2019/06/10 17:00

スイーツの代わりにピーナッツを 食べれば痩せるという実験結果が!

 世界中でいま、ピーナッツに注目が集まっています。栄養バランスが優れているにもかかわらず、値段が安く、しかも美味しいから。

 その健康効果を慶應義塾大学医学部の井上浩義教授・著『ハーバード大の研究でわかった ピーナッツで長生き!』よりご紹介します。



ピーナッツを食べ続けると
間食が減る!


 私の研究で、「ピーナッツを短い期間だけ食べると太る」という結果が出ました。「えっ、ここまでの話はウソだったの?」と早合点しないでください。太る理由は、ピーナッツではないからです。

 この研究は、3時のおやつにスナック菓子を食べていた人に、「ピーナッツを食べてみて」と勧めたものです。この人たちは当初、ピーナッツに加えて、いつも通りスナック菓子も食べていました。その習慣を止めるまでの1カ月か2カ月は総摂取カロリーが増えたので、太るという結果になったわけです。

 外国の詳細な研究では「三食これだけ食べてください」と細かく決めたり、「ピーナッツを食べる人は、その分のカロリーを食事から抜いてください」というやり方が多いのですが、私は「いままで通りの食事を続けてください。それに加えて、これだけのピーナッツを食べてください」という方法を取ってみました。

 前述の通り、最初は総カロリーが増えました。ところが、食事を含めて1日に食べたものを細かく書き出してもらった記録を見ていると、間食がだんだん減ってくることに気づきます。

 ピーナッツを食べ始めて2カ月から3カ月経つと、スナック菓子を食べる習慣がなくなります。腹持ちがいいので、スナック菓子を食べなくてもお腹が空かないからです。ピーナッツがほかの間食に置き換わったときから、体重は目に見えて減っていきます。

おやつでなく
食事としてピーナッツを


 オーストラリアでも、ピーナッツを食べると間食が減るかどうか、という研究が行なわれました。ピーナッツには満腹を感じさせる効果があって、体重管理に役立つと報告されてきましたが、実際に食生活がどのように変わるかという研究は、大変珍しいものです。

 69人の被験者を、2つのグループに分けます。一方には、1日あたり男性は84グラム、女性は56グラムのピーナッツを、12週間食べ続けてもらいます。もう一方のグループは、ピーナッツやナッツを一切食べないという実験です。

 12週間たったあと、2つのグループの役割を入れ替えて、同じように12週間の試験を行ないました。これをクロスオーバー試験といいます。

 結果を性別に分析すると、男性は、ピーナッツを食べることによって、「塩味の間食」を取る回数が減るとわかりました。「塩味の間食」にはポップコーンやクラッカー、砂糖を使わないパンなどが含まれます。

 女性は逆に、「甘味の間食」を取る回数が減ることが明らかになったのです。この研究では、ピーナッツをどのように摂ったかという調査も行われました。その結果、約25%の人が、おやつとしてではなく食事として摂ったと回答しています。私たち日本人も、もっとピーナッツを食事に取り入れていきたいものです。


ハーバード大の研究でわかった
ピーナッツで長生き!

著・井上浩義
定価1,300円+税
文藝春秋


井上浩義(いのうえ ひろよし)

1961 年福岡県出身。慶應義塾大学医学部教授。医学博士、理学博士。九州大学理学部化学科卒業。同大学院理学研究科博士課程修了。専門の薬理学、原子力学、高分子化学のみならず「食と健康」についても造詣が深く、ナッツやえごま油など「健康によい油」の有用性研究の第一人者でもある。NHK『あさイチ』などテレビ出演多数。著書に『知識ゼロからの健康オイル』(幻冬舎)、『カカオでからだの劣化はとまる』(世界文化社)、『食べても痩せるアーモンドのダイエット力』(小学館101新書) など多数。

文=井上浩義



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