2019/04/05 17:00

福山翔大が華麗なギター演奏を披露! 初主演映画『JK☆ROCK』を語る

 ネクストブレイク必至の若手俳優が迫力のバンド・パフォーマンスを魅せる『JK☆ROCK』で、映画初主演を果たした福山翔大。その端正なルックスと演技力で注目を集める彼が抱えている熱い想いとは?

中3にして
自身で俳優養成所の門を叩く


――幼少時代の夢は?

 最初に観た映画が『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』だったので、ウルトラマンでした。それと空手を小1~中1まで、剣道は小5から中3まで習っていたこともあり、ジャッキー・チェンか、ブルース・リーになりたいと(笑)。さすがにそれはムリだったので、その後は近所にいたカッコいい大工さん、そしてK-1ファイターでした。

――その後、俳優を目指したきっかけは?

 週末、父親がよく映画館に連れて行ってくれたので、いつの間にか俳優という職業に憧れを持つようになりました。それで『蛇にピアス』を観たことで、高良健吾さんにハマったこともあり、中3ぐらいのとき、自分で地元・福岡にある俳優養成所を探しました。そこに所属していたときに『クローズEXPLODE』のオーディションを受けて、今の事務所(トライストーン・エンタテイメント)に入ることになりました。


――初現場だった『クローズEXPLODE』の撮影時の想い出は?

 当時の僕はやる気はあっても、心と体がついていかないというか、殺陣のアクションをなかなか覚えられなかったんです。「帰れ!」と、めちゃくちゃ怒られるなかで、「なにくそ!」と自分なりに頑張っていたと思います。

一生忘れられない宝物といえる
想い出の作品


――その一方、舞台「銀河英雄伝説」において、キルヒアイスという役と出会います。

 初舞台のときは、記憶がないぐらい緊張していました。幽霊の設定で、そこまで出番が多くなかったのですが、主人公・ラインハルトの親友ですし、目の前には1,200人のお客さんがいましたから、ステージに上がる一歩がなかなか踏み出せなかったことは覚えています。その後、蜷川幸雄さん演出の「ロミオとジュリエット」では、菅田将暉さんが演じられたロミオの従者・バルサザーという役をやらせていただいたんですが、その現場もとても刺激的でした。

――その後、転機になった作品は?

 なかなかオーディションに通らなくて、悩んでいたときに決まった16年のドラマ「闇金ウシジマくん Season3」です。少年院から出てきた荒くれ者ながら、元カノのことを愛しているJPというキャラだったんです。オーディションで酔っぱらっているという設定をもらったときに、ふらふらになるために、ずっと前転をしていました(笑)。それで役を得られて、自分でも「オーディションに受かるんだ」という自信がついて、前向きになりました。


――16年、テレビ西日本でのドラマ放送を経て、映画化もされた「ガチ★星」では競輪の世界に生きる孤高の天才・久松役を演じられました。

 200人ぐらいの一斉オーディションで、僕はエントリーNo.1だったんです。その時は、「久松はまさに自分そのものだから、誰にも渡したくない!」と思っていました。自分しか分からない痛みを競輪にぶつけて生きている久松の姿に共感したこともあり、オーディション中は、ずっと久松になりきっていました。この作品がなければ、いま自分が俳優を続けられているか分からないぐらい一生忘れられない宝物といえますし、この作品に出られたことで、福岡に対する地元愛も強まりました。

同郷のミュージシャン
鮎川誠役を熱演


――そして、18年に出演された、NHK 福岡発地域ドラマ「You May Dream」では、同郷のミュージシャンである鮎川誠さんを演じられました。

 高校時代にアコギは弾いていたんですが、エレキはこの作品の役作りで初めて触れました。ギターを弾けるとはいえ、音楽を愛する鮎川さんを演じるわけですから、徹底的に練習しないと、人間像には近づけないなと思いました。撮影前の1カ月間特訓して、撮影中も、滞在中のホテルで常に弾いていました。鮎川さんのステージ上でのパフォーマンスをできるだけコピーしました。かなりのプレッシャーだったんですが、鮎川さんに実際にお会いしたとき、「いろいろ言われるやろけど、まぁ気にせんどき」と言っていただき、ちょっとホッとしました。

