2019/03/21 07:00

美味しいアーユルヴェーダ的レシピ インド風ダル・トマトスープ

 ベルリン在住の料理家・あっこさんが提唱する、「スポンテニアス」な日々の料理。旬の食材を安く買って、冷蔵庫やストックにあるものと、気ままにインプロバイズ(即興で作る)! 超便利な常備食材と、季節の野菜を組み合わせたレシピをご紹介します。


大好きなインド料理から

 こんにちは。ベルリン在住のあっこです。

「どんな料理が偉いのか」と考える時、「簡単なのに美味しくて栄養のある料理」かなと思うのですが、中毒的に美味しすぎるもの=またすぐ食べたくなる=たくさん食べたくなる=食べすぎてしまうのもよくない、というか罪作りだな、と飽食について考えたりもする今日この頃です。

 今回は大好きなインド料理から、簡単で美味しくて健康に良いと思うレシピを紹介します。

 何年か前、友達がインドにヨガの先生になるための修行に行き、そのインド土産にアーユルヴェーダの料理本をもらいました。

 その本のレシピはどれもかなり薄味で、病人用のレシピのようだったのですが、スパイスの使い方などの基本を学ぶことができました。

 好みにアレンジしながら試していてたどり着いた、大好きなレシピを紹介します。

ダル・トマトスープ


■材料(4人前)

・ココナツオイル:大3
・コリアンダーシード:小1
・クミンシード:小1
・マスタードシード:小1
・唐辛子:小さくて辛いもの1つ
・にんにく:3粒
・生姜:にんにくと同じくらい
・玉ねぎ:大1個
・トマト缶:1缶
・野菜スープの素:小1
・水:2カップ~
・塩:小1
・レンズ豆またはムングダル:3/4カップ (120ml)
・トマト:小4~5個
・カレー粉やお好みのガラムマサラ:小1
・ギー:小1


もはや定番、インド料理には欠かせないギーがポイント。

■作り方

(1) にんにく、生姜、玉ねぎはみじん切りに。
(2) 鍋にココナツオイル大3を温め、コリアンダー、クミン、マスタードシードを弾けるまで中火でじっくり温める。
(3) スパイスが弾けたら唐辛子、にんにく、生姜をさっと炒め、玉ねぎも加えてきつね色になるまで炒める。
(4) その間にトマトを一口大に切る。
(5) 鍋に切ったトマト、トマト缶、野菜スープの素小1、塩小1、水2カップとレンズ豆[3/4カップ]も加え、沸騰したら弱火にし30分ほど煮込む。
(6) 途中、水が足りなければ足す。
(7) 豆が柔らかくなったのを確認し、カレー粉小1、好みでガラムマサラ少々を加えて混ぜ、火を止めてバーミックスまたはミキサーにかける(熱いので跳ねる可能性があります。気をつけてください)。
(8) 最後にギーを加え、全体に行き渡るようによく混ぜたら出来上がり。

 めちゃくちゃ簡単! ぜひ、ギーを入れる前とギーを入れた後で味を比べてみてください。

 ギー小さじたったの1杯で突然ラムカレーのような味に!! 動物性の旨みのすごさを思い知ることができます。


4人前にたったこれだけ、小さじ1杯で十分すぎる溢れる旨みが! ぜひ体験してほしい。

 多めに作って小分けにし、冷凍保存しておくと、忙しい方には便利ですね。

 ポタージュ状のスープは消化によく、スパイスでほっこり温まって、塩分控えめ、高たんぱく、とかなりポイントの高いメニューです。

 これに緑黄色野菜のサラダ、ナンがあれば最高ですね。元気が出そう。

 ギーは善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールの増殖を下げる働きがあり、ビタミンが豊富で消化にもよく、とても体に良い食品です。

 物によっては発酵バターでできているものもあります。バターから不純物を取り除いてあるので常温保存も可能。牛乳でできているのにラクトースフリーという素晴らしさ。

 是非常備して色々使ってください。

豆の粉を使った
インドのお菓子

 もう一つ、インドのお菓子「ラドゥ」(LADDU) を紹介します。

 こちらも5年ほど前に同じ友達の家に遊びに行った時、キッチンに置いてあったのを目ざとく見つけ食べさせてもらったインドのお菓子。

 初めての味に衝撃を受け、オーガニックスーパーに売っていると聞き、帰りにすぐ買いに走りました!

