2019/08/23 15:00

妊活における「三つの現実」とは? 今こそ知りたい家族計画の基礎知識

 今、話題の本『やさしく正しい 妊娠大事典』は、ツイッターで14万人が共感した「#夫婦の妊活バイブル」を書籍化したもの。

 不妊は女性だけの問題ではなく、夫婦ふたりで取り組むもの。

 男性も、未婚女性も知っておくべき最低限の「妊活知識」を、ヘルスアンドライツ代表取締役の吉川雄司さんと産婦人科専門医の月花瑤子さんの著書からご紹介します。



 みなさんには妊活における「三つの現実」をお伝えしたいと思います。

現実①
授かるための正しい方法を知らずに
僕たちは大人になっている

 学校の授業で習ったのは「避妊はとても大切」ということですよね。

 でもその先のことは具体的には触れられずに、僕らは勝手に「避妊をやめたらすぐに子どもができる」と思っています。

 しかし、現実は異なります。

「避妊をやめても、すぐに子どもができるわけではない」

 とは、学校の先生は教えてくれなかったのです。

 大人になるにつれ、僕らは現実的な「ライフプラン」を考えます。

「20代前半は仕事を頑張って、後半で結婚、そして子どもは30手前ぐらいかな~」

 なんて考えたことのある方は多いのではないでしょうか。

 生きていくためにも「仕事のキャリアプラン」はとても重要です。だからこそ「スキルアップ」や「転職」については、たくさん考えて、調べて、努力をしてきた方は多いでしょう。

 一方で「ライフプラン」、特に「家族計画」について、真剣に考えたことはあるでしょうか?

 子どもを作る身体の機能を「生殖機能」と言いますが、みなさんは生殖機能についての知識をどれほど持っているでしょうか?

 また、「いま」もしくは「未来」の自分自身に生殖機能が備わっていると自信を持って言えるでしょうか?

 ライフプランを考えるうえで、僕は「仕事のキャリアプラン」だけではなくて「家族計画」も一緒に考えることはとても重要だと思っています。

 しかし、「家族計画」を考えるうえで必要な「生殖機能」の知識を僕らは持ち合わせていないのではないでしょうか。

 つまり、子どもを授かるために知っておかないといけない「妊娠の仕組み」を、ほとんどの人は知らないまま大人になっているのです。

現実②
子どもを授かりたくても
なかなか授かれない

 実は、日本で子どもができずに悩んだことがある夫婦は3組に1組、不妊症検査や体外受精など、不妊治療をしたことがある夫婦は5.5組に1組もいます。

 そして、日本の年間出生数が約95万人にまで減少しているなかで、「体外受精」によって生まれてくる子どもは増え続けており、近年では5万人を超えています。

 今や生まれてくる子どもの18人に1人は体外受精によって命を授かっていることになります。

 僕らはSNSを通じて、知人友人のプライベートな出来事を随時確認できます。いまも、FacebookやInstagramを見れば、誰かが結婚式を挙げ、妊娠し、出産していて、みんなの「いいね!」が飛び交っている方も多いはずです。

 でもその「妊娠」や「出産」の背景にある「夫婦の努力」はSNSではわかりません。

「子作りをはじめれば、まぁ数カ月で妊娠するだろう」と考えている人がほとんどだと思います。ただ、繰り返しになりますが「日本で子どもができずに悩んだことがある夫婦は3組に1組もいる」という現実を知っておいてほしいのです。

 そして、もし自分たち夫婦が「なかなか子どもができない……」となる前に、もしくは「子どもを授かるために夫婦で一緒に頑張りたい」と思うときこそ、本書を活用いただきたいと思っています。

現実③
妊娠できない原因の
約半分は男性にもある

 最後に、男性陣には驚きかもしれない現実をお伝えします。

「不妊症=女性のカラダの問題」と思われがちですが、実は不妊に悩む夫婦の48%は男性にも原因があるとされています。

 考えてみれば当たり前というか、妊娠には男性の「精子」と女性の「卵子」が受精することが必要で、決して女性だけの問題ではないのです。

 しかし、そういった実情を知らずに「妊娠は女性の問題」として考えている方は多いのではないでしょうか。

 夫婦で子作りをしはじめて1年経っても妊娠しない状態を「不妊症」と定義しますが、不妊を疑った際に「まずは女性だけが検査」となっている夫婦は少なくありません。

 正直、これでは「原因特定のための検査をちゃんとした」とは言えない状態です。

 もし男性側に原因があるにもかかわらず、女性のみが検査を受け、「特に原因も見つからないのに、おかしいな……」という状態のまま妊活や不妊治療を進めることは、「時間」と「お金」と「体力」の無駄になりかねません。

 本書では、男性の「精子」の健康についても解説し、妊活を「女性だけ」の問題ではなく「夫婦の問題」として向き合えるようにしたいと思います。

※本稿は『やさしく正しい 妊活大事典』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

『やさしく正しい 妊活大事典』


著・吉川雄司
監修・月花瑤子
定価 1,500円+税
プレジデント社


吉川雄司

ヘルスアンドライツ代表取締役。妊活や不妊治療に取り組む夫婦をサポートする事業を展開。クラウドファンディング「妊活大事典プロジェクト」発起人。
Twitter @UG_0117
ブログ https://ameblo.jp/yy-0117/



月花瑶子

産婦人科専門医。東京・新宿にある不妊治療専門クリニック杉山産婦人科に勤務。ヘルスケア企業にて医療監修のチーフアドバイザーを務め、講演なども行っている。

文=吉川雄司
監修=月花瑤子



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