2018/11/02 07:00

メガネが似合う俳優・中村優一が 映画『黒蝶の秘密』で新境地を開拓!

 突然の引退から2年、俳優業復帰を果たした中村優一。現在31歳となり、「2.5次元」などの舞台のほか、映画界でも活躍する彼が、役作りをはじめ今後の展望を語る第2回。

「かませメガネ」など
ハマり役との出会い


――以前は、あまり舞台が得意ではなかったと仰っていましたが、引退されていた2年間でメジャー化した、「2.5次元」というジャンルに飛び込むことに関しては、どう思われましたか?

 復帰して初めての舞台が「薄桜鬼SSL ~sweet school life~」で、しかも座長だったんです。正直、そこで共演した若い子よりも舞台経験はなかったので、彼らや今もプライベートで仲良くさせてもらっている演出家の菅野臣太朗さんに、ゼロから学びましたね。ただ「ミュージカル テニスの王子様」を観ていたこともあって、2.5次元というものに対して、あまり違和感はなかったです。ただ、原作ファンが多いジャンルなので、「ちゃんと頑張らないといけない」という気持ちは強かったです。


――その後、「ダンガンロンパ」の十神白夜というハマり役に出会います。

 十神に関しては、復帰して3本目の舞台だったんですが、上演時間3時間出ずっぱりのうえ、30公演以上というのも初めて。そんななか、原作であるゲームをやって、アニメを見て、“かませメガネ”とも言われているように、御曹司の設定なので、誰に対しても、上からツンツンしてることを心掛けました。この作品って、会話をするというより、自分の意見を発言する感じなので、自分の番の直前になるとドキドキします。でも、いろんな方たちと共演できて、学ぶことが多かった作品ですし、「ダンガンロンパ3 THE STAGE2018」でも、映像出演させていただいて光栄でした。

「2.5次元」の世界観に挑む意気込み


――また、昨年には「BRAVE10」の霧隠才蔵という新たなハマリ役に出会ったと思います。

 才蔵に関しては、去年初演があって、今年は続編をやらせていただいたんですが、僕のキャリアのなかで、舞台としては初めての続編だったと思うんです。原作はありつつ、作・演出のヨリコジュンさんを先頭に、キャストは僕より年齢が下のメンバーが多かったんですが、ゼロから作り上げてきた作品なので、かなり作品に愛情、愛着が芽生えましたね。また、ガッツリと殺陣をやった作品は初めてだったので、そういう意味でも勉強になった作品です。


――そのような2.5次元作品に出演される際に、中村さんがいちばん心掛けていることは?

 まずは、その内容や世界観を理解するところから始めるんですが、アニメ化されてるものは、画と音が乗っていることで、ファンのみなさんにとって、そのイメージが強くなっていると思うんです。だから、マンガよりもアニメ版を一話、一話じっくり丁寧に見ることを心がけています。

これまでのイメージも裏切る
出演映画『黒蝶の秘密』


――昨年公開された映画『スレイブメン』など、復帰後、映像のお仕事も精力的にやられていますが、いかがですか。

『スレイブメン』に関しては、じつは事務所で井口昇監督のワークショップを行っていたんです。そこで、ゾンビの役をやったり、ほかでは味わえない井口監督の特殊な世界観に魅了されたので、現場では何も戸惑わずにやれましたね。あと、リハーサルで監督自身が演じてくれるんですが、それが面白すぎて、僕が超えられないのが悩みでもありました。ただ、コミカルな演技をする場合も、以前に比べて、いろいろ考える余裕ができたかもしれません。


――最新出演映画『黒蝶の秘密』では、染谷俊之さん演じる主人公にアパートを紹介するキーパーソン、不動産業者・岡崎を演じられています。

 今回、三度目の共演となる染(谷)さんに「大家さんもいい人だし、いい物件ですよ」と紹介している感じは、これまでの僕のイメージ通りだと思うんですよ。その後に「今すぐ出てけ」と言うようなところからは、今までの中村優一では見られなかったお芝居が見られるかもしれません。雨の中で倒れているシーンは、本当に寒かったんですが、そのあいだ染さんが僕にずっと傘をさしてくれて……嬉しかったですね(笑)。舞台など、ほかの現場でも、染さんはその場の雰囲気や空気を読むのが早い人だというのは分かっていたので、後から参加する僕も安心して現場に臨めましたね。

今後も、たくさんの人に出会いたい


――同時期には川栄李奈さん、小野塚勇人さんと共演された『恋のしずく』も公開されますが、こちらは十神に通じるメガネキャラですね。

 こちらのキャラクターは、やはりイメージ通りなんでしょうか(笑)。この作品は代役として途中から短い期間、広島ロケに参加させていただいたんですが、みなさんいい方ばかりで楽しませていただきました。日本酒の話ということもあり、クランクイン前から毎日のように、お酒を飲ませていただきまして。あまり日本酒にいいイメージを持っていなかったんですが、翌日に影響しないんですよ。お酒も人も好きになっていくストーリーもいいですよね。


――現在31歳ですが、今後はどこを目指されるなど、目標があれば教えてください。

 復帰して、4年ぐらい経ち、自分が作品を観る方に対して、影響を与える立場なのかもしれませんが、まだまだ現場を通して、俳優さんや監督さん、いろんな方々と出会って、各現場で学んで、吸収していきたいんです。素敵な役者さんと同じ空間でお芝居をしていると、自分も何か変われるんです。今後も、映像や舞台、ジャンルを問わず、とにかくたくさんの方に出会いたいですね。また、たくさん後輩もでき、座長もやらせていただくうえでは、「自分が全力で頑張る姿を見せたい」という気持ちでやらせてもらっています。


中村優一(なかむら ゆういち)

1987年10月8日生まれ。神奈川県出身。04年「第1回D-BOYSオーディション」でグランプリを受賞し、D-BOYSに加入。05年「仮面ライダー響鬼」、07年「仮面ライダー電王」に出演し、注目を浴びる。引退を経て、14年に復帰。現在、映画『恋のしずく』が公開中。


『黒蝶の秘密』

昇進のタイミングで東京にやってきた富山(染谷俊之)は、不動産屋の岡崎(中村優一)から「ブラックダリア(黒蝶)」の絵画が飾ってあるアパートを紹介される。アパートで出会ったミステリアスな美女・美緒(水沢エレナ)の存在も気になった富山は、その部屋へ入居することを決めるが、そこにはとんでもない秘密が隠されていた。
http://kokuchou.united-ent.com/
ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場ほかにて公開中。
(C)2018「黒蝶の秘密」製作委員会

くれい響 (くれい ひびき)

1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

文=くれい響
撮影=佐藤 亘

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