2019/01/15 18:00

冬の台湾で食べる“蒸しスイーツ”は 身も心も温まる格別のおいしさ!

 前回は話題の蒸し料理のお店をご紹介しましたが、今回は同じ蒸し料理でもスイーツ系をご紹介いたします。

 気温もぐっと下がり、台湾でも温かい食べ物がしみじみおいしく感じられる季節。

 お店で手作りする伝統的な中華菓子はせいろで蒸して作るものも多く、もくもくとせいろから湯気が立ち上る光景は大変雰囲気があります。

 餅菓子だったり、小豆餡が入っていたり、日本の和菓子とどこか通じるところもありますが、こんなものもあるんだと新鮮な発見もあることでしょう。

 その場で食べるもよし、台湾土産として持ち帰るもよし、寒い時期だからこそより一層おいしく感じられる蒸し菓子。ぜひ台湾茶と合わせてお召し上がりください!

伝統市場内にある
蒸し菓子が並ぶ老舗餅屋


「新富市場(東三水街市場)」入口。

「新富市場(東三水街市場)」内部。歴史ある市場だが綺麗に整備されている。

「紅龜伯」の店頭。

 下町の雰囲気が漂う、観光名所としても有名な「龍山寺」。この近くで市民の台所となっているのが「新富市場(東三水街市場)」というローカルな伝統市場。

 アーケード付きなので天候に関係なく買い物ができ、野菜、魚、肉、各種惣菜、衣料品などが変則的に並ぶところが台湾らしくもあります。

 人情味溢れる市場は、いつも地元の買い物客で賑わっており、京都の錦市場のように出来たての揚げ物などをパクつきながら歩くのもおすすめ。

 そんな新富市場の中間にある、餅菓子を中心とした伝統的な蒸し菓子などを取り扱う店が、今回ご紹介する「紅龜伯」です。

 店頭には毎日朝4時から仕込みをはじめるという手作りの蒸し菓子やお惣菜がぎっしり。店の奥には60年以上も使用しているという年季の入ったせいろが目に入ります。


使い込まれたせいろ。毎日早朝から手作業で多くの商品が作られる。

 陳列されているのは調理前の湯圓(白玉だんごのようなもの)、南部式のちまき、量り売りしている大きな白い大根餅など、自宅で軽い調理が必要なものから、買ってすぐに食べられるものまでさまざま。


タロイモが入ったおこわなども売っている。

 こちらの看板商品は縁起のいい亀の形をした伝統菓子「紅龜粿」。台湾をはじめ、東南アジア各国でも祝い菓子として食べられる餅菓子で値段は1つ30元(約105円)。


手前から時計周りに紅龜粿、芋粿、草仔粿。椀に入ったものは椀粿。

 中の餡は小豆とピーナッツの2種類で、日本の餅菓子よりも甘さが控えめ。大き目ですが食べやすいので女性でも1つは余裕で食べられるはず。

 その他にもたっぷりのタロイモを混ぜ込んで蒸した芋粿(20元)や、定番の小豆に胡麻が入った台湾の草餅「草仔粿」(20元)、さらに切り干し大根が入った「蘿蔔絲」や塩味の緑豆「鹹綠豆」といった甘くないものまで、見た目は一緒ですがバリエーション豊富に4種類。

 特に台湾人に人気の蘿蔔絲はおかず系おやつとしてあっさり食べられるのでおすすめ。

 どれもお財布に優しい値段なので、たっぷり買い込んでもリーズナブル。参拝後にはお持ち帰りができる龍山寺のお供え物にもぴったりです。

 ぜひ色々と買い込んで老舗の味をお試しください!

紅龜伯

所在地 台北市萬華區三水街56號
交通 MRT龍山寺駅3番出口より徒歩約3分
電話番号 02-2308-3503
営業時間 7:00~16:00
定休日 月曜日

問屋街「迪化街」で食べられる
蒸したての中華菓子


「合興壹玖肆柒」外観。製造風景が見える。

ずらりと並ぶ中華菓子。

米粉菓子「鬆糕」の製造風景。ひとつひとつ手作りしている。

 台北西側にある問屋街「迪化街」。

 味わいのある古い町並みが印象的で、昔から台湾観光でも人気のスポットですが、近年古い建物をリノベーションし、老舗がリニューアルしたり、若手がおしゃれなショップをオープンしたりと訪れるたびに進化がみられる注目のエリアです。

「合興壹玖肆柒」は迪化街の北側に位置し、木造の扉に赤い暖簾が印象的な店構え。店の前を通りかかると店内のせいろから湯気が上がっている様子が見られます。

 本店は中正記念堂駅すぐそばの南門市場の中にある、1947年創業で70年以上続く老舗の菓子店。

 看板商品の米粉の蒸し菓子「鬆糕」などを食べやすいサイズ、そしてパッケージなどにもこだわって売り始めたのがこちらの迪化街の店。店の3代目が2016年の秋にオープンしました。


美しいパッケージは台湾土産としてもおすすめ。

 店頭のケースの中には「鬆糕」をはじめとした上品な雰囲気の中華菓子がずらり。

 金額はどれも50元前後。1つだけ購入し、その場で蒸してもらうこともできますし、奥には休憩しながらゆったり味わえるイートインスペースもあり。

 メニューはお菓子2個と台湾茶のセットが3種類のみです。


店内奥のイートインスペース。

手前が「茶食套餐三」(220元)、奥が「茶食套餐一」(250元)のセット。

 セットの「茶食套餐一」(250元)では当日製造した作りたての「鬆糕」とサクサクパイのような「蘇式酥餅」、台湾茶の組み合わせ、「茶食套餐二」(235元)では「鬆糕」または「蘇式酥餅」から好みのもの1つと、餅と羊羹を組み合わせたような「桂花條糕」または蒸し饅頭「包子點心」から好きなものを1つに台湾茶、「茶食套餐三」(220元)では「桂花條糕」と「包子點心」、そして台湾茶の組み合わせを楽しめます。

 蒸したての鬆糕の食感はむっちりもちもちといった感じで、中の餡も胡麻、ナツメペーストなどこちらも数種が揃います。

 台湾茶もホット、アイス、ブレンドティーなど質の高いお茶が豊富な種類から選べ、ホットはたっぷりとポットで提供。伝統菓子とともに台湾らしいティータイムを満喫できることでしょう。

 2017年秋には最初にご紹介した新富市場の近くに系列カフェがオープン。

 そちらもまた味わいのある建物をリノベーションした古さを活かした店舗になっており、雰囲気のある店内でアフタヌーンティのように盛りつけられた中華菓子のセットをいただけます。

 こちらのお菓子が気に入った方はぜひ合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

合興壹玖肆柒

所在地 台北市大同區迪化街一段223號
交通 MRT大橋頭駅1番出口より徒歩約10分
電話番号 02-2557-8060
営業時間 11:00~19:00(月曜定休)


矢作 晃之(やはぎ てるゆき)

埼玉県出身。最近は会う方から「日本語上手ですね」と言われますが100%日本人です。日本での台湾関連旅行会社勤務を経て中国語の勉強の為に30代で中国語レベルゼロからの留学を決意。その後、初めてコーディネーターという仕事に巡り合い、台湾で会社を立ち上げおかげさまで10年を超えました。
現在はTVロケや雑誌取材のコーディネーターとして日々たくさんの方に新しい台湾を一生懸命探しながら紹介いたしております。CREA WEB読者の皆さんに喜ばれる、使える、役に立つ情報を発信させていただこうと思っておりますのでどうぞ宜しくお願いいたします!!

文・撮影=矢作晃之

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