2019/07/17 07:00

食のプロも悩ます「自炊あるある」 さらに驚きの便利商品をご紹介!

 料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、ベテランフードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。

 冷凍食品にちょい足しするのも立派な自炊。簡単なことから始めてみませんか?



 今年の関東地方、梅雨らしい日々が続きますね……!

 曇天の毎日、気圧の関係か微妙な頭痛に悩まされているフードライターの白央です。

 降ったり止んだり、日々の買い出しも普段以上に面倒ですな。小止みになったときを逃さず、今日も行ってきました。

 本日はニラがひと束78円、卵10個入りで198円、チンゲン菜が2つ入って1パック78円(なかなかのお買い得)、小さいけれどズッキーニが2本で58円、キュウリ4本で98円、国産豚シチュー用肉が1パック180g前後で5割引の220円、そして国産合い挽き肉がたっぷり500グラムで480円! 

 雨の中を行った甲斐があった……って、天下のCREA WEBでここまで所帯じみたことを書いてるライターも私ぐらいでしょうね。生活感ありすぎでスミマセン。

 さて、買い物がすんだら食材それぞれを片づけていかなければ、なのですが……私はどうにもこの時間がブルーなのですよ。憂鬱。買った物々の個包装を解いて、ばらして、下洗いするものはして、保存容器に移し替えたりパッケージを捨てたりのもろもろって、なんとも面倒くさいんだ……!

 面倒さにも種類がいろいろありますよね。「食材を料理に使える状態にする面倒さ」というのは……チマチマとしつつもジンワリと効いてくるような、実に嫌な性質(たち)のもの。そう、梅雨時の気圧が招く軽微な頭痛のそれのように。

買い物と料理をつなぐ作業は
みんな面倒に感じている!


 ニラは袋から出して、束ねてあるテープをハサミで切ってサッと洗う。

 チンゲン菜は土がついてることも多いので、袋から出したらボールに水を入れ、しばしつけておく。

 肉類は本日はすぐ使わないので、包装を外してひと口大に切り分けてから半量に分けてそれぞれラップし、ジップロックに入れて冷凍庫へ。下味をつけてから冷凍する場合もあり。

 肉を切った場合は、まな板と包丁は洗剤でよく洗っておく。卵もパッケージを開けて冷蔵庫内の卵入れに。

 野菜やらが入っていたビニール、卵のパッケージをまとめて捨てる、キュウリとズッキーニは袋から出してサッと洗っておく……ああ、一体何工程やってるんだ⁉

 ちょっと「公言しにくい面倒くささ」なんですな。声を大にしては言いにくい。「その程度のことが大変なの?」なんて真顔で言われてしまいそうでね。

 実際、自炊生活に入る前はこの種の煩雑さ、私も分かりませんでした。ひとつひとつはごく単純な作業でしょう。難しくはないけれど、毎日毎週やってると、なんか心にこびりついてくるような鬱陶しさがあるんですね。

 ニラとかネギとか束ねてるテープって妙に丈夫でなかなか切れないし。青菜の泥ってなかなか落ちないし。

 日によっては面倒に感じずスムーズにやれることもあるんですが、時にたまらない倦怠を召喚してしまうのが「買い物と料理をつなぐ作業」なのですよ。分かってくれる人は分かってくれるはず。

 何が言いたいかというと、料理から人を遠ざける理由は「調理すること」「献立決め」といった理由だけではない、ということなんです。

「名前のない家事」が話題になったのは2年前ぐらいだったかなあ、シャンプーやトイレットペーパーの補充とか、タオルの交換、読んだ本や雑誌の片づけ、リモコンを所定の位置に戻すなどなど、細かな家作業のひとつひとつ。

「買い物と料理をつなぐ作業」もまさにこれです。先日、ツイッターから「料理がつらい、面倒に感じるのはどんなとき?」というアンケートを行いましたが(6,000超シェア)、「個包装を取るのが地味につらい」「一度の買い物で包装ゴミでいっぱいになってしまう」「それらをしてから下ごしらえですもんね……(笑)」などの声が寄せられ、「わかる! わかるよ!」と共感することしきりでした。

 避けては通れないことというのは重々承知。ただね、この手の面倒さ、もっと周知されてほしい。それらを面倒に感じる人が少なくないのも含めてね。「そんなことすら面倒と思ってしまう私は、ダメなやつだ」と思ってしまう人がちょっとでも減ってほしいと思うから。

 料理には楽しさも面白さもたくさん詰まっているけれど、面倒な部分も必ずついてくる。うまく折り合いつけていくしかないんですが、まずは「その悩み、あなただけじゃないよ!」ってことを伝えていけたらと思っています。

とろみ料理の調理が劇的に楽に!
驚きの便利アイテムとは?


 本連載では毎回必ず「日々の調理や食事をちょっとラクにしてくれるコツやアイテム」も紹介していますが、今回紹介したいのは日清「水溶きいらずのとろみ上手」。

「水溶き片栗粉でとろみをつける」のが必要な料理、けっこうありますよね。片栗粉をとって水で溶いて、熱々のところに加えて全体を混ぜ、再度加熱してとろみをつける……といったプロセス、慣れないとわりに面倒なひと手間。これが一気にラクになるんです。


 炒めたところに直接パウダーをふりかけ、数回振って合えればもう……とろりん。最初使ってみて「べ、便利ッ……!」と声に出ましたね、もっと早く使えばよかったな。水で溶いてないので味が薄まることもありません。


 先日は豚キムチに使用。麻婆豆腐や中華丼、野菜炒めを作ろうという気持ちのハードル、グンと下がりましたねえ。弁当のおかず作りなど、汁気を出したくないときにも重宝してます。

 いまは本当に「調理をラクにしてくれるもの」が各メーカーでいろいろと研究されて、発売されています。昔ながらのやり方もいいけれど、知らないのはもったいない。次回は粉状味噌と液状味噌をご紹介しますね。

 晴れ間の少ない時期、どうぞお体ご自愛ください。また来月。


白央篤司(はくおう あつし)

フードライター。日本の郷土料理やローカルフード、「暮らしと食」をテーマに執筆。主な著書に『にっぽんのおにぎり』(理論社)『ジャパめし。』(集英社)など。去年の11月に発売された『自炊力』(光文社新書)が現在4刷で話題に。
http://hakuoatsushi.hatenablog.com/

文=白央篤司



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