2019/05/18 17:00

豪州第3の都市ブリスベンで 母なる川に癒される旅を楽しむ

#172 Brisbane
ブリスベン(オーストラリア)


ブリスベン川を中心に街が展開するブリスベン。(C)Tourism & Events Queensland

 シドニー、メルボルンに続くオーストラリア第3の都市、ブリスベン。

 そう聞くと、高層ビルが林立する大都市を思い浮かべがちですが、CBD(ブリスベン中央業務地区)を少し外れれば、クイーンズランダー様式の木造の家屋が連なり、そこには地元の暮らしを感じます。


高床のクイーンズランダー様式の木造住居。

 アボリジニの言葉では“棘のような形をした土地”。その名のとおり、ブリスベンには丘が多く、街の背後にはヒンターランドの山並みが控えます。


空から見ると、蛇行しているのがわかるブリスベン川。

 そして何よりもこの街を印象付けているのは、くねくねと蛇行しながら市街を縦断しているブリスベン川の存在です。

 ブリスベン川は暮らしに潤いを与える存在のようです。


カンガルーポイントの早朝風景。ジョギングのみならず、ウエイトを背負って階段を上り下りして鍛えている人も。

 CBDを対岸に望む、川に突き出た断崖のカンガルーポイントはランニングや自転車、キックボードなどを楽しむ、ヘルシー志向のブリスベンっ子の人気スポット。

 鳥たちのさえずりが夜明けを伝える早朝6時にもかかわらず、かなりの人数が集まっています。

 川沿いの公園では遊歩道と自転車道がきちんと分けて整備され、利用する人々はルールを守りながら気持ちよく汗を流しています。


ブリスベン川沿いのカフェ「メドレー・カフェ&レストラン」は朝から営業。

 カンガルーポイントの散策のついでに立ち寄りたいのが、朝7時からオープンしている川沿いのカフェ「メドレー・カフェ&レストラン」。


気持ちいい朝を、ヘルシーメニューで始められます。

 テラス席で川面を眺めていると、地元の足である無料の小型フェリー、シティホッパーが通り過ぎていきます。街が一日の動きをスタートしたのを感じます。

 ちなみに、カンガルーポイントの名前の由来は、昔アボリジニの人々がカンガルーを追い詰め、崖から落とす狩りを行っていたという説と、岩肌がカンガルー色だからという説があるそうです。

モーニングティーを優雅に満喫


サウスバンクには「BRISBANE」の巨大なオブジェが。川向こうには新旧のビルが混在するCBDが。(C)Tourism & Events Queensland

 ブリスベン川沿いのサウスバンクはクイーンズランド州立美術館と近代美術館(QAGOMA)のある文化地区。

 巨大な「BRISBANE」の文字型オブジェが置かれた芝生は、小さな子供連れなどの憩いの場になっています。


川べりは親子連れがのんびりと過ごす憩いの場所。

 ここから対岸のCBDを見やると、近代的なビル群の合間にヨーロッパ人が入植した1820年代に建造されたルネッサンス様式の石造りの堅牢な建物が混在し、新旧交錯した街の様子がわかります。

 そして目下、ブリスベンは各所で再開発中。続々とビルが建設中で、数年後には新たなる顔に変わっていることでしょう。


砂を敷き詰め、まるでラグーンのような人工プールのサウスバンク・パークランド。入場無料。(C)Tourism & Events Queensland

 川沿いをさらに進むと、人工プールのあるサウスバンク・パークランドへ。ここもブリスベンっ子たちのたまり場。

 人工とはいえど砂を敷き詰め、ラグーンのよう。無料で誰でも利用することができます。


紅茶と一緒に、ジュースをいただいたモーニングティー。

 アフタヌーンティーやハイティーは聞いたことがありましたが、英国の影響か、ここではモーニングティーというものを体験しました。いわば“10時のお茶”です。


エンポリウム・ホテル・サウスバンクのルーフトップのレストラン。川の眺めを望みます。

「エンポリウム・ホテル・サウスバンク」のルーフトップのレストランで、ブリスベン川を見下ろしながらいただく優雅なお茶のひと時。暮らしにゆとりを感じます。


遊び心満載のデザインホテル、Wブリスベン内の人気ダイニング「スリー・ブルー・ダックス」。

 心休まるブリスベン川ですが、実は、幾度となく氾濫を繰り返し、街を水没させてしまったことが過去に何度も……。

 近年は工事により、めったに氾濫は起きませんが、穏やかな反面、時に牙もむくのが自然の摂理なのでしょう。

「ブリスベンの青山」で
スタイリッシュにお買い物


街路樹が涼しげなフォーティチュード・バレー。ブティックやレストランなどが連なっています。

 閑話休題。

 ブリスベンで今、注目のエリアは街の北側に位置するフォーティチュード・バレー。


フォーティチュード・バレーの「カライル・ホテル」内のブティック。

 街路樹が涼しげな影を落とすジェームス・ストリートにはリー・マシューなど高級デザイナーズブランドがずらり。個性派ショップも軒を連ね、その数およそ130店とか。

 けれど静けさに包まれ、東京でたとえるならば、青山的な雰囲気でしょうか。 


歩行者天国のように気ままに歩けるクイーン・ストリート・モール。

 そして、ブリスベンはショッピングの楽しさもはずせません。

 歩行者天国のようなクイーン・ストリート・モール界隈では、チョコレートの人気店「ヌーサ・チョコレート・ファクトリー」や地元ブランド「UGG」など、この街ならではのアイテムをゲットできます。


植物油を使わないクラフトチョコレートが人気の「ヌーサ・チョコレート・ファクトリー」。

 川の眺めに癒され、再開発で生まれ変わりつつある街の息吹が感じられる街です。


CBD内には高層ビルの合間に歴史的な建造物も。

ブリスベン

●アクセス 成田から直行便で約9時間
●おすすめステイ先 ザ・カライルホテル・ブリスベン

【取材協力】
クイーンズランド州政府観光局

https://www.queensland.com/


古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。世界各国のビーチを紹介する「世界のビーチガイド」で、日々ニュースを発信中。
「世界のビーチガイド」 http://www.world-beach-guide.com/

文・撮影=古関千恵子



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