2019/07/11 07:00

フラミンゴも生息するラグーンの町 「小さなヴェネツィア」コマッキオ

 水の都ヴェネツィアを海沿いに下ること約100キロ、”小さなヴェネツィア”と呼ばれる水辺の町があります。


ここはヴェネツィアだと言われたら信じてしまいそう。

 ギリシャ・ラテン語の”小さな波”という言葉が起源と言われる町の名は「コマッキオ」、その名の通りラグーンのさざめく波が美しい水の町です。

 かわいらしい佇まいであり、豊かな水辺にはフラミンゴも生息する、小さいながら魅力に溢れたコマッキオ、今回はまだまだあまり知られていないこの美しい水辺の町を紹介します。

5つの階段を持つ変わった橋


コマッキオのラグーン。

 ヴェネチアと同じくラグーンの上に作られた町コマッキオ。

 その起源は古く、2000年ほど遡ることができます。

 エミリア・ロマーニャ州を流れるポー川の河口にできた小さな砂丘をつなぐ形で町が形成されていったとされています。


コマッキオを象徴する「トレポンテ」。

 町の形成過程を象徴するのがこちらの橋「トレポンテ」。

 枝分かれになる川をまたぎ、それぞれの方向に渡る5つの階段を持つ変わった形の橋です。


どこかヴェネツィアを彷彿とさせるコマッキオの町並み。

 800年代にヴェネツィア共和国の支配下におかれたコマッキオ。

 町並みもどことなくヴェネツィア の小さな島を思わせる、水辺のカラフルな家々がかわいらしい雰囲気です。


8世紀からあるサンカッシアーノ大聖堂。

 小さな町ですが、中世に建てられた教会や時計台など観光の見所もあります。


のんびりとしたコマッキオの町並み。

 何より、水辺の情緒ある景色と、小さな町ならではののんびりとした雰囲気が散策を楽しくしてくれます。

 次に、コマッキオのさらなる魅力、名物をご紹介します。

逃してはならない
コマッキオの2大名物

 ラグーンから海に面するコマッキオ、水産業を主にしています。

 漁業に加えて、養殖も早いうちから行われてきました。


昔ながらの網で魚を獲る仕掛けがある水上の小屋。

 町の市場にはたくさんの魚が並びます。


町の魚市場。

 様々な魚が獲れますが、コマッキオ名物といえば鰻。

 日本の鰻より太くてびっくりするほど大きい鰻は、脂もたっぷりのった滋味深い味わいです。

 主な食べ方は、マリネや白焼き、またはキャベツなどと一緒に煮込みます。


鰻が食べられる町のレストラン。

 実はイタリアでは特定の地域でしか食べられない鰻。

 この町には鰻を味わえる郷土料理のレストランが並び、名物にもなっています。


フラミンゴが生息するコマッキオのラグーン。

 そしてもう一つ、コマッキオの名物といえば、フラミンゴの生息地であること。

 町の外れのラグーンにはフラミンゴの群れが生息しています。

 水辺に遊ぶバラ色のフラミンゴの姿はまるで絵のような美しさ。

 夏にはフラミンゴを観察するボートツアーもあり、その様子を間近で見ることができます。


波がきらめくラグーナ。

 豊かなラグーンに抱かれるコマッキオ、その自然、そしてその中で2,000年を超えてゆったりとある町こそが、ここの最大の魅力なのだと思います。


藤原亮子 (ふじはら りょうこ)

イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、'09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、取材・撮影・執筆活動をしつつ、イタリアの伸びやかな景色をテーマに写真作品も制作中。イタリアでの日々をつづったフェイスブックはこちら。 https://www.facebook.com/chococogogo

文・撮影=藤原亮子



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