2019/02/21 17:00

昭和歌謡に頻出する「カルメン」とは いったいどんな性格の女性なのか?

 刊行から半年以上が経つ今も、歌謡曲を愛するファンの間で話題となっている本がある。その名は、『昭和歌謡 出る単 1008語』(誠文堂新光社)。CREA WEBでは人気コラム「勝手に再ブーム」を連載している田中稲さんが、このジャンルの歌詞に頻出する単語を1,008語選び、絶妙な解説を加えた一冊だ。

 この中から、「た」「な」「か」「い」「ね」という5つの文字から始まる単語の解説を、特別に転載します!


第3回 「か」の部


【カルメン】

 とても情熱的だが、熱しやすく冷めやすいという、かなりやっかいな恋愛体質の女性の呼び名。アプローチはイケイケなのだが、交際した途端、違うタイプの他の男に心が移るので修羅場になりやすい。

●用例
・ピンク・レディー「カルメン'77」
・佐藤隆「カルメン」
・北見恭子「港のカルメン」

【カフェテラス】

 オシャレな外観と内装、コーヒー1杯で長時間居座れる、若者限定の飲食店。片想いの女の子がデートのシミュレーションに使ったり、カップルがわざとらしくイチャついたり別れ話をしたりと、利用法は様々だ。

●用例
・杏里「悲しみがとまらない」
・五輪真弓「熱いさよなら」
・山口百恵「絶対絶命」

【数え唄】

 順番通りにことを進めなければ気が済まないタイプが得意とする、自己紹介や昔話の表現方法。聞き手にツッコむ隙を与えないが、覚えやすいように工夫してあるので、一度教えられたら記憶に残りやすく、便利ではある。

●用例
・日吉ミミ「男と女の数え唄」
・岡林信康「浮世数え唄」

【カセット】

 デートを盛り上げる必需品。お気に入りの音楽を恋人と共有するため、曲順にこだわって編集した「マイベスト」が多い。別れた恋人が編集したそれが部屋や車の中に置かれたままになり、やるせない恋の遺品になることも。

●用例
・酒井法子「ノ・レ・な・いteen-age」
・吉川晃司「モニカ」

【果実】

 えげつないほど性的欲求が強い男性から見た「おいしそうな若い女性の体」。もしくは「処女」そのもの。ナンパしてきた男性が果実酒をすすめてきたなら、遠回しにエッチに誘われていると思って間違いない。

●用例
・中森明菜「サザン・ウインド」
・中原めいこ「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね」


『昭和歌謡 出る単 1008語
 歌詞を愛して、情緒を感じて』

著・田中 稲
発行 誠文堂新光社
1,500円+税


田中 稲(たなか いね)

大阪の編集プロダクション・オフィステイクオーに所属し『刑事ドラマ・ミステリーがよくわかる警察入門』(実業之日本社)など多数に執筆参加。個人では昭和歌謡・ドラマ、都市伝説、世代研究、紅白歌合戦を中心に執筆する日々。著書に『昭和歌謡 出る単 1008語』(誠文堂新光社)など。
●オフィステイクオー http://www.take-o.net/

文=田中 稲
撮影=CREA WEB編集室



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