2019/08/21 07:00

不妊に悩む夫婦の割合は? 知っておきたい妊活基礎知識

 今、話題の本『やさしく正しい 妊活大事典』は、ツイッターで14万人が共感した「#夫婦の妊活バイブル」を書籍化したもの。

 不妊は女性だけの問題ではなく、夫婦ふたりで取り組むもの。

 男性も、未婚女性も知っておくべき最低限の「妊活知識」を、ヘルスアンドライツ代表取締役の吉川雄司さんと産婦人科専門医の月花瑤子さんの著書からご紹介します。


不妊に悩む
夫婦の割合は◯◯%?


【登場人物紹介】
せいじ

妊活ストーリーの主人公。大学卒業後は大手メーカーに勤務。友人の紹介で出会った「せいこ」と先日入籍。せいじもせいこも今年で30歳。「二人の理想の家庭」を築くために、家族計画を考えはじめたところである。

きょうこ先生

産婦人科医。日本人の「妊活」の知識レベルの低さを問題視し、義務教育だけでは補えない「妊活知識」を社会に広めようと、『妊活大事典』という本を執筆。「妊活をはじめたい男性」せいじと出会う。

きょうこ先生 子どもがなかなかできなくて困った経験のある夫婦って、世の中の何割ぐらいだと思いますか?

せいじ つい先日までは「たまにそういう夫婦がいる」ぐらいに思っていましたけど、もっと多そうなイメージが……。

きょうこ先生 そうなんです。実は2015年の調査によると、子どもがなかなかできず、「不妊の心配をしたことがある(または現在している)」夫婦の割合は35%という結果が出ています。

せいじ 35%ですか。つまり3組に1組は悩んだことがあるってことですよね。

きょうこ先生 そうなんです。

せいじ 思ったよりも多くてびっくりしています。

きょうこ先生 まぁ、「妊娠しました!」とか「生まれました!」という報告はSNSで見ることがあっても、「子どもができなくて困ってる!」とはなかなか誰も言わないので、そんなに多いとは思っていませんよね。

せいじ 確かに……。

きょうこ先生 実は「誰にも相談できず悩んでいる」という方は意外と多くいます。

せいじ そうなんですね…… 。妊娠して出産できることは、とてもありがたいことだと思わないといけないですね。

【ポイント】
夫婦の3組に1組は不妊で悩んでいる

国立社会保障・人口問題研究所の調査では、世の中の夫婦の35%はなかなか子どもができず不妊の心配をしたことがある、というデータが出ています。

どのくらい妊娠できないと
「不妊症」なのか?


【問題】
不妊症はどのように定義されているか?

妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず
【A】1年間妊娠しない状態
【B】2年間妊娠しない状態

せいじ うーむ……!! 1年間経っても妊娠しないというのは何か原因がありそうですよね。2年はなかなか待てない気もします……。ということで、【A】ではないでしょうか!?

きょうこ先生 せいじさん、素晴らしい! 正解です! 日本産婦人科学会のホームページにも記載がありますが、1年間の「妊活」にチャレンジしても妊娠しない場合は「不妊」であると定義されています。ここで注意していただきたいのは、定義が1年だからと言って、必ず1年間は自分たちで妊活をしないといけないというわけではありません。1年以内でも「もしかしたら妊娠しづらいのかな?」と思ったら病院に行って検査をすることをお勧めします。

せいじ なるほどー。確かに女性側の年齢が24歳の場合と34歳の場合だと、「1年」の重みが違いますし、自分が30代で「あれ? できないな……?」って思ったら1年を待たずとも早めに不妊症の検査を受けてみた方が良いということですね?

きょうこ先生 そうですね。卵質やホルモン数値の異常などが考えられますので、妊娠に影響がある場合があります。

きょうこ先生 では、次は「治療」についての問題です!

きょうこ先生 どれぐらいの夫婦が不妊治療を経験しているのか見てみましょう。

【問題】
不妊治療および検査を受けたことがある夫婦の割合は次のうちどれでしょうか?

【A】8.2%
【B】12.2%
【C】18.2%

せいじ うーん……イメージだと1割未満の8.2%ぐらいな気がします、ということで、【A】でしょうか?

きょうこ先生 実はもっと多くのカップルが経験しているんですね……。正解は【C】の18.2%です 世の中の「5.5組に1組」は治療や検査を受けたことがあるんです。なかなか人に相談しにくいことでもあり、実は多くのカップルが治療を経験しているんですが、その事実を知らない人が多いのが現実です。

せいじ 「5.5組に1組」ってとても多いですね……大学時代のサークル仲間のLINEグループには10人ぐらい入ってますけど、その中で1人か2人は不妊治療をしている、またはしたことがある可能性があるってことですよね!!

【ポイント】
性交をしていても
1年間妊娠しない場合を指す

夫婦共に健康な状態かつ妊娠適齢期にもかかわらず1年間の夫婦生活を送っても妊娠しない場合は「不妊症」を疑い、産婦人科医や不妊専門クリニックでの「不妊基本検査」を受けるようにしましょう。

もし女性が30代の場合は、もう少し早めの受診を考えた方が良いでしょう。

※本稿は『やさしく正しい 妊活大事典』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

『やさしく正しい 妊活大事典』


著・吉川雄司
監修・月花瑤子
定価  1,500円+税
プレジデント社


吉川雄司

ヘルスアンドライツ代表取締役。妊活や不妊治療に取り組む夫婦をサポートする事業を展開。クラウドファンディング「妊活大事典プロジェクト」発起人。
Twitter @UG_0117
ブログ https://ameblo.jp/yy-0117/



月花瑶子

産婦人科専門医。東京・新宿にある不妊治療専門クリニック杉山産婦人科に勤務。ヘルスケア企業にて医療監修のチーフアドバイザーを務め、講演なども行っている。

文=吉川雄司
監修=月花瑤子



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