2019/04/25 07:00

アルプス山脈に潜む街アオスタには 古代ローマ帝国の美しい遺跡が残る

 ヨーロッパ中央部を横断し、最高峰モンブランを有するアルプス山脈。天を衝く山々に抱かれつつ、古代ローマ帝国の遺跡を残す街があります。


 雄大なアルプス山脈と古代ローマ遺跡のコントラストが偉観である、北イタリアの街「アオスタ」をご紹介します。

 アオスタ は北イタリア、フランスとスイスの国境に面するヴァレ・ダオスタ州にあります。

 州の名前は“アオスタ渓谷”を意味し、その名の通りアルプス山脈の懐に抱かれた地域です。


アウグスティヌス門。

 この辺りには先史時代から山岳民族が住んでいたとされていますが、街自体の起源は古代ローマ時代。

 渓谷伝いにアルプス山脈を越える重要な街道であったこの地を、拡大を続けていたローマ帝国軍が支配し、その拠点としてアオスタに都市を築きました。

 その遺跡を今もアオスタの街で見ることができます。遺跡の研究、保存修復も行き届いており、遺跡はかなり良い状態です。


街の中心にあるプレトリア門。

ローマ帝国時代に作られた橋。

 また遺跡巡りの地図や案内板など、街の観光設備も充実しており、それをたどって、観光客でも気軽に徒歩で巡れるようになっています。


ローマ時代の劇場跡。

 実際に街に数多くある遺跡を見て回ると、その当時、この街が、公共施設などもしっかりと整備された先進的な大都市だったことが想像されます。


当時の公共広場であったとされるクリプトポルティコ遺跡。

 むしろ、遺跡の上に遺跡が重なった上にさらに現代の都市が重なったカオスなローマ本地より、当時の街をよりよく見て取ることができます。

 この立ち並ぶ遺跡たちが現役だった頃、街はどんなに華やかだったことでしょう。想像すると悠久のロマンを感じます。

遺跡だけでない
街歩きも楽しいアオスタ


アオスタの大聖堂。

 もちろん、アオスタの見所は遺跡だけではありません。


街から望む美しいアルプス山脈。

 なんといっても雄大なアルプス山脈の景色はなにものにも代えがたい絶景。

 冬はスキーなどのウィンタースポーツ、夏はハイキングと、一年を通し、山での休暇を楽しむ人で賑わいます。


ショップやレストランが並び、散策も楽しい。

 整備された街も可愛らしく、街歩きも楽しくなります。


街の花屋さん。

 そして旅の醍醐味のひとつである食も、もちろん楽しめます。

 山岳地方らしく、ハムやサラミ、またチーズなどの種類が豊富です。どれも滋味深く、日本では味わえない美味しさです。


郷土料理のチーズフォンデュ「Fonduta」。

 日本でチーズフォンデュと言えばスイスやフランスなどの数種のチーズに白ワインを入れて作るものがよく知られていますが、この地方のチーズフォンデュ「Fonduta」は、白ワインではなく、チーズと牛乳で作るので、味や香りもマイルドで癖が少なく、まろやかでまた食べたくなる美味しさです。


カルヴィーノの十字架と街並み。

 現代の感覚からすると大きな街ではありませんが、遺跡好き、歴史好きの方にはもちろん、“いろんな景色を見たい”旅好きな方、自然を楽しみたい方にも、見所たくさんでおすすめの街です。


藤原亮子 (ふじはら りょうこ)

イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、'09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、取材・撮影・執筆活動をしつつ、イタリアの伸びやかな景色をテーマに写真作品も制作中。イタリアでの日々をつづったフェイスブックはこちら。 https://www.facebook.com/chococogogo

文・撮影=藤原亮子



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