2019/04/27 15:00

世界遺産マラッカの名物グルメ5選 まん丸ごはんのチキンライスも絶品!

歴史が育んだ美食の町マラッカは
ここにしかない味の宝庫

 首都クアラルンプールから車で南下すること約2時間

 マレーシア初の王朝誕生の地であるマラッカ(現地ではムラカ)は、2008年に世界遺産に登録された歴史ある町。

 交易の拠点として栄え、ヨーロッパ列強に翻弄された時代を経て独特の文化が根づいています。食もまたそのひとつ。

 今回紹介するのは、魅惑のマラッカグルメです。


マラッカ観光の拠点となるオランダ広場。19世紀のヨーロッパ建築様式で建てられた見応えのある建造物が並ぶ。

 まず、マラッカはクアラルンプールから日帰りで訪れる人が多いのですが、マレーシアごはんの会としては声を大にして言いたい。ぜひ宿泊して下さい! 

 なぜなら、可愛らしいチキンライス、虜になるローカルスイーツなど、ここでしか出合えない味がたくさん。

 1泊といわず、2泊、3泊してもいいぐらい美食があふれているのです。

 ではさっそく、ランチタイムにおすすめの店からご案内しましょう。

ごはんがまん丸でキュート!
「和記」のチキンライスボール


ジョンカー通りにある「和記」はチキンライス専門店。ゆで鶏と鶏スープで炊いたご飯をチリソースにつけていただく。副菜には、キャベツの塩炒め、魚スープのアッサムペダスが人気。

 シンガポールやタイなど東南アジア全域で食べられているチキンライスは、マレーシアでも定番の料理。

 マラッカに限らず全土で食べることができますが、ここのチキンライスは味がよいのはもちろんのこと、見た目がキュート。ご飯がまん丸なのです!


まん丸のライスボールは、ゴルフボールぐらいのサイズ。約60年前、2代目の店主が見た目のインパクトを出すために考案したという。

 つい、おにぎりのように手づかみしそうですが、そうではなく、ご飯をスプーンの背で押すようにしてしっかりほぐし、鶏肉とチリソースをご飯によ~く混ぜて食べるのが現地流。

 鶏だしがしみたご飯は、これだけ食べても一品料理というぐらい完成度が高く、胡麻油のタレがかかった鶏肉との相性は抜群。

 朝9時半から営業しているので、朝ごはんにもおすすめです。

ホテル「カサデルリオ」の
お弁当箱入り人気ランチ


オランダ広場からすぐ、マラッカ川沿いにあるホテル「カサデルリオ」の人気ランチ。提供時間は12~14時半(月~金、2名様~)。

 次はホーローの可愛らしいお弁当箱「ティファン」に入ったニョニャ料理です。

 ニョニャ料理とは、中国系移民が現地の文化を取り入れて作り上げた、マラッカ生まれの料理。

 ハーブやスパイスを多用し、いくつもの工程で作るのが特徴で、とても手間がかかります。

 その奥深いおいしさはマレーシアの美食家たちに一目置かれているほど。


スープ、前菜、メイン、デザートのセット。内容は日替わりで、この日は鶏肉の湯葉巻き、発酵海老入りのオムレツ、海老のチリ炒め、梅入りのスープなど。白いご飯と一緒に食べる。

 どれも辛すぎず、どこかなつかしい感じさえします。日本人になじみのある中国料理の面影をのこし、エスニックな辛み、スパイスのエキゾチックな香りを加えたニョニャ料理は、日本人もハマること間違いなし!

