2019/03/03 20:00

ベトナム北部の美しい町サパで 訪ねたいレストランとホテルは?

 山間の小さな町に、色鮮やかな伝統衣装をまとい、ゆるやかな暮らしを営んでいる人々がいる。日本の昔話とどこか通じる、ピースフルな光景に出会いに、ハノイから夜行列車に乗った。


サパへは、ハノイから夜行列車で!


サパへのアクセスは夜行列車が旅情たっぷり。時間節約にもなる。

 サパへ行くなら、「ヴィクトリア・エクスプレス・トレイン」の夜行寝台列車がおすすめ。

 ベトナム各地でブティックリゾートを展開し、サパにもリゾートをもつヴィクトリア・ホテルズ&リゾーツの列車ゆえ、スタイリッシュ&快適だ。


キャビン1室にベッドは4台。天井近くの2台を片付けて、ゆったり使うアレンジも可能。

 一般車両も含めた長い列車の、先頭から2両までが、ホテルゲスト専用車両の「ヴィクトリア・エクスプレス・トレイン」。

 フランス統治下のインドシナを思わせるクラシカルなデザインのキャビンは13室。2台のベッドを有する2室と、4台のベッド(2台のみの利用も可能)を有する11室があり、計48人を収容できる。

 各ベッドにリーディングライトを設置し、キャビン内はWi-Fiも装備。スリッパなどのアメニティも用意されている。ハノイ駅には乗車時間まで過ごせるゲスト専用のラウンジもある。


車両の前2両が「ヴィクトリア・エクスプレス・トレイン」。夜、ハノイを出発し、早朝にラオカイ駅に到着する。

 ハノイ駅を夜22時に出発して、翌朝6時頃にサパの玄関口であるラオカイ駅に到着。効率よくスケジュールが組めるのもありがたい。

Victoria Express Train
(ヴィクトリア・エクスプレス・トレイン)

https://www.victoriahotels.asia/en/hotels-resorts/sapa/victoria-express-train/

薫り高いハーブがたっぷり
サパの美味しいレストラン

 もともとのベトナム料理好きはもちろん、そうじゃない人もきっと気に入るサパの郷土料理。山岳地帯ゆえ、新鮮なハーブやキノコ、サパ野菜をたっぷり使い、ガーリックを効かせた味付けが食欲を誘う。

 また、肉類は頭から尾まで余すことなく食べる習慣があり、冷蔵庫がなかった時代に生まれた保存のための燻製料理も特徴的だ。

 サパの中心地でレストランが集中しているのは、ムオンホア通りとファンシーパン通りなど。ここでは「また食べたい!」と記憶に残る地元料理のレストランを厳選。

●ピーズ・キッチン


藍染の衣装を着た黒モン族のスタッフが対応。

 渓谷ビューが素晴らしい、黒モン族の料理がいただけるレストラン。藍染を得意とする部族だからか、店内はブルーで統一されている。


ライスペーパーにニジマスと野菜を一緒にくるんでいただく春巻き。

 写真の魚料理は、ライスペーパーでニジマスと野菜とを一緒に巻いていただく。水牛の燻製と高菜の炒め物も美味。

 ファンシーパン通りに面した、「ピーズ・ブティック・サパ・ホテル」内にある。

Pi’s Kitchen
(ピーズ・キッチン)

所在地 041A Fansipan Street, Fansipan, tt. Sapa, Lao Cai
電話番号 0983-897-286
http://www.boutiquesapahotel.com/en/

●ザ・ヒル・ステーション


炊いたカボチャのシンプルな料理。”フロム・ファーム・トゥ・テーブル”(農場からテーブルへ)をコンセプトに、新鮮なサパ野菜を使用。

 昔ながらの盛り付けの季節野菜や、あらゆる部位を使う肉料理、サパで養殖されたニジマスなど、地元でとれる食材を使ったシンプルな料理をサーブ。土鍋やバッチャン焼きなど器にもこだわりが。


スタイリッシュな店内。昼間は渓谷の眺望も素晴らしい。

 渓谷の眺めが広がる店内には、テーブル席とくつろげる座布団席とがある。ワインが充実したデリもある。


ファンシーパン通りに立つ、ロッジ風のレストラン。

The Hill Station
(ザ・ヒル・ステーション)

所在地 037 Fansipan Street, Sapa, Lao Cai
電話番号 0214-388-7111
http://thehillstation.com/sapa-signature-restaurant/

