2018/06/30 15:00

絵画も彫刻も写真も映像も すべてを呑み込む小瀬村真美の「表現」

小瀬村真美が生み出すイメージは
静謐なまま躍動する


「餐」 ジクレープリント 2018年。

 いったいどうしてそこまでするの? そう問いたくなるほど、小瀬村真美の創作はいつだって驚くほど手が込んでいる。

 たとえば彼女の初期作品《Sweet Scent》は、17世紀の画家スルバランの静物画《オレンジ、レモン、水の入ったコップのある静物》を手本として、まずは絵とそっくりのオブジェをセットとして組み上げる。

 次いでそれを写真撮影するのだけれど、記念に一枚撮って終わりじゃない。数時間ごとに何日もシャッターを切り続けるといった長大な作業を、自分に強いる。

 さらには、そうして撮られた膨大な写真を加工変形しつつ繫ぎ合わせ、一本の動画にして、ようやく作品として完成する。


「粧」 ジクレープリント 2018年(7点組)。

 近作の《Objects-New York》は、ニューヨークの路上で収集したゴミやガラクタを用いて、古い静物画のようなオブジェをつくり上げる。それで終わりじゃなく、写真に撮ることでやっと作品になるのだった。

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