2019/03/24 21:00

「写真映え」の権化・石田真澄作品は 背中を押してくれるようなアートだ

日常の光景を撮り続けた
スナップショットを集積


photograph:Masumi Ishida

 世に「インスタ映え」する対象があるというのは確かだと思うけれど、ことはインスタに限らない。そもそも写真に撮ると映える、すなわち「写真映え」するものが、見渡せば私たちの周りにはいろいろと存在する。

 それがどういうものかといえば、小さいもの。細かいもの。たくさんのもの。弱々しいもの。光るもの。反射するもの。透けているもの。揺れるもの。動き続けるもの。流れていくもの、などなど。

 具体的な対象に則してみれば、人の手指や長い髪、窓辺のカーテン、ろうそくの炎、雨に濡れたアスファルト、寄せては返す波、といったところか。

 こうした小さいものやたくさんのもの、揺れるものが、なぜ写真映えするのか。おそらくは、そうした要素が写り込むと、画面に生命感が宿るから。


photograph:Masumi Ishida

 小さいものがたくさん集まって、揺らぎながら延々と運動を繰り返し、ときが満ちるとふっと消える。けれどすぐにまた違う個体が立ち現れて、同じ営みをし始めて……。というのが生命の正体なのだと思う。写真映えする要素とは、生命の存在を強く感じさせるものばかりなのだ。それらが写っていると、画面に生命の息吹きが吹き込まれる感じがする。写真に限らずあらゆる表現は、その内部に生命を宿らせることを求めているだろうから。

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