2019/01/24 12:00

アマゾンの城下町シアトルを巡る旅は インスタ映えする新スポットが満載!

 世界を旅する女性トラベルライターが、これまでデジカメのメモリーの奥に眠らせたままだった小ネタをお蔵出しするのがこのコラム。敏腕の4人が、交替で登板します。

 第201回は、米国西海岸のシアトルを、小野アムスデン道子さんが訪ねます。


植物が詰まった球体がオフィス?


シアトルのど真ん中にできた謎の球体。これがアマゾンの「スフィア」だ。

 成田から直行便で行きは約9時間と、日本からいちばん近いアメリカの大都市シアトル。

 2018年にオープンした植物園のようなアマゾンのワークスペース「スフィア」やAIでレジなしの未来的コンビニ「アマゾン・ゴー」、また、改築で地上500フィート(約152メートル)の高さのガラスの床も登場した「スペース・ニードル」など新スポットもいっぱいのシアトル弾丸旅に行ってきた。

 シアトルへは、成田からデイリーで運航するデルタ航空(2019年4月より関空便も就航予定)を利用した。

 シアトルは、デルタ航空のハブ空港だけあって、空港ラウンジ「デルタ スカイクラブ」にはスパ施設まで併設されている。

 光と音でストレスを軽減しリラックスできるというユニークなメニューもあり、出発前にオンラインで予約できる。

 なお、ラウンジを利用するには、デルタ航空またはスカイチームのビジネスクラス以上の利用、もしくはマイレージの上級会員資格証明証を提示するなどの条件がある。


カレーライスに生ビール。日本の味がうれしい成田の「デルタ スカイクラブ」にて。

 今回はエコノミークラス「メインキャビン」に搭乗したが、所有のマイレージの上級会員資格を提示して、出発前に成田空港の「デルタ スカイクラブ」を利用。

 ビアサーバーからの生ビールとカレーは出発前にうれしい。早めに空港に行ったので、シャワールームも使用。シャンプーやリンスにタオル、ドライヤーもあって、さっぱりと髪も整えて出発するのはかなり気持ちがいい。

 今回は、2泊3日の予定で、どんどん開発が進むアマゾン・キャンパスのあるサウスレイクユニオンなどを中心に見て回る予定で、ホテルは「スフィア」からも近い「ホテル・ファイブ・ダウンタウン」に。


「ホテル・ファイブ・ダウンタウン」が立地する5thアベニューをデザインモチーフにしたモダンな外観。

 ロビーにはゲームテーブルが置かれ、カフェもある。部屋にはコーヒーセット、午後にはロビーでカップケーキとドリンクの無料サービスなどもあって気が利くホテルだ。



ペットフレンドリーホテルなので、マスコットのドッグがあちこちに。

Hotel Five Downtown
(ホテル・ファイブ・ダウンタウン)

所在地 2200 5th Ave, Seattle, WA 98121
電話番号 206-441-9785
https://www.staypineapple.com/hotel-five-seattle-wa

 歩いて5分ほどすると、高層のアマゾン本社ビルや球体の植物園のような「スフィア」がある。

 アマゾン本社ツアー(スケジュールはウェブサイトで告知)、「スフィア」一般公開(第1・3土曜開催)ともにオンラインでの事前予約が必要だ。

 スフィアの一部で、このオフィスが造られた意図や設計などについて展示している「アンダーストーリー」のみは、毎日一般客に開放していて予約なしで入場できる。



左:これがオフィス!? 
右:しっとりした空気の居心地のいい植物園でしょ。

でもちゃんと仕事をしている人がいた! ちょっと集中したい時や考え事の時にこちらに来るそう。

 冬は底冷えする日もあるシアトルだが、「スフィア」内は、昼間は約22℃、湿度60%と暖かく快適だ。

 中には約4万株の植物がある。緑で覆われた巨大な壁が立ち、階段や通路はまさに熱帯植物園の中を歩くような感じ。


「鳥の巣」で取材メモ中。見学者にとってのインスタ・スポット。

 そんな中にワークスペースやミーティング用のスペース、「鳥の巣」と呼ばれる木で囲まれたスペースにカフェもある。

「アイデアやビジネス案をまとめる時にここによく来るよ」と語るのはアマゾン社員の一人。周りを高いビルに囲まれた都心の中の思考の楽園らしい。

The Spheres
(ザ・スフィア)