 作り方を求めてネットサーフィン、いろいろ試し、改良しながらこのレシピにたどり着きました。

 市販のものよりオイルも砂糖も少なめにヘルシーにしてあります。

ラドゥ


■材料(直径3センチくらいで約30個分)

・べザン粉(ひよこ豆の粉。なるべく細かいものが好ましい):2カップ(320ml)
・ココナッツオイル:115g~120g
・ブラウンシュガー:70g
・シナモン:小2
・カルダモン:小1
・クローブ:小3/4
・お好みで唐辛子:少々

■作り方

(1) フライパンを中~弱火にかけ、べザン粉を入れ空炒りする。20分ほどじっくりじっくり。焦げやすいのでメディテイションのつもりで常にフライパンの横にいて混ぜ続ける。
(2) 粉がダークブラウンになりナッティな香りがしてくる。
(3) そこにココナッツオイルを入れよく混ぜる。こちらも5分以上じっくりと混ぜ続ける。
(4) 火からおろし、ブラウンシュガーとスパイスを投入し、5分以上よく混ぜる。
(5) よく混ぜるとブラウンシュガーが溶けて少しまとまるような感じ(でもまだパラパラしていてちゃんと丸まるのかな? というくらいの感じ)になったら冷ます。
(6) しばらくして手で触れるくらいの熱さになったら、軽く握りながらツヤがでるまで丸め、一口大のボール(3センチくらい)を作り、お皿やまな板など平らな場所に並べ、冷蔵庫などの涼しいところに置いて固まるのを待つ。
(7) 固まったら瓶などに入れ保存する。

 日本ではべザン粉はあまり売っていないとのことで、きな粉で作るレシピも考えました。

きな粉のラドゥ

■材料(直径3センチくらいで約30個分)

・きな粉:2カップ
・ココナッツオイル:95g
・ブラウンシュガー:65g
・ごま:大8

■作り方

(1) フライパンを弱火で温めココナッツオイルを入れ、溶けたらきな粉を入れよく混ぜる。
(2) まんべんなく混ざったら火を止めブラウンシュガーを入れてよく混ぜる。
(3) ごまを炒り、すり鉢でする。
(4) ごまの半量と(2)を混ぜる。
(5) しばらくおいて冷まし、手で丸め、残りのすりごまの中に転がして周りにごまをつける。
(6) お皿やまな板に乗せ、冷蔵庫や涼しいところにしばらく置いて固まるのを待つ。

 今回初めて作ってみたきな粉バージョン。最高に美味しくできました! 高級チョコレートのように一粒でも満足度が高いです。きな粉とごまのミックスが日本人には、ほっとする味。

 きな粉はすでにローストした大豆でできていますので、ベザン粉よりさらに簡単にできました!

 ひよこ豆よりも大豆の方がタンパク質も多く、どこでも手に入りますから、日本ではきな粉で作るのが簡単で良いですね。

 最近では砂糖は体に良くないと制限する人が多くなってきています。砂糖はガン細胞に影響したり、細胞を老化させたりという説を唱える人もいるようです。

 でも脳は砂糖をエネルギー源にしているので、疲れた時など、少量なら甘いものもそれほど悪くないと、私は考えています。

 白砂糖、白い小麦粉とたっぷりの油でできたお菓子を食べるより、タンパク質の多い豆と、精製されていない砂糖、ココナッツオイルを使って手作りしたラドゥで欲求を満足させれば、健康的で安心。

 身体を温めたり病気予防効果のあるスパイスもプラスして、体に良い要素を増やせます。

 きな粉バージョンで30粒に65グラムの砂糖を使うので、1粒2.2グラム、小さいサイズのスティック砂糖は3グラムのものが多いですから、それより少し少ないくらいです。

 甘さを控えてこの量なので、市販のお菓子に入っている白砂糖の量を想像すると……。ちょっと怖いですね。安心で美味しいからと言っても、食べ過ぎには注意です。

 ベサン粉のスパイスは今回はチャイのスパイスを使ってみました。

 他にもサフラン、ココナッツやカカオ、フェンネルシードやキャラウェイなど、キッチンにあるものでスポンテニアスに実験してみてください。きな粉にはごまを使いましたが、和風に味噌なども良いかも?

 オリジナルを考えるのはちょっとクリエイティブで楽しくなってくると思います。お試しください!


Photo by sekitas

あっこ(渡辺彰子)

渋谷で6年ちょっとおでん屋をしていたが、震災をきっかけに2012年よりベルリン在住。ROKU_Berlinとして料理活動。JA_HAI_YESとしてリサイクル、コラージュ&ソーイング活動。今年はアジアン・フードをもっと研究したいです。。
ROKU_Berlin(ベジタリアン~ヴィーガンのケータリング)
https://www.instagram.com/roku_berlin/
JA_HAI_YES(リサイクル、コラージュ&ソーイング)
https://www.instagram.com/ja_hai_yes/

文・撮影・レシピ考案=あっこ



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