえないと諦めてきたこともわかります。また、「これに耐えてこそプロだ」「セクハラを言い立てる女なんてカッコ悪い」という価値観を内在化させてきた一方で、どこかで「本当にそれでいいのだろうか?」という苦しさも抱えてきたというのは、自分の15年間の体験を振り返ってみてもわかります。

私は記者ではなくアナウンサーでしたが、給料など待遇は男性とまったく対等でした。ところが入社してすぐに、アナウンサーとしてのスキルではなく、「若くて見た目がいい女の子であることに価値がある」ということを体感せざるを得なかったんです。

テレビ局には破天荒であることを美徳とする伝統があって、酷いことを言われたら面白く返すのが才能だとか、無茶苦茶なことをするのがクリエイティビティだと勘違いしている人もいます。若くて可愛い女性アナウンサーをからかって人気者にするのもお決まりでした。そうした女性に向けられる性差別的なまなざしにショックを受けました。

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