2019/08/31 17:00

神々が創造した楽園の島 タヒチ・ボラボラ島の最新リゾートへ

 赤道を越えた南太平洋に、“楽園”という響きが世界でいちばん似合う島々がある。

 19世紀後半から20世紀にかけて、欧州の画家やシンガーなどアートに心捧げた人々は、文明によって失われた楽園を求め、タヒチを目指した。

 彼らを惹きつけてやまなかった何かを探しに、タヒチの島々――ボラボラ島、ファカラバ島、マルケサス諸島のヒバオア島、タヒチ島へ渡った。


ポリネシアの最高神が創造した
美しきボラボラ島


オテマヌ山をラグーンの向こうに望むインターコンチネンタル ボラボラ リゾート&タラソ スパ。桟橋にはカートが走っても音が立たない加工がされています。

 日本から南東へ約9,500キロ、南太平洋に浮かぶフレンチポリネシア、タヒチ。

 ソシエテ諸島、ツアモツ諸島、マルケサス諸島、オーストラル諸島、ガンビエ諸島の5つの諸島からなる118の島々が、ヨーロッパ全土とほぼ同等の広大な海域に点在している。

 5つの諸島のうち、最もポピュラーなのがソシエテ諸島。国際空港のあるタヒチ島や、ハネムーナーの憧れを集めるボラボラ島が属する、タヒチの代名詞的エリアだ。

 ソシエテ諸島には、ヤシ林の向こうに緑豊かな高峰がそびえ、青の濃淡の移ろいが美しいラグーンが広がる、楽園タヒチのイメージどおりの島々が多い。


タヒチ島からの国内線は左側の座席をキープ。ボラボラ島の全景が見下ろせます。

 なかでもボラボラ島は、ポリネシアの最高神タアロアが「海と陸が完璧なハーモニーを奏でるパラダイス」を目指し、創造したとされる。

 美と好天の神タネと海の王ティノルアが土台である島を創り、海溝の神トフが絵具を使って色鮮やかなサンゴや魚たちを描いた。

 いわばボラボラ島は、神々が総力をあげて取り組んだ傑作アートなのだ。

 タヒチ島の北西約260キロに浮かぶボラボラ島は、この島の象徴であるオテマヌ山とパヒア山、2つの高峰がそびえる一周約32キロの本島と、それを取り囲むラグーン、そしてラグーンのエッジにモツ(タヒチ語で“小島”の意味)が点在する地形。

 本島にもリゾートはあるけれど、スーパーラグジュアリーなリゾートは沖のモツを選ぶ傾向がある。


インターコンチネンタル ボラボラ リゾート&タラソ スパのメインプール。

 注目したいリゾートは、ボラボラ島に久しぶりにビッグニュースを振りまいた、こちらの2軒。どちらも神々が手掛けた美しきボラボラ島を彩る、名作リゾートだ。

最新スイートが話題の
インターコンチネンタル
ボラボラ リゾート&タラソ スパ


ラグーンの向こうにオテマヌ山を望むロケーション。

 ボラボラ本島の東、モツ・ピティ・アアウ(タヒチ語で“二人の心の島”の意)という島に築かれた「インターコンチネンタル ボラボラ リゾート&タラソ スパ」。

 南太平洋ではじめて海洋深層水を使用するタラソテラピーを導入した、広さ4,000平方メートルもの大型スパ施設で知られる。

 客室はすべて水上ヴィラ。オテマヌ山が見える角度により客室タイプが分かれ、2017年7月にはプライベートプール付きヴィラ、続いて2017年12月に究極のスイートともいえる「ブランド スイート ボラボラ」が登場した。


最上位クラスながら、予約激戦の「ブランド スイート ボラボラ」。

「ブランド スイート ボラボラ」の2ベッドルーム。

室内とほぼ同じくらいの面積を確保したテラス。

 オープン当初から予約激戦の「ブランド スイート ボラボラ」は、沖に向かって口を開いた2つの馬蹄形の水上ヴィラ群の、突端の4棟。

 このリゾートの客室カテゴリーはエメラルド、サファイヤ、ダイヤモンドと宝石の名前ながら、このタイプだけが”ブランドスイート ボラボラ”と名付けられている。

 実はこれには理由があり、テティアロア環礁にある姉妹リゾートの「ザ・ブランド」に関係している。セレブ御用達リゾートと呼ばれるザ・ブランドのゲストが、ボラボラに滞在する際にふさわしい部屋としてわざわざ建てられた特別なヴィラなのだ。

 1ベッドルーム(217平方メートル)と2ベッドルーム(322平方メートル)があり、どちらも屋内と同じくらいの広さのテラスをもつ。

 テラスにはダイニングとラウンジ、そしてプライベートプール(19平方メートル)があり、オテマヌ山がドーンと真正面に鎮座。

 プールに浸かりながら、ビーチベッドに寝そべりながら、あるいは食事をしながら、ラグーン越しに緑の高峰を眺めることができる。


リビングは天井が高く、開放的。壁にカービングされた大昔の天気図など、タヒチらしいモチーフが。

ベッドから起き上がると、真正面にオテマヌ山が。

半永久的にLEDライトが光り続けるバーカウンター。

 天井が高く開放的な室内は、 “ミキミキ”というタヒチの木材を多用したナチュラルな風合い。リビングに置かれた一枚板のダイニングテーブルや木製のシャンデリアにも、ミキミキが使われている。

