2018/07/20 07:00

ジュノンボーイから羽ばたく稲葉友は ラジオパーソナリティとしても活躍

「仮面ライダードライブ」で注目され、ドラマや映画などで主演を務める稲葉友が、前回に引き続き、ヒロインを支える幼馴染役を演じた最新出演映画『私の人生なのに』の見どころや、今後の展望について語る第2回。

主演・座長でいるときの心境


――「仮面ライダードライブ」出演後、さらにキャリアを重ねることで、2016年のドラマ「ひぐらしのなく頃に」や18年の映画『N.Y.マックスマン』といった主演作も増えてきました。

 舞台で座長をやらせていただいたときから思っていたんですが、確かに出番が多いのは大変なことだと思います。でも、やりがいはありますし、現場にいる時間が長いから、スタッフさんとコミュニケーションが取れる。それに、台本を読むときも、自分が演じる役の前後の筋道がハッキリ描かれているので、とても演じやすいと思うんです。

――主演としてのプレッシャーみたいなものを感じることは?

 現場に入る前の不安やプレッシャーはかなりのものですが、現場に入ってしまえば「不安です」なんて言っていられないじゃないですか。だから、楽しませてもらっています。そういえば「ライダー」のときは、当時は新人ながら座長である竹内涼真をどう盛り上げるか、どう盛り立てるか、というようなことを常に考えていたんです。でも、自分が座長のときは「みんな元気でいてほしい」ぐらいしか考えていませんね。

役作りの計算はしなかった
『私の人生なのに』


――最新出演映画『私の人生なのに』では、知英さん演じる下半身不随となったヒロイン・瑞穂を変えるきっかけとなる幼馴染・淳之介を演じています。劇中ではギターの弾き語りシーンもありますね。

 家にギターがあったので、ときどき弾くことはあったのですが、弾きながら歌うことは初めてなので、そこからのスタートが大変でしたね。映画のために作曲もしましたし。役作りのために、ちょっとだけ路上で演奏したりしたんですが、ほかの方の迷惑になりそうだったので、すぐにカラオケボックスでの練習に変えました(笑)。ただ、撮影の際に路上で歌ったときは、全然違う感覚がしましたね。

――今回の作品では、どんな新しい稲葉友が観られると思いますか?

 淳之介はいろいろと屈折しているんですが、それよりもピュアで優しい人物にしたいと思っていました。だから、今回は役作りに関して、計算のようなことはしませんでした。それによって、ちょっと変な奴というイメージは残るかもしれませんけど。今までは死が隣り合わせな不幸な役が多かったんですが、淳之介は今まで以上に自分がナチュラルにその世界にいることができた役だと思います。だから、昔からのファンの方にとって、「稲葉を観た」という感覚は、あまりないかもしれませんね。「目の前にある“生きる”をもうちょっと考えてみたらいいかも?」という、とても優しい映画になっていると思うので、できるだけ幅広い世代の方に観ていただきたいです。

憧れは、物事に対する
好奇心が尽きない先輩


――今後30歳に向けて、どのような俳優を目指していきたいと思っていますか?

『春待つ僕ら』(2018年冬公開予定)では、高校生役を演じていますが、自分の中では「制服を着られる機会があれば着たい」、「30歳過ぎても着られたら面白い」とも思っているので、役柄にこだわらずに、どんどんやっていきたいと思います。でも、ゆくゆくは、やっぱり教師役を演じたいです。それでこそ、親孝行になると思いますし。教師役をやるとかこつけて、両親の話をいろいろ聞けたら面白そうだし。そんなことをきっかけにしないと、照れ臭くて話せませんからね。

――具体的に、今、憧れの先輩がいらっしゃったら教えてください。

 僕の好きな先輩たちって、芝居論を語るような感じでもなく、「俺のようになるな」って方ばかりなんですよ。だから、名前は出せないんです(笑)。ただ、こっちから発信した刺激に対して、ピュアに受け止めてくれる方はスゴいと思います。たとえば、芝居の現場じゃなく、パーソナリティをやらせてもらっているラジオ番組(「ALL GOOD FRIDAY」)でお会いした、加山雄三さんや舘ひろしさん。レジェンドと呼ばれるような方なのに、とにかく物事に対する好奇心が尽きない。だから、めちゃめちゃカッコいいし、周りがついて行くのも分かるんです。だから、そういう貪欲さがナチュラルに備わった人になりたいですね。

ライブに足を運ぶことで
出会いと刺激を得る


――ちなみに、私生活では、どのようにしてアンテナを張られていますか?

 自分が知ってる知らないに関わらず、ふらっと誰かのライブに行くようにしています。それによってアーティスト以外の方との新たな出会いもありますし、新たな刺激ももらえるんです。こういうことは、これからもできるだけ続けていきたいと思っています。


稲葉友(いなば ゆう)

1993年1月12日生まれ。神奈川県出身。2010年、ドラマ「クローン ベイビー」で俳優デビューし、14年の「仮面ライダードライブ」詩島剛/仮面ライダーマッハ役で注目を浴びる。現在放送中のJ-WAVE「ALL GOOD FRIDAY」(毎週金曜11:30~16:00生放送)にてパーソナリティを務める。公開待機作に映画『春待つ僕ら』(今冬公開予定)などがある。


『私の人生なのに』

不治の病に冒され半身不随になった、新体操のオリンピック候補選手の瑞穂(知英)。絶望に打ちひしがれる彼女だったが、幼馴染の淳之介(稲葉友)が奏でる音楽と出会ったことで人生に彩りが戻り、ありのままの自分を受け入れながら新たな夢に向かって進み始める。
http://watashinojinsei.com/
(C)2018『私の人生なのに』フィルムパートナーズ
2018年7月14日(土)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー

くれい響 (くれい ひびき)

1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

文=くれい響
撮影=佐藤 亘

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