2018/08/11 12:00

香港旅行中ぽっかり時間が空いたなら レパルスベイのビーチに足を運んでは

#155 Repulse Bay
レパルスベイ(香港)


週末は朝から海水浴を楽しむ香港ガールたちが。温暖な気候なので、11月くらいまで泳げます。

 香港へ海水浴のために行く人はかなり珍しいでしょう。でも、3泊4日の旅でちょっと時間が余ったなという時、ビーチはアリです。日帰りで渡れる離島もあり、美食とショッピングだけではない香港に出会えます。


香港島の南部。ヤシの木々に包まれ、トロピカルな風情。

この日、トライアスロンのために地元のスポーツグループが練習をしていました。

 香港のビーチの中でも行きやすく、もっともキレイとされるのが、香港島南部に位置するレパルスベイ(浅水湾)。

 しかも、風水的にも好条件が整ったパワースポットだとか。“背後に山が迫り、正面には海、そして両脇に森”という立地で、山には龍脈が流れている。その龍が山から水を飲みに降りてくる、というのです。


建物の真ん中に穴がぽっかり空いた「ザ・レパルスベイ」。レストランやショップ利用もできます。

 アパートメントやレストランが入った「ザ・レパルスベイ」は、その龍脈(エネルギーの流れ)がスムーズに海へ流れるよう、建物の真ん中にぽっかりと穴が開いています。

 香港では風水に基づいた建築や風習によく出会いますが、こちらは思わず目が釘付けになるほど大胆なデザイン。

ハリウッド映画『慕情』の舞台


今から100年前、中国の海南島から砂を運び、ビーチリゾートとして開発。

 レパルスベイのアイコンとなっているこの建物は、英国式の建物として1920年に建造され、1982年までセレブ御用達だった「レパルスベイホテル」を改築したもの。

 レパルスベイのリゾート開発がスタートしたのが1918年なので、それとほぼ同時期に誕生。このリゾート開発には政府も積極的に取り組み、海南島から砂を運び入れ、海水浴客のために中心部の中環(セントラル)からバスの路線をいち早く開設したそう。

 また、レパルスベイはハリウッド映画『慕情』(1955年)の舞台でもあり、リゾート地としての歴史が実は長いのです。


ビーチ沿いには遊歩道や屋外スポーツ器具などがあり、地元の人々の交流の場に。

 ビーチから山側を振り返ると、斜面いっぱいにリゾートマンションらしき建物が並んでいます。一見、熱海のような風景。


中心地からの路線バス網が充実しています。

 中環からバスでわずか30分という近さも手伝い、風水を信じる財界人や有名人にも好まれているそうです。在住外国人も多く、早朝は海沿いの道をジョギングや、犬の散歩をしている姿を見かけることも。


海の安全を守るライフガードさん。カタマラン式カヌー(?)をはじめてみました。

ビーチ沿いの複合施設「ザ・パルス」内のカフェ。海を眺めながら朝食を。

 三日月型のビーチには等間隔にライフセーバーハウスが並び、少し沖には一休みできる飛び込み台が数カ所浮かんでいます。対岸には小高い丘を抱く島があり、タンカーやプレジャーボートが行き交っています。ビーチ沿いにはショップやカフェが入った複合施設も。

 観光と地元の暮らしが半々の割合の、都市型近郊ビーチリゾートという感じでしょうか。

一度渡ると3年寿命が延びる橋?


天后廟があるのは、鎮海楼公園内。ご利益を求めて、なかなか人気の観光スポットです。

 そんな中、ビーチの東のはずれに異彩を放つ一角が。極彩色の寺院が海に突き出すように立っています。

 漁業がさかんだった香港には“天后廟(ティンハウミュウ)”という海や漁の守り神を祀る廟があちこちにあり、ここは中でも大規模。見上げるほど高い観音像、それと対のように並ぶ天后像、さらに進むと、いろんな神様の像が立っています。


月からやってきた愛と結婚の神様は、赤い糸でぐるぐる巻きに。背後の黄色の魚の口に皆、コインを投げ入れようとします。

 像の並ぶエリアに建てられた橋は長寿にまつわるもの。入口側から海側へ渡る(行き)と、天の時間にして3日、人間ならば3年間長生きできるとか。ただし、帰りに橋を使うと引き返すことになり、意味がないそうです。

 さらに赤いヒモでぐるぐる巻きにされた老人の像は、月からやってきた愛と結婚を司る神様で、脇の姻縁石に触れると、千里離れた男女でも縁があれば巡り合える、と。像に巻き付けられた赤いヒモはいわゆる“赤い糸”で、姻縁石は多くの人に撫でられてつるつる状態になっています。

 老人像の隣の黄色い魚の像は、開いた口の中にコインを投げ入れるとラッキー、観音像の足元の正財神像は頭から足先まで撫でると金運がアップするなど、縁起物がずらり。


海に向かって立つ観音像。足元には金運がアップする正財神像が。ありがたや。

 天后廟が建てられたのは1970年代中盤のこと。それから少しずつ神様が増えていき、今の状態になったとか。ここだけで結婚・子宝・金運・長寿・商売繁盛の願いが叶えられるのです。ちょっと欲張りな気もしますが、せっかくなので、いろいろとお願いしてきました。


海怡半島駅の周辺は高層マンションが林立。アウトレットの「ホライズンプラザ」へは徒歩15分。

 レパルスベイへは、中環からバスでアプローチするのが簡単ですが、2016年に開通したMTR南港島線を利用してみました。お目当てはこの路線の終点の海怡半島(サウスホライズン)にあるアウトレット「ホライズンプラザ」。ビーチついでにお買い物も楽しめます。

レパルスベイ

●アクセス 中環からバスで約30分。またはMRT南港島線の海洋公園駅下車、ミニバンで約10分
●おすすめステイ先 ザ・マレー
https://www.niccolohotels.com/en/hotels/hongkong/central/the_murray/

【取材協力】
キャセイパシフィック航空

http://www.cathaypacific.co.jp/


古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

文・撮影=古関千恵子

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