2019/09/20 17:00

約1万人を勝ち抜いた俳優、板垣瑞生 初主演映画で過去最高の魅力を放つ 

 初主演映画『初恋ロスタイム』で、不思議な現象に遭遇する主人公・孝司を演じた板垣瑞生。

 ボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーとしても活躍する彼が美少年からイケメンとなって、4年ぶりに「CREA WEB」に再登場!

さまざまなことを学んだ
「精霊の守り人」


——前回(15年)にインタビューした、ミステリアスな秀才少年・神原役を演じた『ソロモンの偽証』では、日本映画批評家大賞にて新人男優賞を受賞されました。

 そのときの僕は、何が評価されたのか、まだまったく分かりませんでした。だから、人に観てもらえたことの喜びを感じながら、とても不思議な感覚でした。

 ただ、「そこに甘えないようにしよう!」と思い、そのトロフィーを事務所さんに預けることを決めました。


——その後、「手裏剣戦隊ニンニンジャー」やNHK大河ドラマ「花燃ゆ」などのドラマ出演はありましたが、映画出演がなかった理由は?

 実際、M!LKとしての音楽活動のほかに、学業を優先していたことが大きかったです。ごく普通の学校に通っていましたし、学校生活も友だちも大切にしたかったんです。

 だから、好きな映画の現場になかなか行けなかったのですが、今では文化祭などの行事を経験できて良かったと思っています。


——16年、NHK大河ファンタジー「精霊の守り人」では、綾瀬はるかさん演じるヒロインとともに旅する皇太子チャグムを好演しました。

 とにかく、すべてが大変な現場でした。ファンタジーでしたし、大御所の役者さんたちに囲まれて、ものスゴいセリフ量があって、それを覚えるために……眠れない。そんなプレッシャーのなか、未来に進む物語でもあるので、自分が楽しんでやるしかないと思いました。

 そして、綾瀬さんの背中を見ることで、“現場では決して気取らないこと、自然体でいること”など、いろいろなことを学ばせていただきました。

誰にも負けたくない
ヒロインを好きな気持ち


——18年、『響 -HIBIKI-』で、ふたたび映画の現場に戻り、19年の『ホットギミック ガールミーツボーイ』では『ソロモン』以来、4年ぶりに清水尋也さんと共演します。

『響 -HIBIKI-』の文芸部員のキャストは、みんな仲が良くて、和気藹々としてました。

 撮影の合間にファミレスに、ご飯食べに行ったりもしてましたし。『ホットギミック』も楽しい現場で、まるまるセリフが撮影当日に変わったりするので、こちらで準備したものがゼロになることも多く、感覚が研ぎ澄まされていくような気がしました。

 山戸結希監督からは「現場での一瞬を撮るので、そこに全力を注いでください」と言われたのが、とても印象に残っています。


——そんな『ホットギミック』でも、橋本環奈さん主演の配信ドラマ「1ページの恋」でも、一人のヒロインをめぐって、男3人が恋のバトルを繰り広げています。

 自分の仕事は完全にやり切りたいので、役のうえでは「自分がいちばん好きなんだから、誰にも負けられない!」という、絶対的な自信で演じています。命懸けな感じで。

 もしも、プライベートでそんなことになったら……ないとは思いますが、そういう張り合うような気持ちは皆無。譲ってしまいそうです(笑)。


——最新出演映画『初恋ロスタイム』は、初主演映画ですが、どんな心境でしたか?

 クランクインからアップまで、ずっとジェットコースターのようでした。「これが楽しかった!」というのではなく、主演の立場でやらせてもらったことが幸せでした。

 プレッシャーを感じながらも、観る人みんなに夢や愛、あとキラキラしたものをあげられる映画なので、僕自身も楽しくやりたかったんです。

王道イケメンから
ありえないぐらい変な奴まで


——近年の出演作では、『ソロモン』のときとは考えられないような色気が出ていますよね。

 そうですか(笑)。でも、観る人をキュンキュンさせる作品のときには、自分自身が現場でキュンキュンするよう心がけてはいます。

 なので、ヒロインを徹底的に可愛いと思う気持ちを大事にしてますし、「このときの自分の顔、超カッコ良くない?」と思うようにもしています。


——今回、演じられた孝司は料理上手という設定ですね。本作ではどんな新しい板垣さんを観られると思いますか?

 ここまで、爽やかでキラキラしている板垣瑞生は、初めてだと思います。ストレートに、王道にカッコいいイケメンです! だから、キュンキュンしてもらいたいです。

 ちなみに、天婦羅は余裕で作れますが、野菜を切るのはあまり得意じゃないです。


——続いて公開される『超・少年探偵団NEO -Beginning-』では、コミカルな芝居にも挑戦されています。

 ありえないぐらい変な奴ですが、同じクラスにこういう奴がいたら友だちになりたいかも?というキャラを作って、いろいろとボケてます。

 12月に公開される『ゴーストマスター』もそうですが、自分が出る映画によって、いろいろと違いを出して、観る人を混乱させたいと思っているのかもしれません(笑)。

アート系作品にも
出演してみたい


――ちなみに、俳優として、同じM!LKメンバーである佐野勇斗さんを意識することはありますか?

 意識はしていません(笑)。ただ、いつかは映画で共演したいと思っています。僕は彼の出演作を観ているのに、向こうは全然観てくれないんです(笑)

――4年前の「CREA WEB」では、“将来はどんな役でも演じられる、どんな役でも任せられると思ってもらえる俳優”を目指していると発言されていましたが、今はいかがでしょう?

 今、憧れているのは「精霊の守り人」で共演させていただいた高良健吾さん。高良さんが出演されている、ちょっと不思議なアート系の作品にも興味があるので、いつかチャンスをいただけたら、そういう作品にも出演できたらいいな、と思っています。


板垣瑞生
(いたがき・みずき)

2000年10月25日生まれ。東京都出身。14年、『闇金ウシジマくん Part2』で映画デビューし、15年『ソロモンの偽証』では日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。公開待機作に『超・少年探偵団NEO -Beginning-』(10月25日~)、『ゴーストマスター』(12月6日~)がある。ボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーとしても活躍。

<クレジット>
ニット 38,000円、パンツ 39,000円(ターク/パークストア)
シューズ 106,000円(ブシェミ/アンドスクエア渋谷店)

(問い合わせ先)
アンドスクエア渋谷店
東京都渋谷区渋谷 3-1-10 アイリーファーストプラザ1F、B1F
パークストア
目黒区青葉台1-15-2 AK-3ビル B1
03-6416-1056


『初恋ロスタイム』

無気力な日々を送る浪人生の孝司(板垣瑞生)は、12時15分、自分以外のすべてのものが突然静止する不思議な現象に遭遇。自分と同じように動くことができる少女・時音(吉柳咲良)と出会い、2人だけの「ロスタイム」を楽しむようになっていく。
9月20日(金)より公開中。
https://hatsukoi.jp/
(C)2019「初恋ロスタイム」製作委員会

くれい響 (くれい ひびき)

1971年東京都出身。映画評論家。幼少時代から映画館に通い、大学在学中にクイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作を経て、「映画秘宝」(洋泉社)編集部員からフリーに。映画誌・情報誌のほか、劇場プログラムなどにも寄稿。

文=くれい響
写真=深野未来



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