2018/11/25 20:00

日本茶と多彩なお菓子でほっこり 大阪・豊中にある和みの日本茶カフェ

 日本茶をおいしく飲めるお店が増えてきました。従来からある、茶葉を販売するお茶屋さんや和菓子屋さんが営む喫茶や甘味処だけでなく、日本茶インストラクターの資格を持つ人のお店があちこちにできています。そのおかげで、日本茶への興味も広がってきたよう。


「茶ら咲」の外観。お茶の黄緑色のテントが目印。

「豊中にもできている」と聞いて出かけたのは、阪急宝塚線服部天神駅。「足の神様」として知られる服部天神宮の最寄駅です。


お店は服部天神駅すぐの服部元町商店街にあります。

お店からすぐの服部天神宮は足の神様。

「茶ら咲」は、駅からすぐの服部元町商店街にあり、黄緑色のテントが目印。「さらさ」と読むそのお店に入ると、奥にテーブル席があり、手前にはお茶やお茶菓子、急須やお抹茶茶碗など、お茶の関連商品がさりげなく並べられていて、落ち着ける雰囲気です。


お茶の花のマークとお店のロゴ。

シンプルな店内。テーブル22席。

急須や茶葉が並ぶコーナー。

 お店のオープンは、2016年8月25日。ご主人で日本茶インストラクターの資格を持つ石崎きぬよさんは、地元出身。

「元々、紅茶が好きで飲んでいたんですが、新しく日本茶インストラクターの資格ができたので、勉強して資格を取り、デパートのお茶売り場でも働きました」

 お茶の産地へ出かけたり、幅広くお茶について勉強したと言います。


テーブル横でお茶をいれる石崎きぬよさん。

「家庭で飲める手頃なお茶を販売して、いれ方を教え、おいしく飲んでもらいたい。特に、日本茶が非日常のものになっている若い人に、日常に取り入れて楽しんでもらいたいんです」。

 そのために和洋を取り混ぜたお茶に合うお菓子を手作りしたり、アレンジティーを創作したり。「こんな日本茶の楽しみ方もあると知ってもらえたら」と微笑みます。

 石崎さんはまた、ワークショップ「お茶(さ)んぽ」を月1回開催。淹れ方やお茶請けの作り方などなど、毎回違うテーマでお茶について気軽に学べる機会を設けています。

「私自身、お煎茶が大好き。八女茶も宇治茶も、鹿児島のお茶もおいしい。お茶に色々なお菓子が合うことも知ってほしい。お茶の味を大切にしたいから、お菓子の甘さは控え目にしています」


気に入った急須を買って帰ることもできます。

使用しているこだわりの茶葉も販売。

残った茶葉は出汁をかけて堪能

 メニューをご紹介しましょう。

 席に着くと、まず運ばれてくるのが、ウェルカムティーとクッキー。お茶は玄米茶、ほうじ茶など週替わり。クッキーも玄米茶やほうじ茶、抹茶などを使ったもの。日本茶のお店らしいおもてなしに、心癒されます。


ウェルカムティーとクッキー。

お茶を注文すると、運ばれて来る急須いろいろ。

 お茶は、福岡県・星野村の「玉露」を選んでみました。お茶を注文すると、まず、急須が何種類かトレイで運ばれてきます。日本酒を飲む時に好きなぐい飲みを選ぶように、好きな急須を選べるのです。


「玉露(福岡星野村)」750円。

 そして、1煎目は、テーブルのすぐ横で石崎さんがいれてくれます。「2煎目からは、好きなタイミングで自由にいれてくださいね」とにっこり。いれ方を教わりながら、「玉露は湯の温度が高くなると苦くなったり、渋くなったりする」といった話も聞けて興味深い。

 7煎、8煎とゆっくり飲む方も多いのだとか。まったり、深い香りと上品で複雑な風味を堪能。飲み終えたら、急須に残った茶葉を取り出し、出汁をかけて食べます。これがまた、とてもおいしい。


飲み終わったら、茶葉に出汁をかけて食べます。

「釜炒り玉緑茶(長崎佐々)」550円。

「釜炒り玉緑茶」は、長崎県・佐々産。テーブル横でいれてもらうと、軽やかな香ばしさが広がり、とても贅沢な気分になれます。


「水出し茶(鹿児島志布志)」550円。

 鹿児島県・志布志の深蒸し煎茶の「水出し茶」は、氷を入れたガラスの急須に注ぎ、すぐに飲めます。緑色の茶葉や水色を眺められ、見た目も涼やか。コクがあってすっきりした味わいで、冬にも飲みたくなります。

