2019/07/26 17:00

平成最後の「仮面ライダー」に主演! 奥野壮が告白する18歳の役者魂とは

 平成仮面ライダーシリーズ20作目の記念作にして、最終作「仮面ライダージオウ」で主人公・常磐ソウゴを演じる奥野壮(おくの・そう)。

 最終章となる映画『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』までの1年間、18歳にして大役を務めた彼に現在の心境を聞いた。

バレエダンサーを夢見て


――11年間、クラシックバレエを習われていたそうですが、始めるきっかけは?

 2歳のとき、スーパーなどで流れる音楽に合わせて、身体を動かしている僕を見た母が「ダンスを習わせてみよう」と思ったのがきっかけです。なぜ、バレエだったかというと、ダンスの基礎だから。

 母親は将来、ほかのダンスをやってもいいと思っていたようですが、最終的に11年間、続けました。


――となると、幼い頃の夢は、やはりバレエダンサーだったんでしょうか?

 そうですね。あまりにレッスンが辛くて泣いたこともありますけど、やっぱり好きじゃないと、11年も続けられないです。

 だから、全力で楽しんでいましたし、小さいながらも賞のようなものをいただくことで、いつの間にかプロのバレエダンサーを目指すようになっていました。

初めてのオーディションで
ライダーに!


――そんななか、17年、「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」にて、フォトジェニック賞、明色美顔ボーイ賞をW受賞されます。応募されたきっかけは?

 ほかのコンテストに出場した友達を横目で見ながら、芸能界に対して憧れを持ち始めたのがきっかけです。バレエをやめても、身体を使って、舞台上で何かを表現したい気持ちがあって。

 そんなことを家族に話したら、「それなら「ジュノン(スーパーボーイ・コンテスト)」を受けてみろ!」と言われ、知らないあいだに応募されていました。

――受賞されたことで、芸能の道に進むことを即決されたのでしょうか?

「好きな道に進んでほしい」という親の方針もあって、受賞したときには100%、この道に進むことを決断しました。

 最初はふわっとした感覚だったのが、予選を勝ち抜き、過去に受賞された先輩たちのことを知ることで、「僕も人の心を動かせるようなお芝居をしてみたい」と思うようになっていましたし。


――18年には、オスカープロモーションに所属し、「男劇団 青山表参道X」のメンバーに。そして、「仮面ライダージオウ」のオーディションを受けられます。

 事務所での演技レッスンを2回受けて、すぐ「ジオウ」のオーディションでした。こういうオーディションを受けるのは初めてだったんです。そこではバレエはやりませんでした。

 つたないお芝居と一緒に、飲食店でのバイト経験から、鍋を振り回す素振りをしたりして、自己アピールしました。

 誰もが知っている仮面ライダーに合格したことに、スゴく驚きましたし、涙が出るほど嬉しかったです。

心に刺さった
生瀬勝久の言葉


――「仮面ライダージオウ」で演じる常磐ソウゴは、高校生ながら「王様になる」という夢を持った特殊なキャラです。どのような役作りを心掛けたのでしょうか?

「王様」というワードに疑問を持たれる方が多いと思うんですが、僕は誰もが持つ夢のひとつと感じ取ることで理解しました。

 だから、ソウゴ自身変わった子ではないと思って演じることを心掛けました。

 僕はちょっと人見知りな部分があって、お仕事以外で人と対面して話すことが得意ではないので、ソウゴのコミュニケーション能力の高さにはどこか憧れます。

――劇中、いいコンビネーションをみせる明光院ゲイツ役の押田岳さんは3歳年上ですね。どのように距離感を縮めたのでしょうか? また、最初の現場ということでの緊張はありましたか?

 1年間同じ作品を作っていくなかで、お互いに仲間という認識があったと思うので、すぐに仲良くなることができました。

 さすがに最初は敬語を使っていましたが、それではいけないんじゃないかと、話し方を変えました。

 じつは最初から、緊張感のようなものはなく、どこかワクワクしながら現場を楽しんでいたんです。そこから自分を客観視するようになって、お芝居に関してはどんどん変わったと思います。


――何かを機に飛躍的に変わったとか?

 これがきっかけということではありませんが、放送されたものを見て、毎日コツコツ試行錯誤しながら、修正していったことも大きいと思います。

 ただ、「第10話」が過ぎたぐらいのときに、生瀬勝久さんが仰った「お芝居は生ものだから、自分たちが家で固めてきたものだけではいけない」という言葉が心に刺さりました。

 芝居相手に反応する大切さを知ることで、さらにお芝居の奥深さを知ったような気がします。

今出せる最高のお芝居を
観てほしい


――それも含めて、「仮面ライダージオウ」の1年間で学んだことは?

「仮面ライダージオウ」という作品を通して、撮影やお芝居のことはもちろん、人と人との繋がりの大切さとか、夢を追い続けることの大切さとか、この業界に関わることの基礎を全部学ばせてもらいました。

 もちろん人としても成長しましたが、今あえて第1話、第2話を見返してほしいです。変化したことが分かっていただけると思います。

 今の自分は見て恥ずかしい芝居をしているとは思わないので、成長がいちばん伝わると思います。

――さて、最終章となる『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』ですが、本作でのみどころは?

 コミカルな前半からシリアスになっていく展開など、全部がみどころになっています。

 ウォズとの二人のシーンでは、僕が今できる最高のお芝居ができたと思います。

 それからラストのソウゴ、ゲイツ、ツクヨミの3人のシーンは、これで最後という寂しさや切なさもありながら、今までの想い出が詰まった僕たちのお芝居の集大成ともいえるシーンになったと思います。

――今後の展望や将来の夢などを教えてください。

 どんな役でもできるような俳優になりたいです。でも、ただやるだけじゃなくて、自分なりの表現で、世の中の人にいいと思ってもらえる芝居ができたらなと。

 瑛太さんや山田孝之さん、菅田将暉さんや妻夫木聡さん、窪田正孝さんなど、好きな俳優さんを挙げれば、キリがないですが、そんな方と肩を並べられるような俳優になりたいです。

仕事に繋がる新たな趣味


――プライベートの趣味であるマンガとゲームは、多忙な今でも続けられていますか?

 月曜日に「週刊少年ジャンプ」を読むことは欠かせないですし、それによって僕は今まで生きて来られたとも思っています(笑)。

 今後は時間ができたら、乗馬と英会話、あとギターを習ってみたいです。シンプルに自分がやりたいこと、できたらカッコいいと思っていることをお仕事に繋げていけたらいいですね。


奥野壮(おくの そう)

2000年8月21日生まれ。大阪府出身。2017年、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにて「フォトジェニック」賞、「明色美顔ボーイ」賞をW受賞。男劇団 青山表参道Xのメンバー。ドラマ「仮面ライダージオウ」の常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ役で俳優デビュー。


『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』

何者かが仮面ライダードライブの歴史を消滅させようとしていることを知ったソウゴ(奥野壮)とゲイツ(押田岳)は仮面ライダードライブを救うため、1575年の戦国時代へ向かうと織田信長と出会う。また、彼らの前に歴史の管理者・クォーツァーが立ちはだかり、その傍らにはウォズ(渡邊圭祐)の姿が。
2019年7月26日(金)より公開中。
http://zi-o-ryusoul.com/
劇場版「ジオウ・リュウソウジャー」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

くれい響 (くれい ひびき)

1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、雑誌「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

文=くれい響
撮影=佐藤 亘



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