サパらしさを大切にした
ヒュッテ風プチリゾート

●ヴィクトリア・サパ・
 リゾート&スパ


ウッドをふんだんに使い、ベトナムらしい調度品でまとめられた客室。

 サパの中心地の高台に立つ伝統的なマウンテン・シャレー風のプチリゾート。

 77室のゲストルームとスイートはウッドを多用し、伝統的な工芸品が飾られたベトナム調のデザイン。

 スーペリアは手入れが行き届いたガーデン、デラックスはマウンテン、ファミリーとスイートはベトナム最高峰のファンシーパン山を望む。広さは25平方メートル以上。


ホテル棟に囲まれるように、美しく手入れされたガーデンが広がる。

ベトナムらしさと山岳リゾートの雰囲気がミックスしたレストラン。

 朝食ビュッフェにその場で調理するベトナム料理コーナーも登場するレストランでは、床から天井までの大きな窓越しに光がたっぷり注ぐ。

 冬は暖炉の薪がはぜる音に耳を傾け、夏はテラス席で連山を眺めながら、食事が楽しめる。毎週土曜日には少数民族の伝統舞踊ショーも開催。


連山の眺めを楽しめる、冬でも快適な温水プール。

 本館から少し離れた別館には、屋内温水プールやジム、スパなどウェルネス施設が集合。


大きなバスタブを置いたカップルルーム。

 スパでは、サパで長年行われている民間療法、周囲の山で採れた薬草や木の皮を調合したハーバルバスも体験できる。

 おすすめメニューはタイ式マッサージとリフレクソロジーを組み合わせたヴィクトリア・サパ・マッサージ。コージーな雰囲気の中、サパならではの風情が味わえるリゾートだ。

Victoria Sapa Resort & Spa
(ヴィクトリア・サパ・リゾート&スパ)

所在地 Xuan Vien Street, Sapa Town, Lao Cai
電話番号 0214-3871-522
https://www.victoriahotels.asia/en/hotels-resorts/sapa/

ベトナムの玄関口ハノイで
立ち寄りたいアドレス


3輪の人力車、シクロでハノイ市内を観光するのも楽しい。

 サパの滞在前後に立ち寄る首都ハノイも、通りすぎるだけではもったいない。

 定番の観光地はガイドブックにまかせておいて、ここでは元大統領も味わったB級グルメと、日本でも人気上昇中のベトナム各地のカカオ豆を使ったビーン・トゥ・バーのチョコレート専門店をご紹介。

●ブンチャー・フオン・リエン


ブンという米麺を濃厚なつけダレで。あっという間にぺろり。

ローカル向けの食堂ながら、オバマ元アメリカ大統領も来店。

 ハノイ発祥のつけ麺、“ブンチャー”。グリルしたポークを漬け込み、ニンニクも効かせた、ヌクマム・ベースのやや甘いタレに、ハーブや野菜をたっぷり入れて、ブンという米麺をつけていただく。

 うまみが凝縮された濃厚なタレが、クセになる! レモンを搾ってすっきり、唐辛子を入れてピリッ、と“味変”させても、やはり美味。

「うまい、うまい」と口に運ぶうちに、ボリューミーな麺もあっという間に完食! ブンチャー+シーフード揚げ春巻き+ハノイビールで85,000ドン(約425円)。

 地元の人に人気のカジュアルな店ながら、実は店内のあちこちに飾られた写真でもわかるように、オバマ元アメリカ大統領も訪れた実力派。

 常に混雑しているが、ぜひとも味わいたい一品だ。タクシーには、「オバマ・ブンチャー」といえば、伝わるはず。

Bun Cha Huong Lien
(ブンチャー・フオン・リエン)

所在地 24 Le Van Huu, Phan Chu Trinh, Hai Ba Trung, Ha Noi
電話番号 024-3943-4106
https://www.facebook.com/bunchahuonglienobama/

●メゾン・マルゥ・ハノイ


お土産に喜ばれる、同じ産地のカカオ豆で作ったシングルオリジン。

 日本でもクラフトチョコレート・ファンの間ではおなじみのブランド。

 ヴィンセントとサミュエル、2人のフランス人の創業者がベトナムでカカオ豆を探し求め、試行錯誤の末に誕生。


店内カフェからケーキやチョコがけポップコーンなどを作っている様子が見える。

 ベトナム国内6カ所のカカオ豆の産地から、それぞれシングルオリジンのチョコレートを製造。気候や土壌によって味わいが異なる、奥深いチョコレートの世界が堪能できる。

 ハノイ店は2017年にオープンした2店舗目。販売コーナーに加え、店内にはチョコレートの製造風景を眺めながら、チョコレートドリンクやケーキがいただける、カフェコーナーもある。

Maison Mourou
(メゾン・マルゥ・ハノイ)

所在地 91A Tho Nhuom, Tran Hung Đao, Hoan Kiem, Ha Noi
電話番号 024-3717-3969
https://marouchocolate.com/

【取材協力】
ベトナム航空

http://www.vietnamairlines.com/jp/ja/


古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

文・撮影=古関千恵子



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