2019/05/12 11:00

まるでおとぎの国のお菓子のよう!芦屋efuca.(エフカ)のクッキーに感動

 高級住宅街として知られる芦屋で、かわいいクッキーのお店「efuca.(エフカ)」を見つけました。

 古くから芦屋に住む人々が親しみを込めて「三八通り商店街」と呼ぶ通りにあります。


三八通り商店街にあるお店は、黒い外観とテントが目印。

 昭和3年8月にできたところから、かつては「三八商店街」と呼ばれて夏季の毎月3と8の日に特価販売の夜店でにぎわったのだそう。

 阪神淡路大震災で大半が全壊し、現在は、通りの様子もすっかり変わっています。


クッキーや絵本が並ぶ店内。

店内。奥から道路側を見たところ。

「efuca.」は、黒いテントと外観が目印。お店に入ると、そこは、まるでおとぎの国。

 パラソルやカップボード、古いオーブンが置かれ、天井からは、スプーンやフォーク、鍋やポット、調理道具などの楽しい照明が下がっています。

 テーブルや棚にはカラフルなクッキーや焼き菓子が並びます。

 お菓子作家で絵本作家でもあるイトウユカさん手作りのクッキーや焼き菓子のお店は、入っただけで、不思議な夢の世界に迷い込んだよう。



食べられるお菓子で作られた絵本の原菓のコーナー。

 お店の一角に並んでいるのは、イトウさんの絵本『さがそ!~おかしのくに~』の原菓。原画ではなく原菓です!

 2013年の1冊目に続いて、2014年に『さがそ!~おかしのくに ゆうえんち~』、2016年に『さがそ!~おかしのくに せかいりょこう~』と、3冊が出版されており、そのお菓子でできた原菓を間近に見ることができます。


細かい絵本の原菓。

 すごいのは、すべてが実際に食べられるお菓子でできていること。その細かさにびっくり!

「全部で39点あるうちの22点を置いています。1つの原菓は、お菓子なので急いで2週間で仕上げます。パーツを並べるだけで3日かかるものもあるんですよ。細かい部分はピンセットを使っています」とイトウさんはにっこり。


ピンセットでこんなふうに作るのだそう。

 3冊目「せかいりょこう」のフランスをイメージして作った原菓では、様々なケーキやマカロン、バゲットなどのパンのパーツがぎっしり。小さな子供だけでなく、大人もそれぞれを見つけて楽しむことができます。

 細部まで楽しめる、お菓子でできた絵本。全部手に入れて、じっくり見たくなります。

大人気“金太郎飴”風クッキーの
制作工程を大公開!


お菓子作家・絵本作家のイトウユカさん。

 イトウさんは、シュークリームにプリッツを挿して昆虫に見立てるなど、小さい頃からお菓子同士を組み合わせて遊んでいたと言います。学生の頃は、お菓子教室に通ったり、お菓子屋さんでアルバイトをしたり。

「東京で、キャンドル教室のアシスタントをしていて、生徒さんにお茶の時間のお菓子を手作りするようになりました。作り方を教えてほしいと言われて、2009年から教室を開いたんです」

 そのお菓子が評判になり、出版社から依頼されて探し絵の絵本を出版。2013年に拠点を芦屋に移し、オリジナルのお菓子を販売するお店を開きました。

 芦屋のお店や各地のイベントでもお菓子教室を開催し、「お菓子作りの楽しさを伝えたい。教室では、絵本のようなオリジナルのお菓子の作り方をお教えしています」とイトウさん。

 簡単で、かわいくて、おいしい。入手しやすい材料でできるお菓子の教室は大人気です。
 
 遠方からわざわざ買いに来る人も多いお店の人気商品は、金太郎飴のようなクッキー。

「こんなものを作りたいと決まったら、下絵を描きます。色とか表情とか。でも、それもだいたいのイメージ」

 目や鼻、口や耳など別々のパーツを作っておいて、組んで、くっつけていくのですが、バター入りの生地がダレないよう、冷凍庫で冷やしながらのこまめな作業。


クッキー生地でパーツを作ります。

パーツを組んでいきます。

さらに組んでいきます。なにができるかな?

ミミをのせたらほぼ完成です!

