2018/10/29 22:00

BLマンガが結ぶ75歳とJKの友情 『メタモルフォーゼの縁側』

【BL体験に年齢は関係ない。】


 2013年頃のことです。最高齢の腐女子として当時102歳の俳人・金原まさ子さん(17年逝去)が一躍マスコミに登場し、BL界隈に強いインパクトを残しました。金原さんは1983年72歳のときに観た映画『戦場のメリークリスマス』の坂本龍一とデビッド・ボウイの接吻シーンで突然目覚めたといいます。18年7月現在風に言うと、それは龍一とボウイの関係性に“尊み”を感じ、“しんどい”ということですね。なるほど! それ、わかりみすぎるし。腐女子あるあるです。というか、BLに限らずどんなジャンルでも“沼にハマる”瞬間ってこんな感じだと思います。

 ひとはBLをどんなきっかけで読みはじめ、読むことで何が満たされるのでしょう? その問いにひとつの答えを出そうとしている作品からBL入門しませんか? 鶴谷香央理さんの『メタモルフォーゼの縁側』は、歳の差のある腐女子ふたりがヒロイン。物語は「知らない間に 時間って経ってるのよね」という75歳の主人公・市野井雪のモノローグではじまる。久しぶりに本屋に入った雪は、BLとは知らず表紙の絵がきれいという理由で、マンガを買うことに。そのレジ打ちを担当したのが、もうひとりの主人公・バイト店員の佐山うららだ。女子高生らしからぬ身だしなみの大雑把さに幼さが見て取れるうららは、隠れ腐女子。後日続刊を買いに来た雪の「なんて言ったらいいのかしら……応援したくなっちゃうのよ」というBLの魅力の正鵠を射た発言をきっかけに、ふたりは心を通わせる。次巻を読みたい、好きな作家の同人誌を買いたい。萌えこそ明日の日常を生きる原動力だ。

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ネットワークが大きく広がりそう。趣味の集まりやサークル活動...もっと見る >