 マラッカ川をのぞむテラス席の心地よさも最高で、旅の素敵な思い出になるでしょう。

「サンメイヒョン」の
甘辛ピーナッツソースサテー


オランダ広場から徒歩約15分のショップロット1階にあるサテー専門店「サンメイヒョン」。

 サテーとは、スパイスに漬け込んだ肉を串刺しにし、炭火で焼いたマレーシアの名物で、チキンライスと同様、各地で食べられる国民的料理。

 この店では、定番の鶏肉に加えて、豚バラ、豚のハツ、豚レバーなど、めずらしい部位を提供しています。


串打ちからピーナッツソースまで、すべて店内で手作業。

 ハツやレバーの臭みは一切なく、濃厚な風味が甘辛のピーナッツソースにぴったり!

 炭火で焼かれた肉はどれも香りがよく、食感はしっかりとした歯ごたえ。噛みしめるごとに肉の旨みが口中に広がります。

 短時間で焼き上げられるよう肉のサイズは小ぶりなので、ごはんというよりおやつ感覚で立ち寄ってもよいでしょう。

マラッカを象徴する
老舗ホテルのアフタヌーンティー


ジョンカー通りから車で約15分の「ザ・マジェスティック・マラッカ」。アフタヌーンティーは毎日15~18時に提供。

 1929年に建てられた実業家の豪華な邸宅を改築したマラッカのシンボルともいえるホテル、「ザ・マジェスティック・マラッカ」。

 ここに、マラッカならではのスイーツが味わえるアフタヌーンティーがあります。


手前より時計回りに、カレー味の三角サモサ、春巻、名物の前菜「トップハット」。葉っぱの三角の箱に入ったものは、ココナッツをまぶした餅「オンデ・オンデ」、しましま模様の伝統菓子「クエ・ラピス」、餅米の「プルッ・ウダン」。

 サンドイッチやスコーンなど英国式メニューから「オンデ・オンデ」や「クエ・ラピス」などマラッカならではの伝統菓子まで網羅。

 ニョニャの女性が結婚式のときに持ち運んだとされる赤と黒の籐のバスケットで提供されるのも魅力です。

 ホテルのラウンジという優雅な空間で、特別なアフタヌーンティーを楽しみましょう。

小腹が空いたら
チェンドルで涼を


ジョンカー通りからすぐの「クリスティーナ・イー」は、焼き菓子などの土産物店。奥に小さな飲食スペースがあり、チェンドルを提供している。

 マラッカの町歩きに暑さ対策は必須。ちょっとバテたかも、と思ったら、迷わずチェンドルで涼をとりましょう。

 チェンドルとは、ココナッツミルクと黒蜜をかけたマラッカ名物のかき氷。

 チェンドルを食べずしてマラッカからは帰れません!

 初めてみると驚くかも? なのが、にょろっと細長い緑色のトッピング。その名もチェンドルで、食べてみると、やわらかいゼリー。

 実はこれ、緑豆の粉をねったものを水の中に押し出して固めたもので、つまりは麺のようなもの。

 緑は香り高いパンダンリーフの色で、ココナッツミルクの甘い香りにぴったり合うのです。


マラッカ人が大好きなドリアンをトッピングしたチェンドル。食べてみると濃厚なドリアンとココナッツミルクの相性の良さに驚く。搾りたてのココナッツミルクを使い、ふくよかな甘い香りが最高。

 ごはんからスイーツまで、マラッカにはさまざまな美食があり、どれも一度食べるとハマってしまうものばかり。これ、本当です!

 次回はマラッカの夜を彩るディナー編をお届けしますので、お楽しみに。


マレーシアごはんの会 古川 音(ふるかわ おと)

「マレーシアごはんの会」にて、マレーシア料理店とコラボしたイベント、マレーシア人シェフに習う料理教室を企画・開催。クアラルンプールに4年滞在した経験をもち、『ニッポンの評判』(新潮新書)のマレーシア編、『ナシレマッ!』『マレーシア人に習った50のレシピ』(Malaysia Gohan kai)を執筆。マレーシアごはんの会の活動のほか、情報サイト「All About」でのマレーシアライター、食文化講演も担当している。
オフィシャルサイト http://malaysianfood.org/

文・撮影=古川音(マレーシアごはんの会)



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