2018/12/23 18:00

クリスマス気分を盛り上げる ビーツを使った赤い料理のレシピ

 ベルリン在住の料理家・あっこさんが提唱する、「スポンテニアス」な日々の料理。旬の食材を安く買って、冷蔵庫やストックにあるものと、気ままにインプロバイズ(即興で作る)! 超便利な常備食材と、季節の野菜を組み合わせたレシピをご紹介します。


寒い冬だからこそ
スパイスやハーブを取り入れて


まるでクリスマスリーフのようなビーツ。

 気がつけばもう12月。2018年も終わりですね~。早すぎて怖い。ベルリンも11月中旬から一気に寒くなりました。ちなみに2012年から住むベルリンで、私が体験した最低気温はマイナス18度! 寒いというより痛いです。

 空気の乾燥や、外気と室内との温度差、年末の忙しさなどもあり、この時期はどうしても風邪をひきやすくなります。寒いし、日も短いので室内にいる時間が長く、運動量が減り、体の代謝も下がります。

 全体的に体の働きが鈍い状態ですので、温めて血液を巡らせ、消化によい料理を作りましょう。風邪のウイルスを撃退してくれるスパイスやハーブも取り入れて自分を活性化させていきましょう。

 ドイツではクリスマスは一大イベントです。スーパーでは10月末から賑やかにクリスマスのお菓子が並びます。

 焼き菓子にはシナモンやクローブ、アニス、カルダモン、キャラウェイ、ナツメグ、フェンネルといった体を温めたり、胃腸やホルモンを助けたりするスパイスがたくさん使われます。

 素材や機能を重んじるドイツ的だなと感心します。

 同じくスパイスをたっぷり入れた温かくて甘い赤ワイン(グリューワイン)もこの時期の代表的な味。

 アルコール分が低いので、買い物中に路上のスタンドで、コーヒーやお茶の代わりに昼から飲んで温まります。日本でいう甘酒のような感覚でしょうか。


ベルリンのクリスマスマーケットの様子。真ん中の赤いスタンドがスパイスの入ったグリューワインのスタンド。みんなダウンジャケットを着込んで外飲みするのが風物詩。

 今回紹介するシチューは何年か前に、クリスマスのお菓子を食べていた時に思いつきました。ケータリングでもとても好評です。

 ヨーロッパの人にとってシナモン、クローブ、キャラウェイ、といったクリスマス仕様のスパイスミックスは、みんな大好きな味のようです。

クリスマスの赤いシチュー


ヨーグルトを添えて赤と白が鮮やか。ヨーグルトの代わりにモツァレラチーズやハルミチーズを入れるのも美味。

■材料(3、4人前)

・ビーツ:中2個
・人参:2本
・ジャガイモ:中2個
・玉ねぎ:中1
・にんにく:2片
・生姜:にんにくと同じくらいまたは少し多め  
・オリーブオイル:大4
・コリアンダーシード:小1
・クローブ:小3(荒く砕く)
・カルダモンの中の粒:小1/2
・スターアニス:1
・フェンネルシード:小1
・キャラウェイシード:小1
・シナモンパウダー:小1
・ナツメグパウダー:小1/5
 (お好みでナツメ、くこの実、ユリ根、ジュニパーなど)
・塩:小2
・赤ワイン:大2
・ハーブ各種用意できない場合は、ウスターソース:大1
・ヨーグルト:適量

(根菜は人参、じゃがいも、ビーツのほかにもセルリアック、大根などを色々お好きに組み合わせてください。今回は菊芋2個、パースニップ半分を付け加えました)


左上から時計回りに、ジャガイモ、菊芋、ビーツ(最近では白やオレンジのビーツも)、パースニップ(白人参)、カラフルな人参。

■作り方

(1) にんにくと生姜をみじん切りにする。玉ねぎはスライスに。ジャガイモとビーツは皮をむき、すべての根菜をそれぞれ食べやすい大きさに切る。
(2) 鍋にオリーブオイルを温めコリアンダーシード、砕いたクローブ、カルダモンの中の粒、スターアニス、フェンネルシード、キャラウェイシードを入れ、中火でじっくり温める。
(3) 熱してシードが弾けてきたら、にんにくと生姜を加え、香りが立ったら玉ねぎを加え、きつね色になるまで炒める。
(4) 根菜と塩を加え全体に油が回るまで軽く炒める、スターアニスは取り除く。
(5) シナモンパウダー、ナツメグパウダー、もしあればナツメやくこの実などを加え、ざっと混ぜ、水(分量外)をひたひたになるまで加え、ワインを加えて煮込む。
(6) ハーブが用意できない場合、ウスターソースをいれる。
(7) 沸騰したら火を弱めコトコト煮込む。40~50分煮込んで全ての野菜が柔らかーくなったら火を止める。
(8) 一旦冷めてから温め直して食べると味が染み込んでおいしい。
(9) 最後に味見をして塩が足りなければ少々加える。
(10) お皿に盛り付けヨーグルトを添える。

