2018/12/29 08:00

谷の集落で極上の癒しを体験 「星のや軽井沢」が美人を作る

■星のや軽井沢 (前篇)

星のや軽井沢(後篇)をみる(12/30公開)

 国内のみならず海外に至るまで、さまざまなロケーションに魅力的な施設を展開する星野リゾート。その星野リゾートが、今、特に力を入れているのが「ウェルネス」です。

 この連載では、バラエティに富んだアクティビティ、そしてオーガニックな食事などが楽しめる、ヘルスコンシャスなステイを各地からご紹介します。


集落に滞在するように
休日を過ごす


水辺を囲むリゾート。刻一刻と変わる風景は、薄暮になるといっそう美しさを増す。

 凛としたすがすがしい空気と、緑が香る風。「星のや軽井沢」で車を降りたとたん、「空気が違う!」と実感する。

 ふ~っと深呼吸をすると、まるで全身が洗われるよう。ここは標高約1,000メートルに広がる滞在型リゾート。湯川とハルニレの木が彩る風景のなかに、忙しい現代人を癒す空間が広がっている。


野鳥の声が響き渡る棚田のような庭。日本の原風景を見ているような気分になる。

 リゾートに入り目にするのは、棚田を模した庭と、水辺に点々と離れが立つ集落のような風景。昔の日本を思わせる、牧歌的で温かな景観は、初めて訪れたのにどこか懐かしくて、ただいるだけで、心がほっとする。


全ての客室には大きな窓が。川に面した「水波の部屋」はテラスで過ごすのも気持ちがいい。

 地形を生かし、曲がりくねった路地で繋がるリゾートには、3つのタイプ、全77室の客室が点在している。

「水波の部屋」は敷地の中央を流れる湯川にせりだすように建てられ、「山路地の部屋」は野鳥の森を望む高台に立ち、坪庭が落ち着く「庭路地の部屋」は、集落の中心から一筋入った路地にある。見たい、感じたい風景に合わせて部屋を選ぶのが楽しい。


客室感覚でくつろげるライブラリースペース。書棚に本が並び、時間によりスパークリングワインやコーヒー、お菓子も用意されている。

 宿泊は基本的に2泊から。地中熱を生かした床暖房がじんわりと暖かな部屋に籠るのもいいけれど、パブリックスペースもなかなかの癒し空間だ。

 たとえば、メインの建物「集いの館」にあるライブラリーラウンジは、読書やドリンクを楽しめるスポット。快適なソファに身を委ねながら、一面の窓の外に移りゆく風景を見ていると、あっという間に時間が経ってしまう。


集落を眺める棚田テラス。

 特等席は、棚田の庭を望む開放的な棚田テラス。冬の凛とした空気のなか、ふるまわれる信州風のぜんざいをハフハフと食べながら温まるのも、幸せな時間だ。ここに滞在している間は、ゲストというよりも「集落の住人」になった気分で、思い思いに過ごしたい。

「軽井沢星野エリア」で叶う
わがままな日帰りプラン


美肌の湯ともいわれる「星野温泉 トンボの湯」。湯上がりには、お肌がしっとり。

「星のや軽井沢」を擁する「軽井沢星野エリア」は、ゆっくりとくつろいでこそ心身の健康が取り戻せる滞在型リゾートエリア。

 でも、「時間がない!」「気ままに一人で行きたい!」「今すぐ行きたい!」というわがままな女性を満たしてくれるとっておきのプランがある。その名も、「おひとり日帰り湯治プラン」。


東京を出発し、1時間強でこの豊かな自然のなかに。

 このプランは、「軽井沢星野エリア」でのボディケアや温泉入浴、ランチをパッケージにした、まさに忙しい女性のための救世主的なパッケージ。

 東京住まいなら、新幹線を利用しわずか約1時間で来られるから、早起きをしなくていいし、現地でゆっくりと過ごしても19時台には東京駅に着くことができる。「無理に日帰り旅をしたら逆に疲れてしまった」ということもない。


大正時代に開湯した星野温泉は多くの文人に愛された。その流れをくむ、源泉かけ流しの「星野温泉 トンボの湯」で癒されて。

 到着したら、まずは温泉! 「星野温泉 トンボの湯」は、美肌の湯として名高い泉質で、飲泉も可能。やわらかな泉質は、ずっと浸かっていたいほど優しくて、疲れ切った身体にじんわりと染み入る。

 仕事をバリバリとこなし、11人の子どもを育て、夫のサポートまでして大忙しだった歌人・与謝野晶子もこのお湯で癒されていたというのも納得。


温泉で温まった後に受けるボディケアは、効果もテキメン。

 約60分のボディケアは、レモングラスや生姜、ヨモギなどを入れて蒸した本格的なハーブボールを身体に押し当てて行う。ハーブの香りといい、じんわりとした温かさといい、ウトウトしてしまうほどの気持ちよさ。