所在地 2111 7th Ave, Seattle, WA 98121
https://www.seattlespheres.com/

未来を先取りするコンビニ
「アマゾン・ゴー」を体験


ウィルモッツ・ゴーストは気軽なイタリアン。ハサミでカットして食べるモチモチのピザ。

「スフィア」の内部にあるが、一般客が外から直接入ることのできる飲食店もある。レストラン「ウィルモッツ・ゴースト」とバー「ディープ・ダイブ」がそう。

 ともに「スフィア」内のドーナツショップをはじめ、多数の飲食店を経営する有名シェフ、レニー・エリクソンがオーナーだ。

「ウィルモッツ・ゴースト」は2018年11月にオープンしたばかりで、新鮮なシーフードやローカルの食材がアメリカ北西部らしいニュアンスを醸し出すイタリア料理を供する。

Willmott’s Ghost
(ウィルモッツ・ゴースト)

所在地 2100 6th Ave, Seattle, WA 98119
電話 206-900-9650
https://www.willmottsghost.com/


「アマゾン・ゴー」は一見、洒落た普通のコンビニです。

 最先端のワークスペースを後にして、訪れてみたかった超ハイテクなコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー」へ。

 スマホにダウンロードしたアマゾンアプリのQRコードで入場。ランチ用の1人前フードや家で調理すればよい食料とレシピが入っているボックスなど、フードはとても充実していて、イートインのコーナーも。


ヘルシーなサラダ類も豊富。お一人様ランチやアペタイザーとしてもよさそう。

 持参の袋や中で売っているオレンジの簡易ショッピングバッグに、購入する品物をどんどん入れる。

 そのまま店を出るだけなので、レジ待ち時間なし。すぐにスマホに購入商品の一覧と請求金額のお知らせが届く。

 一度手に取ってから棚に戻した場合もちゃんとチェックされていて、購入したものだけがちゃんと請求される(間違いがあった時は、スマホから修正することが可能)。


ワシントン州のワインもいろいろ並ぶ。

 私は友人にQRコードをかざしてもらって入場したが、それも認識されていて、2人の買い物の請求が友人のスマホに送られてくる。店内に設置されたセンサー、カメラなどによるテクノロジーらしいが、本当に不思議。

 ここは、「アマゾン・ゴー」のシステムが開発されてから、社員による1年の試用期間を経てオープン。今は、アプリをダウンロードしたスマホさえあれば誰でも買い物ができる。

 マグなどお土産によさそうなオリジナル商品もある。


お土産によさそうな、「アマゾン・ゴー」のオリジナル商品も。

Amazon Go
(アマゾン・ゴー)

所在地 2131 7th Ave, Seattle, WA 98121
https://www.amazon.com/b?ie=UTF8&node=16008589011

街のランドマークには
楽しい演出がいっぱい


シアトルのランドマーク「スペース・ニードル」。一緒に写っているのは「ソニック・ブルーム」という音のするモニュメント。

 翌日は、総工費約1億ドルをかけた改築を2018年8月に終えたシアトルのランドマーク「スペース・ニードル」へ。


まるで外に飛び出したベンチに座っているかのような「スカイライザー」。

 それまでワイヤーフェンスだった展望台が全面のガラス窓になって素晴らしい眺望が広がる。ガラスでできた10台のガラスのベンチ「スカイライザー」が置かれ、まるで空中に座っているかのような写真が撮れる。


回転レストランフロアーのガラスの床で動画を撮影中の方。

 また、地上500フィート(約152メートル)の回転レストランのフロアーに、床がガラス張りの部分が登場。

 これまた足元部分は迫力満点。インスタ映え抜群のフロアーで、寝転がったりジャンプしたり、写真撮影をしている人でいっぱいで、大人気。

 時速10マイル(約16キロ)、約40秒で展望台に到達するエレベーターには列ができていた。


と、思えば回転レストランのバーでまったりしている方も。

Space Needle
(スペース・ニードル)

所在地 400 Broad St, Seattle, WA 98109
https://www.spaceneedle.com/

 夜は、サウスレイクユニオンに戻り、地元でも人気のトラットリア「クオーコ」へ。

 テレビ番組『アイアン・シェフ』で料理の鉄人として認められたトム・ダグラスがオーナーを務める15以上のレストランのうちの一つ。



左:ミートボールは、ハッピーアワーメニューにも登場するシグニチャーなメニュー。ワインに合う。
右:クオーコはイタリア語で料理人。インテリアはクラシックだが、スタッフはフレンドリーで活気がある。

 クラシックな感じの店内に、フレンドリーなスタッフ。

 月曜から金曜の午後2時から6時は、クラフトビールやつまみが6ドルからというハッピーアワーで、とても狙い目だ。手打ちのパスタがもちもちしておいしい。

Cuoco(クオーコ)