「茎ほうじ茶」は、お茶処・静岡県産の茶葉。注文後に浅く焙じるので、ほうじたてならではの格別の香ばしさ。クセになります。

残った茶葉は出汁をかけて堪能

 お茶にお菓子を合わせましょう。


「ちいさなお菓子3点盛」+「茎ほうじ茶(静岡)」セットで1,000円。お菓子は左から「栗のプリン」「チョコとほうじ茶のブリュレ」「おかき」。

 小さなお菓子は、毎日6、7種類、用意されています。1点だけの注文でもいいのですが、小さなサイズなので、3点盛りや5点盛りでお茶とセットにして、何煎も出しながら色々な味を楽しむのがおすすめ。

「お茶には和洋様々なお菓子が合うことを知ってほしい。チョコレートもお茶に合うんですよ。少しずつ、異なる味や食感のものをつまんで、ゆっくり過ごしてもらえれば」と石崎さん。


「本日の小さなお菓子」1個200円。左上から時計回りに、「みたらし団子」「チョコとほうじ茶のブリュレ」「栗のプリン」「ひとくちくるみ大福」「塩こぶ」「おかき」「ミックスナッツ」。「ちいさなお菓子3点盛セット」1,000円~、「ちいさなお菓子5点盛セット」1,300円~。

 取材時にあったメニュー、ぷるんとした「栗のプリン」、チョコのコク深い「チョコとほうじ茶のブリュレ」、クルミのコリコリ食感の「ひとくちくるみ大福」、ほんわか温かい「みたらし団子」は、先に食べましょう。

「おかき」や「ミックスナッツ」「塩こぶ」は、お茶を何煎もいれながら、ちょこちょこつまんで味わうのにぴったり。

 パウンドケーキや焼き菓子も自家製。夏にはひとくちのかき氷も。何があるかは、その日のお楽しみです。


「みたらしセット」800円~。バニラアイストッピング+50円、だんご2個増量+50円。

 温かいみたらし団子は人気で、好きなお茶と「みたらしセット」にする客も多い。ふんわり、もっちりした温かい団子に、あまじょっぱいたれをからめて食べると、ほっこり、幸せになれます。

 日本茶をベースにしたアレンジティーも好評です。

 ドライの金柑を湯で戻し、グリーンティーと合わせた「きんかんグリーンティー」は、皮ごとの金柑の苦味とグリーンティーの渋味とのバランスが絶妙。


アレンジティー。左から「日向夏緑茶」650円、「きんかんグリーンティー」650円。

「日向夏緑茶」は、急須に佐賀県・嬉野の蒸し製玉緑茶と乾燥の日向夏を入れて湯を注いでいます。長めに出して、濃厚な味わいに。柑橘の酸味とお茶の渋みや苦みがマッチして、新鮮な味わいです。

 他には、ドライの苺を使った「いちご和紅茶」などもその季節に登場。オリジナルのアレンジティーで、お茶の新しい魅力に気付くでしょう。

 忘れてはならないのが、お茶を使ったオリジナルデザート。


「玄米茶のアフォガードセット」900円~。

「アフォガード」は、抹茶やほうじ茶は他でもありますが、ここには玄米茶も。アイスクリームの芳醇な旨みに玄米の香ばしさが加わります。


「ほうじ茶パフェセット」1,300円~。

「ほうじ茶パフェ」は、上から、薄せんべい、あられ、粒餡、白玉、ほうじ茶アイス、ほうじ茶寒天、せんべい、ミルクプリン、黒蜜。それぞれのパーツの味がしっかりしていて、食べ進むうちに色々な味が加わり、感動がどんどん大きくなります。お茶とセットで、しっかり味わいたい。

 日本茶と多彩なお菓子でほっこり、のんびり、おやつタイム。お茶のおいしさを改めて気付かせてくれる、和みのお店です。

日本茶カフェ&ショップ
茶ら咲 sa-la-sa

所在地 大阪府豊中市服部元町1-7-13
電話番号 06-7502-5759
https://ochasalasa.jimdofree.com/
https://www.facebook.com/ochasalasa/


宗田洋子(そおだ よおこ)

ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

文・撮影=そおだよおこ

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