2019/01/01 15:00

玉木宏が「見当たり捜査員」を演じる 孤独と葛藤を描いた人間ドラマ

大きく変化する時代に
止まらない街で俳優が思うこと

場所:都内某所
時刻:17時頃
天気:晴れ


ジャケット 314,000円、パンツ 113,000円、タートルニット 114,000円/Ermenegildo Zegna(ゼニア カスタマーサービス)

 羽田圭介原作。映画『百円の恋』で高い評価を受けた、武 正晴監督&足立 紳脚本コンビによる「連続ドラマW 盗まれた顔~ミアタリ捜査班~」に、玉木 宏さんが主演する。並外れた記憶力と天性の勘で、3,000人の指名手配犯の顔の特徴を覚え、街中から捜し出すという「見当たり捜査員」役だ。

「警察ミステリーではありますが、一人の男が抱える孤独と葛藤を描いた人間ドラマだと思いました」

 玉木さんが、もう一つの見どころと語るのは、監督が腐心して切り取ったという、「今しかない東京」。

「平成が間もなく終わり、2年後にはオリンピックが開かれて、東京はさらに様変わりするでしょう。今回は、昭和感の残る、いまにも壊れそうな場所や現在工事中のところなどで撮影をしていました。ある種、生っぽさのある、変わりゆく東京とそこに存在する人のドキュメンタリーのような側面もあると思います」

 16歳のときに地元・名古屋でスカウトされ、18歳で上京した玉木さんにとって、東京とはどんな場所なのだろう?

「中学の修学旅行で初めて訪れたときから憧れの街でした。東京から、あらゆるものが発信されます。地元愛も強くあるのですが、もっと広いところに出て、いろんな人に出会いたいという意欲がありました。もし、この仕事に就かなかったとしても、上京して何かをしていたと思います」

 現状維持ではなく、自分を更新し続けたいと常々発言している玉木さん。猛スピードで変容する東京との相性はよかったに違いない。

「住んで20年になりますが、だいぶ変わりましたね。街だけでなく、映像の世界も、映画やテレビに加えて、衛星放送やネット配信など出口が多様化しました。本当に大きく変わる時代で、面白いです」

 俳優になった当初は、テレビや映画に出られることが嬉しかったが、次第にキャストとして作品のなかに何かを残さなければという気持ちに変わり、やがて主演としての責任も考えるようになった。

「これだけ様々なことが変わると、何が正解か、この先どうなるかもわかりませんが、その時々で最善を尽くして、最大限自分にできることを積み重ねていくしかないと思います」

 俳優業の一番の喜びは「新しい人との出会い」。武監督との出会いも刺激的だったようだ。

「今の時代に、こんな熱量を持って仕事に向き合う人がいるんだ! と嬉しくなりました。現場にもその熱意が伝わり、心地よかったです」

 もともと飽き性。唯一、根気よく続いているのが俳優業なのだそうだ。一方でカメラマンの顔も持ち、インスタグラムでは、心が浄化されるような美しい写真を多数公開している。

「映画やドラマもそうですが、僕は見る人に解釈をゆだねるようなものが好きなんです。同じ作品を観ても、人によって受け取り方が違うのが面白い。だから、僕が発信するものも、自由に受け取ってほしい。インスタグラムでも、あまり言葉を加えずに、余韻を残したいんです」

 変化を楽しみながら、自由に柔軟に。それはこの時代の誰にも通じる、生き抜く技なのかもしれない。

玉木 宏(たまき ひろし)

1980年生まれ。愛知県出身。98年俳優デビュー。2001年映画『ウォーターボーイズ』にて注目を集め、06年ドラマ「のだめカンタービレ」(フジテレビ)、15-16年のNHK連続テレビ小説「あさが来た」で、全国的な人気者となった。最近の主な出演ドラマに「あなたには帰る家がある」(18 TBS)、映画に『悪と仮面のルール』(18)などがある。19年2月3日~プレミアムドラマ「盤上のアルファ~約束の将棋~」(NHK BSプレミアム)がスタートする(全4話)。


『連続ドラマW 盗まれた顔~ミアタリ捜査班~』

見当たり捜査員の白戸崇正(玉木宏)は、今日も街に出て溢れる顔を見続け、指名手配犯を捜していた。そんななか、4年前に死んだはずの先輩刑事・須波(渋川清彦)の顔を見つけてしまう。事件の真相を調べるうち、白戸の身に危険が迫ってきた。

原作:羽田圭介
監督:武 正晴
出演:玉木 宏、内田理央、町田啓太ほか
2019年1月5日よりWOWOWにて放送
毎週土曜22時(全5話)※第1話無料放送

文=黒瀬朋子
撮影=榎本麻美
スタイリング=上野健太郎(KEN OFFICE)
ヘア&メイクアップ=渡部幸也(ELLA)

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