 スパイスは全種類入れなくても大丈夫ですが、シナモン、クローブ、ナツメグあたりは是非。棚のスパイスを少しずつ増やしていくと、料理の味も深まっていきます。私もまだまだ練習中ですが、ぜひ少しずつ試してものにしていきましょう。

 飲みかけの赤ワインを使って味をさらに複雑にします。家にスパイスがあまりない時はウスターソースで少し調節するのがオススメ。入れすぎないよう、味見しながら少しずつ足してください。

 ナツメやくこの実、ユリ根など漢方系の食材がキッチンに残っていれば鍋に足してもナイスです。スポンテニアスに栄養を追加してコトコト煮込みます。スープにそれぞれの滋養がじんわりしみ出したら完成です。

 煮込み料理はやっぱり一回冷めてからがおいしいので、少し多めに作っておいて次の日も楽しみましょう。朝起きた時にシチューが残っていたら幸せですよね。

 私が日本にいた7年前はまだあまりポピュラーではなかったビーツですが、今はもう少し簡単に手に入ると聞きます。

 この野菜は年に2回、夏と冬が旬です。

 最初少し土くさいなと思われるかもしれませんが、ごぼうなども土の香りがしますし、慣れてくると旨みに感じてきます。

 ビーツの深紅はクリスマスの気分にぴったりです。もう一品、ビーツを使ったホームパーティにオススメのレシピを紹介します。

ビーツとリンゴの赤いサラダ


ビーツとリンゴの赤いサラダ。

■材料(約3人前)

・ビーツ:中1.5個
・リンゴ:1個
・ルッコラ:1掴み(春菊やチコリでも良い)
・オリーブオイル:大2.5
・バルサミコ酢:大2.5
・くるみ、サンフラワーシードなどお好みのナッツや種、ドライフルーツなど:大2~


今回使った材料。

■作り方

(1) ビーツはチーズのおろし金やスライサーで短い千切りにする。
(2) リンゴは食べやすい大きさの薄切りに。スライサーが簡単です。
(3) ルッコラは食べやすい大きさにちぎる。
(4) ナッツ以外の材料をボウルに入れ、オリーブオイル、バルサミコ酢を回しかけよく混ぜる。
(5) ナッツはフライパンでローストし、大きいものは荒く砕いてトッピングする。
(6) 最後にオリーブオイル(分量外)を上から少量かけてツヤを出す。

華やかな赤はパーティにぴったり

 リンゴもこの時期は感動ものの美味しさです。

 このサラダはビーツとリンゴの甘みとフレッシュな食感が特に女子に大好評、みんなおかわりしてくれて気持ちがいいので、よくケータリングで作っています。

 たくさんの量でも簡単にできて、見た目もスペシャル。時間を置いてからもおいしく食べられるのもポイントです。

 最近では健康には砂糖をとらない方がよいという考えが広まってきていますが、なかなかやめられない甘いものの誘惑。

 そんな時は果物やビーツやサツマイモなどの甘い野菜を食べれば、欲求を満足させながらビタミンやミネラルも一緒に取れるので罪悪感も少なくてすみます。

 このサラダは冷蔵庫に入れておいて、おやつとして食べるのも超オススメ。お試しください。


Photo by sekitas

あっこ(渡辺彰子)

渋谷で6年ちょっとおでん屋をしていたが、震災をきっかけに2012年よりベルリン在住。ROKU_Berlinとして料理活動。JA_HAI_YESとしてリサイクル、コラージュ&ソーイング活動。イエメンで餓死する赤ちゃんの写真を見て、毎日料理する幸せを噛みしめました。飽食について考えたいです。
ROKU_Berlin https://www.instagram.com/roku_berlin/
JA_HAI_YES https://www.instagram.com/ja_hai_yes/

文・撮影・レシピ考案=あっこ

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