 冬の軽井沢は寒いのに、終わった後もずっと背中がポカポカとしていた。


この日に選んだランチは、カジュアルフレンチ「セルクル」のポトフ。ホットワインとデザートもつく、パーフェクトなセット。

 ランチは、フレンチやイタリアン、欧風料理、中国料理、名物の蕎麦など、6つのレストランに「おひとり日帰り湯治プラン」用のメニューが用意されている。

 そのときの気分で選べるのも、一人旅ならではの気軽さだ。


食後は、信州ワインや地元のフルーツで作ったジャムなど、お土産探しが楽しい。

 ランチでお腹を満たしたら、エリア内を散策。ショップが連なる「ハルニレテラス」でお土産を探したり、カフェで休んだり、湯川沿いを歩いたり。もちろん、もう一度温泉に戻って温まるもよし。

 日没までゆっくりと過ごして帰路についた頃には、心と身体が元気になっていることに気づくはず。

じんわりとお肌に効いていく
「寒干美人滞在」プログラム


晴れて乾燥した冬に干した食材は、女性に嬉しい食べ物。

「星のや軽井沢」がある信州の冬は、夜間の気温はマイナス10度を下回ることもある。でも、寒さが厳しいからこそ昔から受け継がれる、女性にとって嬉しいものがある。

 それは、優れた栄養価から美容や健康にいいと注目されている、保存食だ。

 そんなこの土地ならではの冬の恵みを生かした期間限定(2019年2月28日まで)のプログラムが、「寒干美人滞在」だ。

 2泊3日の滞在中、寒天や干し野菜などの保存食をふんだんに使った食事や飲み物で身体に栄養を取り込み、温泉入浴や独自のスパプログラムを受ける。つまり、身体の内側と外側からのアプローチでキレイをめざすということ。



ボディは米粉に酒かすなどを混ぜて蒸した粕玉ボウルで、顔は柿の皮エキスでじっくりとトリートメント。

 外側からのアプローチは、保存食に発想を得た約120分のスパトリートメント。

 まずはオリジナルの粕玉ボウルで身体をじっくりと温める。温かさはさることながら、優しい日本的な香りがとても気持ちよく、いつの間にかウトウト……。

 リラックスをしたら、次はフェイシャル。源泉を浸したタオルでクレンジングをしてから、干し柿を作るときに出る柿の皮エキス配合の美容液を浸したローションパックを行う。

 これで冬の乾燥でくすんだお肌も、しっとりとツルツルに。柿は、高級ブランドの市田柿。なんて贅沢な……という気持ちも、心に栄養を与えているような気がする。


朝、客室に届けられる甘酒。外気はマイナスだけど、身体はポカポカ。

 スパに癒され、静かな環境でぐっすりと眠った翌朝は、目覚めに温かな甘酒を。甘酒といえば、昔から飲む点滴と言われるほどの元祖栄養ドリンク。さらに食物繊維たっぷりの寒天を溶かしてあるから、起きがけの一杯にちょうどいい。


鼻から息を吸い、口から吐きながらストレッチ。この環境で深呼吸をするから、いっそう気持ちがいい。

 甘酒を飲んだら、おいしい朝食……の前に、温泉で温まったり、敷地内の木立の中にある茶屋で行われる「のびのび深呼吸」に参加したりするのもいい。お腹も空いてくるし、いっそう朝食がおいしくなる。


朝食はメインダイニングの「日本料理 嘉助」にて。朝日を浴びて栄養が凝縮した寒干し大根など、信州の伝統食材が使われている。

 朝食のお膳に並ぶのは、信州の保存食を使った料理の数々。

 干した野菜やきのこの出汁で炊いたお粥、高野豆腐とカブの味噌汁、寒干し大根の炊き合わせ、ひじき入りの卵焼き、寒天と水菜の酢の物など、どれも滋味深い。胃にもたれないのに、栄養価が高い朝ごはんが嬉しい。



左:ぬるめの湯温度だからこそできるアクティビティ。
右:終わった後は、干し林檎ティーで、水分とビタミンを補給して。

 このプログラムの極めつけは、ゲスト専用の「メディテイションバス」で水着を着用して行う温泉アクティビティ。温泉の温熱作用や浮力を生かして、ストレッチやフローティングを行う。

 実感するのは、不思議な解放感と、終えた後もずっと続く身体の温かさ。これは癖になりそう。

「寒干美人滞在」プログラムは、ラグジュアリーな雰囲気のスパや、盛りだくさんの豪華な料理とはまた違った、満足感を与えてくれる。ナチュラルなものに包まれると幸せな気持ちになれるのは、女性の特権なのかもしれない。

星のや軽井沢

所在地 長野県軽井沢町星野
電話番号 0570-073-066(星のや総合予約)
https://hoshinoya.com/


軽井沢星野エリア

所在地 長野県軽井沢町星野
電話番号 0267-45-5853
http://www.hoshino-area.jp/


芹澤和美 (せりざわ かずみ)

アジアやオセアニア、中米を中心に、ネイティブの暮らしやカルチャー、ホテルなどを取材。ここ数年は、マカオからのレポートをラジオやテレビなどで発信中。漫画家の花津ハナヨ氏によるトラベルコミック『噂のマカオで女磨き!』(文藝春秋)では、花津氏とマカオを歩き、女性視点のマカオをコーディネイト。著書に『マカオ ノスタルジック紀行』(双葉社)。
オフィシャルサイト http://www.journalhouse.co.jp/

文=芹澤和美
撮影=鈴木七絵

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