2018/06/16 08:00

バリ北東部のホテルが提供する浮遊体験 「スターライト・ゲイジング」とは?

#151 Lovina Beach & Tembok
ロビナビーチ&テンボック
(インドネシア)


早朝に出没するイルカたちを目当てに、数隻の伝統的な船がロビナビーチ沖へと繰り出します。

 2017年9月のバリ島アグン山の噴火騒動は、空港が一時閉鎖になったこともあり、遠く離れた日本からすると、島全体が警戒エリアのような印象を受けました。

 けれど、地元の声を聞くと、さほど影響は見られず、警戒レベルも2018年2月に1段階下がり、立ち入り禁止区域もアグン山から半径4キロに縮小されたそうです。それでもツーリストがまだ戻ってこない状況が続いているとか……。

 4~10月は晴天が続く、乾季であるのに、正直、これはもったいないです。


黒砂の浜辺に並ぶ、カラフルなジュクン。地元の子供たちにとって海は遊び場。

 今回、ご紹介するバリ島は、いわば通好みの北部エリア。クタやヌサドゥアなどの華やかな南部リゾートとは同じ島とは思えないほど、開発とは縁遠い場所です。いわゆるバリ島をイメージして訪れたら、「あれ?」と拍子抜けしてしまうかも。

 南部のクタ在住者に言わせると、「北部の中心地のシガラジャは赤道に近いから、暑くてたまらん」と。日本から南下してきた私としては、どっちもどっちなのですが、緯度を比べたら、たしかにシガラジャの方がやや赤道に近い。皮膚感覚でその違いがわかるのかと、驚きです。


イルカのおかげでツーリストが訪れるようになったことへの感謝の念からか、記念の像が。

 そのシガラジャから西へ約5キロのところに、ロビナビーチがあります。このビーチが一躍脚光を浴びたきっかけは、毎朝ジャワ島からやってくるという何百頭ものイルカたちの存在。

 わたしの記憶では25年くらい前から、イルカファンの間ではその名が広まり、何もない辺鄙な漁村にロスメン(民宿)やホテルが誕生。ありがたいイルカ様をたたえようと、町の中央に像までそびえたっています。

イルカたちの追っかけっこを観察

イルカたちの追っかけっこを観察


海上で気持ちのいい朝を迎えるのも、ロビナビーチのドルフィンウォッチングの楽しみ。

 まだ夜が明けきらない薄闇の中、ロビナビーチからジュクン(細長いあめんぼうのような伝統的な船)に乗り込み、ドルフィンウォッチングは出発します。

 イルカたちが出現するのは沖合約1キロの海域。ゆっくりと船が進むにつれて、朝日が山の稜線を染めはじめ、太陽の光が徐々に力を増していく一日の始まりを海で迎えることが、なんと気持ちのいいことか。


近くに現れたり、遠くでジャンプしたり、一緒に遊んでいるようなイルカたち。

 そうこうするうちに、イルカの群れが登場。あっちでジャンプ、こっちでジャンプと、神出鬼没に見え隠れします。

 イルカが跳ねるたびに、ジュクンは「それ、あっちだ!」と追いかけ、もちろん、船がそこに着く頃にはイルカたちは別の場所にひょっこり現れ、まるで追っかけっこを楽しんでいるよう。気まぐれに舳先の前に躍り出て、水先案内人のようにしなやかに泳ぎぬけていくことも。


早朝のドルフィンウォッチングから戻ったら、海辺のガゼボでお昼寝を。

 ちなみに、インドネシア語で“イルカ”は“ルンバ・ルンバ”。ウキウキしてくる名前ですね。

 ロビナビーチの名前の由来は諸説ありますが、ブレレン国の王が「愛(LOVE)が心にある(IN)ように」と名付けた説や、王が植えた2本の木が抱擁しあうように育った説など、ロマンティックなものも。

 でも、ロビナビーチはリゾートもありますが、基本的にはひなびた漁村なので、ロマンティックなシチュエーションは期待薄かもしれませんが……。

「デスティネーション・スパ」って何?

「デスティネーションスパ」って何?


深いブルーのタイルが印象的なスパビレッジ・リゾート・テンボク・バリのインフィニティプール。

 もうひとつ、北東部で個性を放っているのが、テンボック。ここも何もない漁村ながら、マレーシアを中心に展開しているデスティネーションスパの「スパビレッジ・リゾート・テンボク・バリ」があります。


スパビレッジ・リゾート・テンボク・バリでは、静かな環境の中、ウェルネスに専念できます。

 デスティネーションスパとは、トリートメントやエクササイズ、ヘルシーな食などを通してウェルネスを追求する滞在型スパのこと。

 本格的な各種のトリートメントもさることながら、ユニークなのは宿泊者なら無料で体験できるバリ島ならではのプログラム。


お供え物の“チャナン”を作るプログラムも。

宇宙をぷかり、ぷかりと遊泳しているような不思議な感覚が味わえる、スターライト・ゲイジング。

 お供え物作りや地元の漢方薬であるジャムゥ作りのほか、毎晩開催されている「スターライト・ゲイジング」。これはプールに浮かべたフローティングマットに横たわってヒーリングミュージックを聴きながら、星空を眺めるもの。まるで宇宙に浮かんでいるような、抜群の浮遊感が味わえます。


スパビレッジ・リゾート・テンボク・バリの前のビーチでは、地元の子供たちが夕方になると遊びにきます。

 どちらも、外に遊びに行くスポットがあまりないのですが、その分、のんびりとできます。5回目、6回目くらいのバリ島旅行におすすめです。

ロビナビーチ

●アクセス ングラ・ライ国際空港から車で約3時間
●おすすめステイ先 ザ・ダマイ
https://www.thedamai.com/

テンボック

●アクセス ングラ・ライ国際空港から車で約3時間
●おすすめステイ先 スパビレッジ・リゾート・テンボク・バリ
http://www.spavillageresort.com/tembokbali/


古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

文・撮影=古関千恵子

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