所在地 310 Terry Ave N, Seattle, WA 98109
電話番号 206-971-0710
https://www.cuoco-seattle.com/

デルタ航空のラウンジで
不思議なリラクゼーションを体験


Sゲートの「デルタ スカイクラブ」へ。

 さて、帰国の日となる3日目は、予約しておいたデルタ航空のラウンジ「デルタ スカイクラブ」内のスパ「アサンダ・スパ・ラウンジ」に行くために、出発の3時間前には空港に到着。

 デルタ航空のハブであるシアトル・タコマ国際空港内には2つの「デルタ スカイクラブ」があるが、スパは、アメリカのベストラウンジにも選ばれたSゲートのラウンジ内にある。


Sゲートの「デルタ スカイクラブ」は、占有面積が約21,000平方フィート(約1,950平米)もあって、広々としている。スパやシャワールームも設けられている。

 シアトルのローカルアーティストの作品が飾られていて、プライベート感のある席やグループで座れる席などバリエーションがあるのも使い勝手がよい。


パニーニもさくっとしておいしい。ここのラウンジは食も楽しみの一つ。

 シアトルの有名店「アイバース」のクラムチャウダーやチキンマサラカレー、サンドイッチ、各種のチーズにサラダなどフードの充実ぶりに目を見張る。

「アサンダ・スパ・ラウンジ」のプログラムは、専用椅子に座っての肩や頭のマッサージ(10分間30ドルまたは3,000マイル)という簡易なものから、ベッドに横たわって受けるマッサージやフェイシャル、そしてマスクとイヤホンをつけて行う「マインド」というリラクゼーションを組み合わせたものまでメニューが豊富。

「マインド」は、健康分野の権威、ディーパック・チョプラ博士によるメディテーション(瞑想)用の音楽と映像ともに体験するマッサージプログラムだ。すべてのメニューは有料だが、デルタ航空のマイレージで支払うこともできるのがうれしい。


保湿に加えて目元をすっきりするクリームも。プロダクツはイタリア製。

 私は、目の周りを中心とした保湿のフェイシャルケアの後、マインド用のマシンでメディテーション・ミュージックや癒しの映像を体験しながら、リクライニングチェアに座ってゆっくりとマッサージを受ける45分間(65ドルまたは6,500マイル)のメニュー「CLEAR MIND FRESH FACE」を受けた。

 LEDライトがリズミカルに点滅し、耳元では波音がささやく感じで、まどろむような時間だった。


ケアの後は、マインド・マシーンをつけて、しばし瞑想のひと時。

 デルタ航空では、エコノミークラス「メインキャビン」でもスパークリングワインが提供され、コーヒーはスターバックス。


ミシュラン2ツ星シェフが考案・監修のメニューを、機上で楽しめる。

 また食事は、日本発着路線では、ミシュラン2ツ星の和食店「一汁二菜うえの」の上野法男シェフが考案・監修した和食メニューを導入している。


「デルタスタジオ」には、人気映画も日本語のラインナップに入っていて、フライト中飽きない。

 全クラスで楽しめるオンデマンド型エンターテインメント「デルタスタジオ」は、映画だけでも約300タイトル。日本語対応映画も70~100タイトルと豊富。CD音源は1,000曲以上。

 オンデマンドだから自由に再生・停止ができるので、自分のペースで楽しむことができ、機内で退屈することなく過ごせる。


エコノミークラス「メインキャビン」のアメニティ。機内用スリッパやペットボトルウォーターは重宝。

 アメニティは、ビジネスクラス「デルタ・ワン」ではライフスタイルブランド「トゥミ」と、NY発のスキンケアブランド「キールズ」の製品をセレクト。

 エコノミークラス「メインキャビン」でも、アイマスク、耳栓、イヤホンが入ったスリープキット、機内用スリッパ、ペットボトルウォーターが配布されるのがうれしい。

 デルタ航空は、2019年3月2日(土)から成田-シアトル線にフラッグシップの飛行機であるエアバス社A350を導入。

 そして、4月2日には関空-シアトル線も就航させ、関西・関東をそれぞれデイリーでカバーする唯一の航空会社となった。関西からもシアトル経由で、ニューヨークなどへ飛ぶことができる。

 さくっと快適に飛んで新しいシアトルが楽しめそうだ。

【取材協力】
シアトル観光局

https://www.visitseattle.jp/

デルタ航空 

https://www.delta.com/


小野アムスデン道子
(おの アムスデン みちこ)

ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

文・撮影=小野アムスデン道子

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