 最新技術も取り入れ、LEDライトで半永久的に光を放つバーカウンターや、各部屋の音楽をブルートゥースで操作できるオーディオシステムなども。

 もちろん、環境への配慮も怠らず、温水は屋根のソーラーパネルでまかない、エアコンは海洋深層水を使用している。


黒真珠をモチーフにしたギモーヴなど、日替わりのウェルカムアメニティ。

 そして毎日の楽しみがウェルカムアメニティ。チェックインした日、テーブルに置かれていたのは、タヒチの名産の黒真珠をかたどったギモーヴ(フランスのマシュマロ)とカナッペ、そしてシャンパン。内容は日替わりだ。


4,000平方メートルの広さを誇るスパ。トリートメントルームのほか、サウナや水浴施設がラインナップ。

祭壇の向こうにオテマヌ山を望むチャペル。

サンゴの植樹を実施。海洋生物学者から海の興味深い話を聞いたり、一緒にスノーケリングを楽しむことも。

ヤシ林の一角にある「ザ シークレットガーデン オブ ラブ」で、永遠の愛を南京錠でロック。

 カップルが憧れるオテマヌ山を望むチャペルや、ヤシの木に南京錠をかけて永遠の愛を誓う「ザ シークレットガーデン オブ ラブ」。

 ファミリーには海洋生物学者と一緒に海を体験する「ラグナリウム」やヤシの葉のハンドメイドなどの日替わりアクティビティも充実。

 3カ所のレストランに加え、伝統舞踊のショーが鑑賞できるテーマディナーや、朝食を海から運ぶカヌーブレックファストもラインナップ。どんな旅スタイルでも楽しめるメニューを用意している。

InterContinental Bora Bora Resort & Thalasso Spa
(インターコンチネンタル ボラボラ リゾート&タラソ スパ)

所在地 P.O. Box 156, Bora Bora 98730
電話番号 040-60-76-00
https://thalasso.intercontinental.com/

ポリネシア伝説に彩られた
コンラッド ボラボラ ヌイ


水平線側に向かうロケーションのコンラッド ボラボラ ヌイ。

 ボラボラ島の西南に浮かぶ小島“モツ・トゥープア”の入り江にたたずむ。ポリネシア伝説に登場するヒロにまつわる場所が島内のあちこちに残り、神々の存在が身近に感じられるラグジュアリーリゾートだ。

 かつてのヒルトン ボラボラ ヌイと同じモツを、土台から一新。「コンラッド ボラボラ ヌイ」としてリブランド、2017年4月にリニューアルオープンした。


約1キロ続く、ボラボラ島でいちばん長い白砂ビーチ。

オテマヌ山とラグーンを見ながらいただく、ディスティネーション・ダイニング。

 火山島の名残を感じる小高い岩山や、熱帯の花々が咲きフルーツが実るガーデン、ボラボラで最も長い白砂ビーチ、そして美しいブルーラグーン、まるで天国の箱庭のような景色が広がる。


海に浮かんだ気分のカタマランネットがテラスに。

 114の客室は、広さ101平方メートル以上。床から天井までピクチャーウィンドウが広がり、室内にいながらボラボラ島の自然がすぐそばに感じられる。

 水上ヴィラのテラスにはラグーン上に浮かんだ気分が味わえるカタマランネットを用意し、こちらのリゾートでもカヌーブレックファストが体験できる。


居住性の高さも考慮した「ロイヤルプール水上ヴィラ」のリビング。

 憧れの客室は、広々としたテラスにインフィニティプールをしつらえた「ロイヤルプール水上ヴィラ」。

 そして贅を尽くした2階建て「プレジデンシャル水上ヴィラ」は、外へ一歩も出ずともヴィラ内で滞在を完結できるほど施設が充実している。

 ガーデンやホライズンビュー、ビーチプール、水上などヴィラのタイプやロケーションもバラエティ豊かだ。


リゾート全体を一望する丘の上に立つ「ヒナ テラス」。

 小高い丘に立つ「ヒナ スパ」はラグーンを一望するロケーション。オープンな造りのガゼボ、通称「ヒナ テラス」では、海からの風を感じながらトリートメントが受けられる。

 また、同じヒルトップの「セント アムール チャペル」も、タヒチで唯一、高みからラグーンを見渡せる。

 ちなみに、スパとチャペルは西向き。午前中は海のブルーが美しく、夕方は壮大なサンセットが期待できる。


プール水面から掘り下げたようなサンケンソファもある「タムレ ビーチ グリル」。

リゾートの中央にある、ラグーンとつながったようなデザインのメインプール。

 高台に立つメインダイニングの「イリアタイ フレンチ レストラン」や「バンヤン チャイニーズ レストラン」、メインプール近くに白砂を敷き詰めた地中海料理&ポリネシア料理の「タムレ ビーチ グリル」、メイン桟橋に「ウパウパ ラウンジ バー」など、レストランは料理のカテゴリーや雰囲気が多彩。

 特別な旅ならば、リゾート所有の無人島「モツ・タプ」で、プライベート気分たっぷりのピクニックランチも、すてきな旅の思い出になるだろう。

Conrad Bora Bora Nui
(コンラッド ボラボラ ヌイ)

所在地 BP502 Vaitape, Bora Bora, 98730
電話番号 040-60-33-00
http://www.boraboranui.conradhotels.com/

【取材協力】
タヒチ観光局

https://tahititourisme.jp/ja-jp/

エア・タヒチ・ヌイ

https://www.airtahitinui.com/jp-ja


古関千恵子 (こせき ちえこ)

リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる出来事にフォーカスしたビーチライター。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること1/4世紀あまり。
●オフィシャルサイト https://www.chieko-koseki.com/

文・撮影=古関千恵子



【関連ニュース】

今日の運勢

おひつじ座

全体運

他人にふりまわされず、精神的に落着いて過ごせる日。困ってい...もっと見る >