2018/10/30 22:00

法曹界の恋を描くBLマンガの傑作 西田ヒガシ『夜が終わるまで』

【BLはかたい職種にも
 よく似合う。】


 BLマンガの大人気設定はふたつあります。ひとつは学生や先生を主人公とした学園もの。もうひとつは社会人を主人公にした仕事ものです。時代劇やファンタジー、SFなどの設定もありますが少数派。また、ファンタジー設定の中で学校に通っていたら学園マンガに、SF設定でも働いているなら仕事マンガに括ることも可能。以前にも書きましたがBLの仕事マンガには、さまざまな職種が登場するので主人公たちの仕事ぶりを堪能しつつ、萌えることができておすすめです。

 働く男のBLといえば「西田東」でデビューし、のちに改名した西田ヒガシさんです。2002年に初単行本を出して以来、“東”時代のリーマンBLも傑作揃いで、西田さんは30代の働く中年男の恋愛を描いた先駆者です。『夜が終わるまで』は、地に足が着いた作風と台詞回しのよさで知られる西田作品の中でもミステリー要素が強く、恋の行方に事件の謎が加わってドキドキ感も2倍。検事の日浦は、司法研修所で同期だった弁護士の影山と裸で抱き合う夢を見た。じつは最近、日浦は繁華街でケンカして川に遺棄されたとみられる影山の事件を担当することになったのだ。肝心の影山の死体は川から上がらず、しかし過去の経験から生きているなどと露ほども楽観できない。不穏な日々が続く中、日浦は影山そっくりの弟と会う。弟は日浦に兄がとても性に奔放なゲイだったことや容姿を気にしてプチ整形したことを露悪的に暴露した。が、逆に日浦はそんな不完全な影山に無性に会いたくなる。弟は影山本人なのか? それとも? 謎が謎を呼ぶ展開は何度も読み直したくなります。

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運気はやや不安定。いいかげんな人にふりまわされるかも。でも...もっと見る >