――そして、映画初主演となる『JK☆ROCK』でも、元ミュージシャンの丈役ということで、華麗なギタープレイを披露しています。

 ギターは上手になりましたが、「You May Dream」とは時代設定もギターの型も違います。オリジナルストーリーだからこそ、どのようにカッコ良く見せていくかということが自分の中でのテーマだったと思います。単純に首を振る動きだったり、躍動感に関してはONE OK ROCKのTakaさんが放つ自由奔放なエネルギーを参考にさせてもらいました。

――そのほか、丈というキャラを演じるにあたっての役作りは?

 丈はいろんなものをギリギリまでため込んでしまうキャラで、なかなか声を荒らげない。その抑制された緊張感みたいなものを出そうと思いました。だから、できるだけ表情を変えず、ふとした仕草を丁寧に出していこうと。また、パープルのランボルギーニに乗っているという、めったに出会わなそうなキャラということもあり、この設定と真剣に向き合おうと思いました。チャラく見せたくないし、クルマにも負けたくない。あくまでも等身大で演じたいと思い、そのさじ加減が難しかったです。

背中で語る
芯の通った俳優になりたい


――この現場で学んだことがあれば、教えてください。

 初主演ということで、クランクインからアップまで、いろんな俳優さんと共演させていただき、いろんな景色を見せてもらいました。西村まさ彦さんとアドリブをやることで、俳優は自由であるべきだと思いました。スタッフさんの動きも見ることができ、映画製作における発見もたくさんありました。また、今後の現場において、さりげない気遣いや緊張感をより意識できたらいいなと思いました。

――今後の目標、憧れの先輩について教えてください。

 また、主演として作品に携わらせていただきたいという欲と、いい年齢の取り方をしたい想いがあります。大好きな高倉健さんやライアン・ゴズリングさんのように、ただ黙っていても背中越しのショットを見ただけで、そのキャラの内面が見えるような芯の通った俳優になりたいです。事務所の先輩である小栗旬さんからは、先日、仕事について考える時間の大切さを教えてもらいました。

――ちなみに、高校時代に1,200本を観るほど映画好きな福山さんにおける、“この一本”を挙げるとすると?

 自分を変えたというか、いちばん大事にしている作品なのが、ショーン・ペン監督の『イントゥ・ザ・ワイルド』です。18歳のとき、福岡から東京に出てきて、初めて観た映画なんです。主人公の自分探しの旅を描いた作品自体が、その頃の自分とリンクしている部分が大きいこともあります。


福山 翔大(ふくやま・しょうだい)

1994年11月17日生まれ。福岡県出身。13年、ドラマ「みんな! エスパーだよ!」で俳優デビューし、『クローズEXPLODE』で映画初出演。その後、舞台やCMなど活躍の場を広げるほか、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」や「二つの祖国」にも出演。


『JK☆ROCK』

突然解散したロックバンド「JoKers」の丞(山本涼介)が全米デビューする一方、丈(福山翔大)は音楽から身を引いていた。かつてのメンバーから相談を持ちかけられたカフェ店主の照雄(西村まさ彦)は、女子高生バンド「DROP DOLL」を結成。その指導を丈に任せることで音楽への情熱を取り戻させようとする。
2019年4月6日(土)より全国公開
https://jkrock-movie.jp/
(C)2019「JK☆ROCK」ビジネスパートナーズ

くれい響 (くれい ひびき)

1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

文=くれい響
写真=白澤 正
ヘアメイク=佐々木篤(GLUECHU)
スタイリスト=Stylist JOE(JOE TOKYO)



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