 全部組み上がったら、冷やしてカット。オーブンで焼いたら出来上がり。毎回、微妙に違うものができて、すべてが一点物。


組んだ生地を冷凍庫で冷やし固めてから、薄くスライス。

フォークで毛の部分を表現。

ネコクッキーにカオクッキー
食べづらくなるほどの可愛さ!

 イトウユカさんが作るお菓子をご紹介しましょう。

 お店は金曜・土曜だけのオープン。通販でも買うことができます。


イベント用に作られたコラボクッキー(販売はしていません)。

「バターは香りがよいカルピスバター。低温で焼くと、より香り立つんです。黒色はブラックココア、紫色は紫芋パウダー、黄色はカボチャパウダー、茶色はココアで色付け。はっきりした色に仕上げたいので、ピンクと緑は着色料を使っています。焦げ色が付かないよう、135℃の低温で30分以上かけてゆっくり焼き上げているんです」

 まずは、金太郎飴のようにして作られているクッキー。2011年には、そのレシピ本『絵柄入りでつくるアイスボックスクッキー』も出版されています。

「1枚食べて満足してもらえるようなしっかりした味にしています」とイトウさん。


「ネコクッキー」各350円。帽子やリボン付き。

「ネコのクッキー」。箱入り。

「ネコのクッキー」は、7種類。色や形だけでなく、目や鼻の色の違いで、ひとつひとつ微妙に違うのが楽しい。どれを買おうか迷ってしまいます。

 食べるのがかわいそうなくらい、愛らしいクッキー。ネコ好きにプレゼントしたくなる。

 食べると、上品な甘さとバターの豊かな香りで、1つで大満足。帽子やリボン、小さなメッセージのフキダシが付いているのも楽しい。


「ブサネコ」各350円。「リボン」「雲」各200円~。

「ブサネコ」は、3種類。出合ったら、思わず吹き出してしまう不細工なネコに、にっこり。もちろん、食べるととってもおいしい。


「リボン」「雲」。

 カラフルな「リボン」や「雲」とセットでプレゼントしたい。


「カオクッキー」各500円。

店内の平台に並んだ「カオクッキー」。お気に入りを選ぶのも楽しい。

「カオクッキー」は、まさに1点物。メガネや文字はラングドシャ生地で仕上げているのだとか。

 イトウさんは、次々にデザインを変えるそうで、2つと同じ物に出合うことはありません。食べずに取っておきたくなります。

「洋服とか、帽子とか、色々作って、着せ替えできるようにしたいと思っています」とイトウさんは微笑みます。


JAGDA(日本グラフィックデザイナー)新人賞を受賞した白本由佳さんがデザインした「パターンクッキー」。

「パターンクッキー」箱入1,200円。

「パターンクッキー」は、JAGDA新人賞を受賞したデザイナー・白本由佳さんがデザイン。箱も中身も美しくて楽しいクッキーです。幾何学模様がオシャレ。


「三角クッキー」1袋350円。

「三角クッキー」は、色々なクッキーを作る時に出る端っこを活用。味もちょっとずつ違います。紅茶はもちろん、コーヒー、日本茶にも合うカラフルなクッキー。ついつい食べ過ぎてしまいそう。


「カップシフォン」各350円。

「カップシフォン」は、紙部分を斜めに破っていくと顔や水玉模様が現れる。

「カップシフォン」は、紙コップを斜めに破ると、顔が出てきたり、水玉模様が現れたりします。子供達が大喜びするでしょう。食べやすいサイズも魅力。

「シフォンケーキは、クリームなしでも食べやすいよう、工夫しました」とイトウさん。レモン果汁を入れたさわやかな風味と、しっとりした食感が特徴です。

「素朴なのも、流行のオシャレな感じにも憧れますが、楽しいお菓子が好き。私のお菓子で普通の日が楽しくなるとうれしいですね」とイトウさん。

 もっともっと楽しいお菓子が次々に生まれそうです。

efuca.

所在地 兵庫県芦屋市茶屋之町6-14 
電話番号 0797-31-2023
http://efuca.com/
https://www.instagram.com/efuca/
https://lineblog.me/efuca/


宗田洋子(そおだ よおこ)

ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

文=そおだよおこ
撮影=坂上正治



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