2017/07/05 21:45

スカートにヒールは女性のものって誰が決めた? トム・ブラウンが疑問を投げかけた

女性にとって、テーラードジャケットやパンツで「メンズライク」な装いを取り入れるのは、よくあること。でも、男性が「レディスライク」な服装をすることはあまりありません。

ましてスカートをはいた男性がいたら、少し変わった人と見られてしまいます。

が、「THOM BROWNE(トム・ブラウン)」がパリで開いた2018年メンズ春夏コレクションでは、スカートやハイヒールを取り入れたルックが前面に打ち出されていました。

男子だってヒールもスカートもはく時代

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どれもアヴァンギャルド。会社にこんなスタイルで来る男子がいたら驚くかもしれません。

でも、しっかりした仕立てで色味もおさえめなせいか、見慣れればこれもあり、という気がしてきます。

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ショーのフィナーレでは、前から見るとタキシード、後ろから見るとウェディングドレスという服が登場し、会場を沸かせたそう。

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実際、誰かが着るのかどうかは別として、メンズウェアとレディスウェアを融合し、今回のコレクションを象徴するものとなりました。

「女性らしさ」「男性らしさ」に疑問を投げかけたデザイナー

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メンズとレディスの境界のない世界を象徴するものがもうひとつ、このショーのランウェイにありました。小さな金のベビー靴です

これは、ベビー靴を金めっきして保存・ディスプレイするというトム・ブラウンの家族の伝統に由来しているそう。なぜベビー靴なのか、トム・ブラウン本人は「New York Times」でこう語っています。

私は、人間が最初は(注:男女ともに)ほとんど同じ服を着て、いかに同じであるかを考えていました。その後、変わっていくのです。

つまりトム・ブラウンは、人間が服を着る原点に立ち返って、どうして女性らしい服、または男性らしい服を着るようになっていくのか、を考えるようにヒントをくれているんですね。

既存の「女性らしさ」「男性らしさ」に疑問を投げかけたデザイナーは、トム・ブラウンが初めてではありません。1984年、「Jean Paul Gaultier(ジャン=ポール・ゴルチエ)」は男性向けスカートを発表しています。

さらに長い歴史を振り返ると、たとえば17世紀のヨーロッパ貴族の間では男性のハイヒールが流行していたそう。とくに、身長が低めだったフランスのルイ14世は10cmヒールを愛用し、ソールとヒールが赤い靴を好んでいたのだとか。

スカートに関しても、スコットランドのキルトは有名だし、考えてみれば和服もユニセックスのワンピースみたいなものです。

「男性はパンツを履いて、靴のヒールは低くて」というのは、たまたま過去200年くらいの西洋社会でコンセンサスになってきただけ。

「当たり前」はどんどん変わっていく

トム・ブラウンのショーと同じころ、イギリスの中学校でも男子生徒数十人がスカートをはいていました。

それは「男子は夏でも長いパンツをはくこと」という校則に対する抗議活動の一環。イギリスではこの6月、1976年以来の暑い夏になっているそうで、そんな日には、パンツよりスカートのほうがラクなのはたしか。

いまは「スカートやハイヒールは女性のもの」が当たり前のように思われているけれど、そんな「当たり前」も、時代とともに変わっていくのかもしれません。

[THOM BROWNE, New York Times]

写真/gettyimages

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