2019/09/18 07:00

「料理って……」食のプロが所信表明 さらに便利すぎる冷凍食品情報も必見

 料理を「作らない・作れない」ことに罪悪感を持っている人に贈る、ベテランフードライター・白央篤司さんの金言&レシピ。

 冷凍食品にちょい足しするのも立派な自炊。簡単なことから始めてみませんか?


 このごろよく思うことがあります。それは、世の中って「料理は楽しい」ってメッセージがどうにも……供給過多なんじゃないか、と。


 いや、料理には確かに楽しさも面白さもふんだんにあるし、私も好きなんですよ。ただね、「料理=楽しい」って前提が「決定的なもの」になりすぎてるように感じるんです。

 世の中って料理好きも多いけど、それと同じぐらい嫌い……とまではいかずとも、そこまでじゃない、あまり興味をもてないって人もいるってこと、忘れたくない。

 そういうタイプの人にとって「料理=楽しい!」って発信の多さは、ちょっとしんどくなるんじゃないかなと。実際にそういう声もよく聞きますしね。「楽しく思えない自分って……変わってるのかな」って。全然そんなことないですよ。

 私は料理って「合う・合わない」だと思っています。たとえば体育や数学がどうにも合わない、興味が持てない人がいるのと同じように、料理も相性。そして料理が合わない人は、男女問わず少数派じゃないというのがこれまで取材してきた私の実感です。

 けれど世の中って

「料理ってこんなに面白い」

「料理はあなたの人生を豊かにしてくれる」

「料理したものを愛する人が食べてくれて喜んでくれる、こんな素敵なことはない」

 みたいなセリフが毎日発信されている。ああ、No Cooking, No Life! 「料理=楽しい」に対して「私はそうでもない」ってすごく言いにくい雰囲気ありませんか? 

 そこがね、私は引っかかるんです。「私はそうでもない」っていうのも、「料理=楽しい」と同じぐらいラクに言えるような空気感が普通になったら理想的なのになあ、って思うんですよ。

「料理、大好き!」という人と「料理はしない」という人、その中間層に向けた情報がもっともっと必要だと思うんですね。その層にとって便利な、ちょっと気持ちがラクになれるような記事を作っていきたいと考えています。

手軽にできるおつまみレシピ
感動の冷凍食品にも注目!

 と、なんか今月は所信表明みたいになってますが、ちょっとこのへんで手軽なレシピをひとつご紹介。


 先日つまみに作った、シラスのアヒージョ。ニンニクひとかけを刻んでオリーブオイルで熱して、沸いたところにシラスを入れて1分も煮ればできあがり。適宜塩コショウして、バゲットにのせて食べるとうまいんだこれが。

 お好みで、タイムやローズマリーなどハーブを加えてもおいしい。白ワインや泡が進みますよ。

 あと、最近こんなものに出会いました。


「キユーピーのたまご レンジでとろ~り目玉焼き風」。冷凍食品なんです、これ。チンすればもうそこに形のきれいな半熟目玉が。いやはや、便利でした。

 半熟って狙ってやると案外むずかしくないですか? その心配と手間がいらないの、うれしかったな。常備品にプラスです。


 卵のとろり加減ふくめ、完成度の高さに驚かされました。最近の冷凍食品、ホントすごい。きょうはガパオにのせてみましたよ。目玉焼きがのるだけでごちそう感はグンとアップしますな。

 さて朝晩はもう秋風、空がどんどん高くなっていきますね。季節の変わり目、どうぞご自愛ください。また来月!


白央篤司(はくおう あつし)

フードライター。日本の郷土料理やローカルフード、「暮らしと食」をテーマに執筆。主な著書に『にっぽんのおにぎり』(理論社)『ジャパめし。』(集英社)など。去年の11月に発売された『自炊力』(光文社新書)が現在4刷で話題に。
http://hakuoatsushi.hatenablog.com/

文=白央篤司



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